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【爆速おせちレシピ】混ぜて20分蒸せば出来上がり!「鶏の松風焼き」

  • 2025.12.22

肉の旨味と甘めの風味が絶妙な一品です。ちょうど良い分量だけつくれるのも嬉しいポイント。荻野恭子さんの目からウロコのおせち論と毎年挑戦したくなる、気楽なおせちづくりを紹介します。

【爆速おせちレシピ】混ぜて20分蒸せば出来上がり!「鶏の松風焼き」

■「鶏の松風焼き」のつくり方

肉だねに、白味噌が入る“松風(まつかぜ)”。正式なつくり方だと、肉だねに卵も入れて、流し缶を使ってつくるので、どうしても量が多い。そこで、味よく、最小限の分量でつくれるように工夫しました。
本来は、仕上げにケシの実を散らしますが、白胡麻でも十分です。

鶏の松風焼き
鶏の松風焼き

□これが真骨頂!「ポリ袋で蒸す」

ポリ袋
ポリ袋

直火でなければ、ポリ袋で加熱調理もできます。高温になりすぎないように、蒸気で蒸せばいいのです。
家にある一番大きな蓋付き鍋に、穴の開いたプレートを敷けば蒸し器になって、一つの鍋で複数のおせちが同時につくれます。
鍋の湯が沸騰して蒸気が上がったら弱火にし、その後はずっと弱火で。蒸し時間の長いものから鍋に入れ(鍋肌に当たらないように注意)、時折、湯を足しながら、時間がきたら取り出す。
煮汁が煮詰まる心配がないので、少量の煮物も上手につくれますよ。

ポリ袋
ポリ袋

◇材料 (つくりやすい分量)

鶏挽き肉…250g:
A :
・ パン粉:20g
・ 味噌:20~30g(好みのもの)
・ きび砂糖:大さじ2
・ 味醂:大さじ1
・ 酒:大さじ1
・ 醤油:小さじ1
★ 仕上げ用:
・ 味醂:適量
・ 白煎り胡麻:適量


(1)材料をポリ袋に入れる
ポリ袋に挽き肉とAの材料をすべて入れる。

材料をポリ袋に入れる
材料をポリ袋に入れる

(2)混ぜる
ポリ袋を両手で挟んで、すり合わせるようにしてよく混ぜる。

混ぜる
混ぜる

(3)蒸す
挽き肉を袋の底に集めてまとめる。厚さ1.5cmほどの長方形に整え、ポリ袋の端は畳む。蒸し器に平らに置いて、弱火で20分蒸す。指で押して、弾力があれば蒸し上がり。

蒸す
蒸す

(4)仕上げ
粗熱が取れたら袋から取り出し、魚焼きグリルなどでこんがり焼く(火は通っているので焼き色がつけばよい)。表面に味醂を塗って白胡麻をふる。

仕上げ
仕上げ
完成
完成

――教える人

「荻野恭子 料理研究家」

和食、フランス料理、中国料理をはじめ、世界65カ国の家庭料理の知恵を備えた料理研究家。アジア諸国で目にしたポリ袋の活用方法に着想を得て、早くからポリ袋調理を提唱。著書に『ポリ袋漬けのすすめ』(文化出版局)ほか多数。


この記事はdancyu2021年1月号に掲載したものです。

文:岡村理恵 写真:工藤睦子

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