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「狙われやすい傾向があります」元警察官が警告。鍵をかけていても侵入できる…標的になる家の「致命的な特徴」とは?

  • 2026.1.16
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

空き巣被害を防ぐために重要なことは、「なぜ自分の家が狙われやすいのか?」を理解することです。

よくある防犯対策として最新の鍵に変えることはもちろん大切ですが、それだけでは不十分ということをご存じでしょうか?

空き巣が犯行前に行う「下見」の実態や、侵入しやすい場所の見極め方、犯人が何を重視しているかを知ることで、効果的な防犯対策が可能になります。

この記事では、空き巣被害のリスクを下げるポイントについて、防犯インフルエンサーのりょうせいさんに詳しく伺いました。ぜひ参考にして、あなたの住まいを守るヒントをつかんでください。

空き巣が狙う家の特徴とは?事前の「下見」で何を見ているのか

---泥棒は犯行前に必ず下見をすると言いますが、家の外からパッと見ただけで「ここは侵入しやすい」とターゲットにする決め手は何でしょうか? 「高い塀で囲まれた家」や「庭木が生い茂った家」は、プライバシーが守られていて安全に見えますが、防犯のプロから見ると、逆に「一度入れば死角になり、作業がしやすい絶好の物件」になってしまうのでしょうか?

りょうせいさん:

「空き巣は、犯行前に必ずといっていいほど下見をします。その際、家の外観をパッと見て重視するのは、侵入後に捕まるリスクが低いかどうかです。

例えば、人通りやクルマ通りが少ない立地は、それだけで狙われやすくなります。特に夜間になると人の動きがほとんどなくなる場所は、侵入や作業中に人目につきにくく、発覚や通報につながりにくいためです。また、庭木や雑草が伸び放題だったり、郵便受けに新聞やチラシが溜まっていたりする家は、「管理されていない」「留守が多い」と判断され、狙われやすい傾向があります。

一方で、高い塀に囲まれた家や庭木が生い茂った家は、一見するとプライバシーが守られていて安全そうに見えるかもしれません。しかし、防犯の視点で見ると、一度侵入されてしまうと周囲から見えにくい“死角”になりやすいのも事実です。外からの視線を遮れるため、窓を割る、こじ開けるといった行為を落ち着いて行える環境が整ってしまう場合があります。

空き巣は、家の豪華さよりも「捕まらない確率」、つまりリスクの低さを見ています。日頃の管理状態や周囲からの見え方が、侵入先を選ぶ重要な判断材料になっているのです。」

窓は空き巣の侵入経路として狙われやすい、鍵だけで安心できない理由

---玄関の鍵を最新のものにしても、泥棒の侵入経路の多くは「窓」だと聞きます。 普通のサッシの鍵(クレセント錠)をかけていたとしても、プロにかかれば「焼き破り」や「こじ破り」などの手口で、音もなく数秒〜数分で突破されてしまうというのは本当ですか? また、2階の窓や、格子が付いている浴室の窓なら安全だと思っていいのでしょうか?

りょうせいさん:

「玄関の鍵を最新のものに替えていても、侵入経路として多いのは「窓」です。その理由の一つが、一般的なサッシに使われているクレセント錠の構造にあります。クレセント錠は、窓を閉めた状態を固定するためのもので、ガラスが破られてしまうと、鍵をかけていても内側から簡単に開けられてしまいます。

空き巣の手口にはいくつか種類があり、場合によっては大きな音を立てず、短時間で侵入されてしまうケースもあります。そのため、「鍵をかけているから安心」と考えるのは危険です。

また、2階の窓や格子が付いた浴室の窓も、必ずしも安全とは言い切れません。雨どいや設備を足場にして侵入されたり、格子があっても完全に防げないケースがあるためです。2階だから大丈夫、格子があるから安心という思い込みが、かえって警戒心を下げてしまうこともあります。

窓は構造上どうしても弱点になりやすい場所です。重要なのは「侵入されない」ことだけでなく、「時間をかけさせ、途中で諦めさせる」対策を取ることだといえるでしょう。」

空き巣は生活の癖を見抜く?留守中だけでなく在宅時も油断禁物

---泥棒は「誰もいない時間」を正確に狙ってきますが、彼らは住人のどんな行動を見て「今は留守だ」あるいは「この家は隙が多い」と判断しているのでしょうか? 「ゴミ出しの時間が早すぎる」「夜になってもカーテンが開いたまま」「郵便受けがチラシで溢れている」など、私たちが無意識にやっている“招待状”を送るようなNG行動を教えてください。

りょうせいさん:

「空き巣は、「誰もいない時間」を正確に狙ってくると言われますが、その判断材料は特別なものではありません。例えば、郵便受けに新聞やチラシが溜まっている、夜になっても明かりがつかない、ゴミ出しの時間が毎回同じといった、日常の行動や生活リズムから「留守が多い家」「隙がありそうな家」を見極めています。こうした無意識の行動が、結果的に侵入のきっかけになってしまうことがあります。

一方で、空き巣は必ずしも留守中だけを狙うとは限りません。深夜、住人が就寝している時間帯を狙って、音を立てずに侵入する「忍び込み」と呼ばれる手口もあります。在宅中であっても、玄関や窓の施錠が甘くなっていると、侵入されるリスクはゼロではありません。

「家にいるから大丈夫」「寝ているから安心」と思い込まず、在宅中や就寝前でも、玄関や窓の施錠を確認することが重要です。空き巣は、ほんの小さな油断や生活の癖を見逃さずに狙っているのです。」

日頃の見え方と習慣が空き巣リスクを左右する

空き巣は狙う家を豪華さよりも「捕まらないリスクの低さ」で選びます。人通りの少ない場所や、管理が行き届いていないと判断される外観は狙われやすく、高い塀や生い茂った庭木は安全そうに見えても周囲からの死角を生み、逆に犯罪を誘発することがあります。

また、実際の侵入は窓からが多く、鍵を付けているだけで安心せず、「時間をかけて撃退させる」ための複数の対策が不可欠です。さらに、空き巣は日常生活の癖や行動パターンをつかみ、留守時間だけでなく在宅中の忍び込みも狙っていることから、施錠の徹底は常に意識すべきポイントと言えます。

これらの視点を踏まえ、変わらぬ管理や見える化、そして生活のセルフチェックを日頃から意識することが、空き巣リスクの軽減につながります。今日からできることを積み重ねて、安心して暮らせる住まいを目指しましょう。


監修者:防犯インフルエンサー りょうせい(りょうせい 元生活安全課

元警察官(警察歴10年)。生活安全課で行方不明やDVなどの人身事案を担当し、防犯の広報や啓発活動にも携わる。現在は防犯アドバイザーとして活動し、Xや音声配信(StandFM)を通じて、日常生活に取り入れやすい防犯の工夫を発信している。