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「遅刻できない」につけ込む卑劣な手口。受験生を狙う“卑劣な犯罪”に警察庁本気の警告「目撃したら通報を」

  • 2026.1.16
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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

まもなく本格的な受験シーズンを迎えます。1月下旬から2月にかけて、通勤・通学時間帯の駅や電車内では、試験会場へ向かう受験生の姿が目立つようになります。こうした時期に合わせ、警察や鉄道事業者は一斉に「痴漢対策の強化」に乗り出しています。

受験生たちは大きなプレッシャーの中、「遅刻はできない」と緊張した面持ちで移動している人も少なくありません。中には、普段は利用しない路線や車両に乗る学生、地方から都市部へ試験を受けに来る学生もいるでしょう。

例年、こうした受験生の不安や焦りにつけ込み、逃げ場のない状況を狙った卑劣な痴漢行為が懸念されています。

警戒レベル引き上げへ、警察・鉄道が一体となった「受験期特化」の痴漢対策

警察庁は公式X(旧Twitter)で、1月14日、「受験期における痴漢対策」を投稿しました。受験生へ向けて「これまで頑張ってきた成果を十分に発揮できるよう、受験期の警戒・取締りを強化するなどしています」という心強いメッセージを発信しています。

合わせて、「痴漢被害に遭われた方や痴漢を目撃した方は迷わず110番通報をしてください」と周囲の人々へ協力を呼びかけました。

また、鉄道事業者側の動きも活発です。東京メトロでは1月13日から1月18日の間に車内放送や駅構内の掲示を行っています。また、JR山手線ではそれらに加え、1月15日から1月28日までの2週間、「痴漢は重大な犯罪」であることを周知するラッピングトレインを運行する旨、公表しています。

このほか警察庁は公式チャンネルで、痴漢防止の啓発動画を公開。スマホや防犯アプリを使う方法を紹介しながら、助けが必要な人も、助けることができる人も、「痴漢や盗撮を許さない行動を取ってほしい」とメッセージを伝えています。

「助けを求めていい」「声をかけていい」被害者・周囲の人、それぞれにできること

被害に遭った場合は、近くの人に助けを求める、駅員や乗務員に伝える、110番通報をするといった手段があります。声を出すことが難しい場合でも、動画で紹介されているように、スマートフォンでメモを見せるのも効果的です。

一方、周囲にいる人にもできることがあります。被害を目撃したり、異変に気づいたりした場合は、被害者に声をかける、周りの人に協力を求める、駅員や警察に知らせる、といった対応が大切です。

とはいえ、「間違っていたらどうしよう」と考え、声をかけることをためらってしまう人も少なくないでしょう。警察庁は、画面に「ちかんされていませんか?」と表示できる防犯アプリの活用を勧めています。また、被害者のそばに立つ、席や立ち位置を変えるといった行動も、有効な支援の一つだとしています。

警視庁は、痴漢は重大な犯罪行為であることを強く訴えるとともに、1人で悩まずに最寄りの警察署や鉄道警察隊、相談ホットラインに相談するよう呼びかけています。被害に遭ってから時間が経っていても相談してほしいということです。

出典:痴漢被害相談(警視庁)

「社会で守る」という意識を。SNSでも広がる共感と行動の声

SNS上では、「試験会場に急ぐ受験生を狙うなんて卑劣すぎる」「被害に遭ったら泣き寝入りしないでほしい」と受験生を思いやる声のほか、「あの時は恐怖で逃げることしかできなかった」「高校生の時、痴漢被害にあって周りの人たちが助けてくれた」という経験談も寄せられていました。

また、「このような発信は大切」「加害者を厳しく批判する社会であるべき」「周囲の我らも迷わずに通報しよう」「受験期はもちろん通年、対策を講じるべき」といった意見も広がっています。

痴漢は、被害者の人生や心に深い傷を残す重大な犯罪です。とくに、未来に向かって努力している受験生が、大切な時期を安心して迎えられるよう、社会全体での警戒と協力が求められています。


参考:
警察庁(@NPA_KOHO)公式Xアカウント2026年1月14日投稿
痴漢・盗撮事犯対策(警察庁)
STOP!痴漢(警察庁)
入学試験期間における痴漢対策の実施について(東京メトロ)
受験期の痴漢被害を防ぐ「痴漢撲滅キャンペーン」を実施!(都庁総合ホームページ)
痴漢被害相談(警視庁)