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小樽に来たなら「これ一択!」食べ始めると止まらない…老舗の原点は実は意外な店だった

  • 2025.12.28

HBC テレビで、毎週月~金曜ごご4:50~7:00に放送中の情報ワイド番組「今日ドキッ!」。
北海道のさまざまな話題をご紹介している「今日ドキッ!」から、選りすぐりの情報をお届けします。

新しいお店が次から次へとオープンする一方、長く続いているお店があります。
北海道で50年以上続くお店にスポットをあて、愛されている理由を探るコーナー「ザ・ロングセラー愛されるにはワケがある」。
今回は…クリスマスシーズンには外せない、小樽市民が長く愛する味を紹介しました。

創業69年 小樽市民が愛する半身揚げ

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番組スタッフ:「小樽市民はクリスマスは何を食べる?」
小樽市民:「なるとの半身揚げ!」

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小樽市民:「やっぱりなるとを絶対に食べます。半身揚げ!」

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小樽市民:「なると!半身揚げ!あれが一番、一択だから!毎年!」

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ことしで創業から69年目をむかえる「若鶏時代なると 本店」。
開店してまもなく、店内はほぼ満席に。
そのなかでもひと際注文が入るのが…

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この店のロングセラー「若鶏 半身揚げ」。
あっさりとした塩味が特徴で、食べ始めると止まらないボリューム満点の逸品です。

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厨房に立つのは、創業者の孫で副社長の阿部 哲也さん。

番組スタッフ:「1日で何本売れる?」
阿部 哲也さん:「平日で350~400本ほど。キロ数でいうと150キロくらいですかね」

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使用しているのは中札内産の若鶏。
秘伝の塩コショウに一晩漬け込みます。

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続いて、下準備が整った若鶏を、高温の油へ投入。
皮目を4分、裏側を4分、一気に揚げていきます。
これで完成!かと思いきや…?

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阿部 哲也さん:「ささみの部分が火通らないので、ここに包丁をいれます。そしてこの中を揚げる」

なると名物の「二度揚げ」!
このひと手間を加えることで、皮はさらにパリッと香ばしく、中はふっくらジューシーに仕上がるんです。

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番組スタッフ:「一番忙しい季節は?」
阿部 哲也さん:「やっぱりこれからの季節。クリスマスから年末年始にかけて。勝負の時です。1日に1200本くらいは出ます」

いまではその味を求めて、全国からお客さんが訪れます。

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大阪から:「姪っ子がここがおいしいよって教えてくれたんですよ。それで来ました。皮がパリパリしていて、中はふっくらやわらかい感じかな。おいしいですよ」

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番組スタッフ:「北海道に来たら必ず来る?」
岩手から:「来ます!小樽に来たら毎回来てます!」

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オーストラリアから:「めっちゃおいしい!」

若鶏の半身揚げの誕生秘話

海のまち・小樽でなぜ人気になったのでしょうか?
誕生の歴史を振り返ると…

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阿部 哲也さん:「僕の祖父母が淡路島の出身でして、そちらから小樽に出てきて一番最初にお好み焼き屋さんからスタートしたんですよね」

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淡路島出身の祖父・栗嶌 寅男さん。
海軍時代、小樽に訪れたことをきっかけに、退役後、小樽への移住を決意しました。

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阿部 哲也さん:「うちの祖父はもう好奇心旺盛な人で、小樽に来たときに『このマチは可能性を秘めている』っていうので思い切って小樽に来たのがきっかけでお店が始まったんですよね」

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故郷・淡路島の「なると海峡」にちなんで開店したお好み焼き店「なると」。
鉄板料理として鶏肉も提供するなか、苦労したのが保存方法でした。

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阿部 哲也さん:「どうしても鶏肉って足がはやいっていいますか。悪くなるのがはやいので、在庫をはけるために、半羽まるごと蒸し焼きにしてみたんですよね、鉄板で。それを常連さんに出したらそれがおいしくて」

蒸し焼きは大好評!しかし…

阿部 哲也さん:「蒸し焼きにすると30分くらいかかるんですよ。時間短縮のためにうちの祖父が普通の天ぷら鍋で丸ごと揚げたんですよね。それがもういまの形のきっかけです」

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高温の油で揚げると約10分で完成!
こうして大人気メニューが誕生しました!
創業者であり祖父の寅男さんと過ごした幼少期について、こう振り返ります。

阿部 哲也さん:「贅沢な話ですけど、いつでも食べられたっていう感覚があったので子どものころは、食べるか?って言われてもいや別にって。そんなに『おおっ!』とはならなかったですね」

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阿部 哲也さん:「大人になって改めていま食べると売れる理由がわかるというか『こんなおいしいものだったんだな』って改めて感じます」

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番組スタッフ:「何年前から通っている?」
小樽市民:「40年くらい前」

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小樽市民:「小さいころから食べている。だから何十年も前から。周期的に食べたくなる」

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番組スタッフ:「初めて半身揚げを食べたときを覚えている?」
常連客:「絶品だと思いました」

番組スタッフ:「何回食べても飽きない?」
常連客:「飽きないです。もちろん。天下一品でしょうね。日本一なんちゃいます?」

愛されるワケは…

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阿部 哲也さん:「先代が残してくれた味を受け継いで、それを変わらず守っているっていうのが一番の理由。それとやっぱりお客様を大事にするっていうスタンスは変わらずやっているので。我が家ではないですけど、『小樽に帰ってきたらまずなると』って思っていただければそれが一番です」

【若鶏時代なると 本店】

住所:北海道小樽市稲穂3-16
電話:0134-32-3280
営業:午前11時~午後9時

※掲載の内容は番組放送時(2025年11月24日)の情報に基づきます。

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