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「玄関対応において最も危険」元警察官が警告。犯人が“侵入しやすい”と判断する「隙だらけの家」の特徴とは?

  • 2026.1.14
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

突然の訪問者に対して、みなさんはどのように対応していますか?「宅配かな」「点検の人かな」と思って何気なく玄関のドアを開けてしまうこともあるでしょう。しかし、知らず知らずのうちに自宅の安全を脅かすリスクを高めているかもしれません。特に強盗や空き巣犯は、いきなりの犯行ではなく事前の「下見」を重ね、不在時間や居住者の属性などを巧みに調べています。この記事では、防犯のプロフェッショナルである防犯インフルエンサー・りょうせいさんの見解に基づき、訪問者対応の危険性や、身を守るための具体的なポイントについて解説します。今すぐできる基本的な対策を知って、安全な暮らしを守りましょう。

強盗や空き巣は「下見」をしてから襲う?インターホンの応対が狙われる理由

---「ドアを開けなければ安全」と考えがちですが、インターホンでの応答や、在宅している気配だけでも、空き巣や強盗犯にとっての「情報収集(家族構成、在宅時間帯、性別など)」になり得るリスクがあると聞きます。「インターホンに出るだけ」でも危険なのでしょうか? 犯罪者は何を確認しているのでしょうか?

防犯インフルエンサー りょうせいさん:

「まず知っておいてほしいのは、強盗や空き巣犯の多くは、いきなり犯行に及ぶのではなく、事前に「下見」を行うという点です。
下見では、家の外観やつくり、周囲の環境から居住者の年齢層を推測したり、外から見える室内の様子や生活感を手がかりに、不在になりやすい時間帯などの行動パターンを探ったりします。

その一環として、インターホンを押す行為が使われることもあります。インターホン越しの応対によって、在宅しているかどうかだけでなく、声からおおよその性別や年齢層といった居住者の属性を把握できる可能性があるためです。

犯罪者の視点で考えると、例えば応対したのが男性ではなく女性だった場合、「反撃されるリスクが低いかもしれない」と判断材料の一つにされることも考えられます。
もちろん、インターホンに応対しただけで直ちに被害に遭うわけではありませんが、こうした情報が下見の材料として積み重ねられていく可能性は否定できません。

防犯の観点では、「出るか出ないか」だけでなく、不要な情報を与えない行動を意識することが重要だといえると思います。」

不審な訪問者の見分け方は?「見抜く」よりも大切なこととは

---最近の犯罪者は、宅配業者やガス点検、リフォーム業者などを装い、非常に巧妙です。本物の業者と犯罪者を見分けるための「視点(名札の有無、道具の持ち方、視線の動きなど)」や相手が発する「危険なキーワード」を教えてください。

防犯インフルエンサー りょうせいさん:

前提として、宅配業者や点検業者を装った訪問者が、本物か偽物かをその場の言動だけで見抜くことは非常に難しいのが現実です。犯罪者側も不審に思われないよう、服装や話し方を巧妙に整えてくるため、見た目だけで判断しようとするのは危険です。

そこで大切なのは、「見抜く」ことよりも、自分の中で対応の線を引くことです。最も分かりやすい判断材料は、その訪問に心当たりがあるかどうかです。宅配業者であれば荷物の受け取り予定があるか、工事や点検業者であれば、管理会社や自治体から事前の案内があったか、家族の誰かが依頼していないかを確認します。こうした訪問予定を家族間で共有していないと、「誰か頼んだかな」という違和感に気付きにくくなります。

また、カメラ付きインターホンがある場合は、相手の挙動も参考になります。例えば、周囲を過度にキョロキョロと見回したり、落ち着きなくソワソワしている様子が見られる場合です。警察官が職務質問の際にも、捕まるリスクを無意識に警戒している人ほど、こうした落ち着きのない挙動が表れやすいとされています。

もちろん、緊張しやすい性格の人や、仕事で焦っているだけのケースもあります。ただ、訪問予定がないうえに、こうした違和感が重なる場合は、その場で対応せず距離を取る判断が重要です。本物かどうかをその場で判断しようとせず、確認が必要だと感じた時点で玄関を開けないことが、防犯として最も確実な対応といえるでしょう。

インターホン対応時の注意点と玄関の施錠習慣が守る安心

---危険な訪問者から身を守るために、一般家庭が今日からでも実践できる最も効果的な「玄関での対応方法」を具体的に教えていただけますでしょうか。

防犯インフルエンサー りょうせいさん:

「危険な訪問者から身を守るうえで、まず大前提として意識してほしいのは、在宅中であっても玄関ドアは必ず施錠することです。できればチェーン錠なども含めて、複数のロックを使うことが望ましいでしょう。「家にいるから大丈夫」という油断は、玄関対応において最も危険な隙になります。

そのうえで、訪問者には直接応対せず、インターホン越しやドア越しで対応することを習慣づけてください。これは特別な対策ではなく、誰でも今日からできる基本的な防犯行動です。私自身、比較的のどかな地域に住んでいますが、来訪者対応は必ずこの方法を徹底しています。

インターホンで応対する際は、会話の内容だけでなく、相手の挙動にも注意を向けましょう。カメラ付きインターホンであれば、落ち着きなく周囲を見回していないか、不自然な動きがないかを確認します。少しでも違和感を覚えた場合は、「確認してから対応します」と伝え、その場で会話を終えて構いません。

大切なのは、玄関を開けないこと、即答しないこと、そして不安を感じた時点で距離を取ることです。これらを徹底するだけで、玄関でのリスクは大きく下げることができます。

今すぐ始められる!安全な玄関対応で家族の安心を守ろう

強盗や空き巣犯は計画的に「下見」を行い、インターホン越しの応対を通じて家の情報を集めています。

そのため、不要な情報を与えず、訪問者には直接対面せずに応答することが、あなたの家を守る第一歩です。また、宅配や点検の訪問予定を家族間でしっかり共有しておくことも大切です。

さらに、在宅中でも必ず玄関の施錠を行い、チェーン錠など複数のロックを活用してください。不審な動きや違和感を感じた際は、即答せずに「確認してから対応します」と伝え、その場で会話を終える勇気を持つことが防犯に直結します。

これらは特別な対策ではなく、誰でも今日から始められる身近な防犯行動です。日々の小さな意識から、あなたと家族の安心できる暮らしを築きましょう。


監修者:防犯インフルエンサー りょうせい(りょうせい 元生活安全課

元警察官(警察歴10年)。生活安全課で行方不明やDVなどの人身事案を担当し、防犯の広報や啓発活動にも携わる。現在は防犯アドバイザーとして活動し、Xや音声配信(StandFM)を通じて、日常生活に取り入れやすい防犯の工夫を発信している。