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「CAの負担が大きすぎる」の声も。ANAがスターウォーズ機のラストフライトで「サイン対応」を断った背景

  • 2026.1.11
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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

記念日や節目に合わせた特別フライトや、飛行機の機体にキャラクターや特別なデザインが施された「特別塗装機」は、搭乗できたときはもちろん、空港で見かけるだけでもちょっと嬉しくなる存在です。

飛ぶたびに話題になり、写真を撮ったり、思い出として残したりする人も少なくありません。

そんな中、SNSを中心に注目を集めているのが、ANAの特別塗装機「C-3PO ANA JET」の運航終了をめぐるアナウンスです。

ラストフライトに際し、ANAは「ログ帳への記入やサイン対応は控えさせていただく」と公式に案内。この対応に対し、さまざまな声が上がっています。

『STAR WARS』のC-3POが“ラストフライト”

今回話題となっている「C-3PO ANA JET」は、映画『STAR WARS』シリーズに登場する人気キャラクター・C-3POをイメージした特別塗装機です。機体全体にキャラクターをモチーフにしたデザインが施され、主に羽田発着の国内線で運航しており、2017年3月21日の就航以来、多くのファンに親しまれてきました。

ANAは、この機体が2026年1月9日に運航を終了することから、公式Webサイトで「乗務員によるサインやログ帳への記入対応は控えさせていただいております」と案内。「安全な運航を維持するための措置」として理由を説明し、協力を呼びかけました。

ラストフライトは注目度が高く、通常よりも多くの要望が集中することが予想されます。個別対応が増えることで、本来の業務に影響が出る可能性も。そうした事情を踏まえた、事前の判断だったと考えられます。

搭乗や旅行の思い出を残す“ファン文化”

ログ帳(フライトログ)とは、自分が乗った飛行機の記録をまとめた“飛行履歴ノート”のようなもので、航空ファンだけでなく、旅行好きの人たちの間でも人気があります。

搭乗した便の日時や便名、座席番号などを記録し、特に、特別塗装機や記念フライトに搭乗した際には、客室乗務員(CA)にひとことメッセージやサインを書いてもらうケースもあります。

ただし、こうした対応は航空会社が公式に提供しているサービスではありません。あくまで、時間や状況に余裕がある場合に、現場の判断で対応されてきた“サービス対応”です。

そのため、注目度が高く業務が集中しやすい便については、以前から注意を呼びかけており、ANAは今年の初日の出フライトでも「パイロット・客室乗務員によるサインおよびログブックへのメッセージ記入の対応はできません」と案内していました。

一方で、手書きではないものの、搭乗の証明として「搭乗証明書」を発行する公式サービスは用意されています。

参考:搭乗証明書について(国内線)(ANA)

「安全最優先」「ログ帳は全便で見直しても」現場へ配慮する声

SNSでは、「安全が最優先なのは当然」「ラストフライトに乗れるだけで十分」と、冷静に受け止める声が多く見られました。

また、「これを機にログ帳記入は全便で見直してもいいのでは」「CAさんの負担が大きすぎると思う」と、現場へ配慮する意見もあります。

一方で、「記念になると思って楽しみにしていたので少し残念」という声もあるものの、事情を理解したうえでの率直な感想が寄せられています。

記念の残し方が多様化する中での一つの区切り

ログ帳は、搭乗体験を大切にしたい人たちの間で育まれてきた文化です。一方で、今回のANAの対応は、注目度の高いラストフライトを安全に終えるための現実的な判断ともいえます。

思い出の残し方は、必ずしもサインや手書きの記録だけではありません。搭乗そのものや、公式に発行される搭乗証明書など、それぞれの形で記念を持ち帰ることもできます。

“特別なフライト”だからこそ設けられた線引きとして、理解しておきたいところです。


参考:
C-3PO ANA JETラストフライトのお知らせ(ANA)
2026初日の出フライト(ANA)


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