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「避けるべき」管理栄養士が警告。“お米”を劣化させる原因に…冬でも虫が湧く「NGな保管場所」とは?

  • 2026.1.8
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

お米を買ってきたけれど、どこで保管するのがベストなのか迷ったことはありませんか?特にキッチンのシンク下は収納に便利そうに見えますが、実はお米にとってはあまり良い環境とは言えません。湿気や温度が適切でないと風味が落ちたり、カビや害虫が発生するリスクが高まってしまいます。本記事では、かきねキッチン 管理栄養士 小池三代子さんの見解をもとに、お米の保管に向いている場所・向いていない場所を詳しく解説。正しい保存方法を知ることで、美味しいお米を長く楽しむコツがわかります。ぜひ最後までチェックしてみてください。

シンク下はなぜお米の保管に向かないの?

---お米をシンク下で保管すると、冬でもなぜ湿気や温度の影響でカビや虫が発生しやすくなるのか、環境要因とお米の劣化メカニズムについて教えてください。

かきねキッチン 管理栄養士 小池三代子さん:

「シンク下は一見、お米の保管場所として適していそうに見えます。しかし実際には湿気や温度の影響でお米にとって不利になりやすい環境と言えます。
シンク下は給水管が通っており、換気が悪いため湿度が高くなりやすいです。また、キッチンは調理することによって室温が上がりやすく、その熱がシンク下にも伝わり意外と温度が高くなるのです。
給水管の中を冷たい水が通ると、給水管の外側(=調理で温度が上がったシンク下)との温度差によって結露しやすくなります。多くのシンク下収納は密閉されているため、一度こもった湿気や熱気が逃げにくい環境になっているのです。

また、配管の隙間や床下から害虫が侵入しやすく、高温多湿が続きやすいシンク下は冬でも害虫の越冬場所になりやすいと考えられます。室温が15度以上になると、虫が発生・増殖するリスクが高まります。

カビは湿度が60%以上、気温が20〜30℃程度の環境で活発に繁殖します。そして、お米の水分量が17%を超えるとカビが発生しやすくなると言われています。シンク下は冬場でも条件次第で容易にカビが発生しやすい環境になってしまうのです。

お米は空気に触れると酸化が進み、味が落ちます。また、お米は周りの臭いを吸着しやすい性質があるため、洗剤や香辛料などが多いシンク下では、臭いが移って風味が損なわれる原因にもなります。」

お米の保管に適さない他の場所にはどんなものがある?

---シンク下以外にも、冷蔵庫の野菜室や床下収納など、一見涼しそうでも実はお米の保管に適さない場所はありますか?

かきねキッチン 管理栄養士 小池三代子さん:

「お米の保管に適さない場所は他にもあります。温度変化や湿度、臭いの影響を受けやすい場所は避けるべきです。
例えば、冷蔵庫の野菜室も万能ではありません。低温は保たれていますが、野菜室は野菜の乾燥を防ぐため、湿度が比較的高めに設定されているからです。また、他の食品の臭いをお米が吸収してしまう可能性もあります。野菜室で保管するときは湿度や臭いの影響を受けないよう、密閉容器に入れておくと良いでしょう。

また、床下収納はお米の保管場所として不向きと言えます。地面からの湿気の影響を受けやすく、密閉されて空気が滞留し、お米が劣化しやすくなっているからです。外気の影響を受けやすく、冬場は比較的涼しい場所ですが、室内との温度差が大きく、結露が発生しやすい場所でもあります。

パントリーでの保管も注意が必要です。一見涼しそうでも、キッチンに近ければ温度上昇の影響を受けやすいからです。

この他、ベランダや窓際は、直射日光が当たらない場所でも温度変化が大きく、害虫が侵入するリスクが高いため、避けた方が良いでしょう。玄関や廊下も外気温の影響を受けやすいので、おすすめできません。冷蔵庫付近は冬場でも放熱により周囲の温度が高くなるので、避けるべきです。」

おいしいお米を長持ちさせるための正しい保管方法は?

---読者が明日からすぐに実践できる、お米を正しく保管するための「最初の一歩」として最も効果的な方法を教えていただけますでしょうか。

かきねキッチン 管理栄養士 小池三代子さん:

「お米を正しく保管するための最も効果的な「最初の一歩」は、購入後すぐにお米を密閉容器に移し替え、冷蔵庫で保管することです。
お米は生鮮食品であり、鮮度を保つためには高温多湿の環境を避け、臭い移りを防ぐことが重要です。密閉して空気に触れないようにすることで、酸化によるお米の劣化を防ぐことができます。一般的な米袋には通気のための小さな穴が開いていることが多く、そのままでは「温度」「湿度」「酸化」「臭い」の影響を受けやすくなります。袋のまま密閉容器に入れるのも効果的です。

大きな米びつは冷蔵庫内を圧迫するため、ジッパーつき保存袋やパッキンが付いたタッパー、よく洗って乾燥させたペットボトルなどを利用すると良いでしょう。密閉容器に入れることで、冷蔵庫内の他の食品の臭い移りを防ぐこともできます。一度ついてしまった臭いは洗っても取り除くことはできません。
小分けにして袋や容器の開閉頻度を最小限に抑えることで、より劣化しにくくなります。

そして、冷蔵庫で保管しているからといって安心せずに、早めに食べ切ることも大切です。
おいしく食べられる目安は精米日から1〜2ヶ月と言われています。白米なら購入後、1ヶ月以内に食べ切るのが理想的です。」

お米の鮮度と味を守る賢い保管のポイント

お米は生鮮食品であるため、湿度・温度・臭いの管理が味や品質を大きく左右します。シンク下や床下収納、野菜室など一見適していそうな場所も、実は高温多湿や臭い移り、害虫のリスクがあり保管には不向きであることがわかりました。

最も効果的な方法は、購入後すぐにお米を密閉容器に移し替えて冷蔵庫で保管すること。これにより酸化やカビの発生を防ぎ、おいしさを長持ちさせられます。さらに小分けして開閉を最小限にし、早めに食べ切ることも大切です。

正しい保管で、毎日の食卓をより美味しいごはんで満たしましょう。


監修者:かきねキッチン 管理栄養士 小池三代子
管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。