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鍛えるべきは“コミュ力”。ソーシャルヘルス(社会的健康)のための「5-3-1ルール」

  • 2025.12.23

ソーシャルヘルス=社会的な健康の重要性

La règle du 5-3-1 est le secret d'une meilleure santé (et elle ne concerne ni l'alimentation ni le sport !)

真のウェルビーイングヨガマットや食卓の上だけでなく、人間関係のなかにも存在することを意識している人はどれほどいるだろうか? 身体的・精神的な健康が健全な身体を築くのと同様に、ソーシャルヘルス、つまり社会的健康は健全な精神を育む。ソーシャルヘルスの重要性を発信するハーバード大学卒の社会学者カスリー・キラムは、彼女が「5-3-1ルール」と呼ぶ、よりよい社会性を身につけるためのシンプルな方法さえ考案している。

「5-3-1」ルールとは何か?

人間は本質的に社会性を持った生き物であり、他者とのつながりによって成長する。キラムのソーシャルヘルスに関する2024年の著書『つながる技術 人生を豊かにしてくれる大切なこと』では、人間関係は生きた器官だと述べられている。それは呼吸し、伸び縮みし、栄養を与えることを止めれば衰える。そして、私たちの健康を保つためのあらゆるものと同じく、それは日頃から注意を払う価値があるのだ。

「5-3-1ルール」は厳格な規律でも、また別のやることリストのひとつでもない。むしろ、スキンケアやワークアウトのルーティーンと同じくらい、対人関係におけるウェルビーイングに目を向けさせるためのものだ。これを達成しながら、キラムが言う「社会的筋肉」を強く保つために心に留めるべき3つの数字は以下の通り。

  • 5:1週間の間に、5人の異なる人々やグループと時間を過ごし、交流を多様化させ、日常生活に社交的な要素をより多く取り入れること。友人、家族、近隣住民、同僚、知人など、あらゆる関係性が対象となる。
  • 3:毎月、身近な人々、つまり、ありのままの自分でいられる相手と、少なくとも3回は深く関わる時間を持つこと。
  • 1:毎日、たとえ些細で断片的なものであっても、1時間ほどを社交的な交流に充て、日々の社会的ニーズを満たすこと。トレーニングインストラクターと会話する、近所の人と世間話をする、きょうだいに電話をするなど、こうした小さな行動の積み重ねが重要だ。

これら3つを組み合わせることで、キラムは私たちを支える目に見えない社会的絆を修復・強化し、再び輝かせようと促す。「5-3-1ルール」はもっと人とつながり、安定した心とともに、生き生きとした人生を歩むためのガイドだ。

「5-3-1ルール」のメリット

肌の手入れに睡眠、日課、仕事、食事など、たくさんの物事に常に気を配っている現代社会では、他者との見えない絆こそがウェルネスを支える基盤であることを忘れがちだ。キラムは、ソーシャルヘルスはぜいたく品ではなく、心の均衡の重要な柱であると私たちに気づかせてくれる。この3つのシンプルな習慣(週に5回のさまざまな人との交流、月に3回のより本音のやり取り、1日1時間の社交)を実践することで、私たちは常に後回しにされ、過小評価されがちな大切な部分を目覚めさせることができる。

言うまでもないが、「5-3-1ルール」はストレスを和らげるだけでなく、孤独癒し、自信を高めてくれるほか、仲間たちに囲まれ支えられているという感覚を再び呼び覚ましてくれる。まさに魂のためのビューティートリートメントと言ってもいいだろう。ヒアルロン酸美容液が渇いた肌に潤いを与えるように、人とのつながりにも潤いを補給すれば、あらゆる交流は喜びとなり、それは全身に染み渡って輝きとなる。キラムが著書で指摘するように、「人と人とのつながりは、最もかけがえのない力」だ。意図と配慮を持ってそれを育むとき、その真価はさらに高まるのだろう。

Text: Jeanne Ballion Adaptation: Motoko Fujita

From VOGUE.FR

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