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「このクラブ、どこにあるか知らなかった」チェルシー保有21歳FW、インタビューの一言で出場停止処分に

  • 2025.12.6

フランス・リーグアンのストラスブールに所属しているFWエマニュエル・エメガが、インタビューの内容を巡って1試合の出場停止処分を受けてしまったとのこと。

エマニュエル・エメガはオランダ出身のストライカーで、今年夏にストラスブールからチェルシーへの移籍が決定した選手。それから期限付き移籍の形で1年のみ復帰し、来季プレミアリーグに戦いの場を移す予定となっている。

ここまで11試合で7ゴールを記録しているほか、先日行われたUEFAカンファレンスリーグのクリスタル・パレス戦でもゴールを決めるなど中心的な役割を果たしている存在であるが、クラブは先日の声明で「クラブの価値観と規範を尊重しなかったため、エメガに1試合の出場停止を課す」と発表していた。

『Daily Mail』によれば、その理由は11月16日にドイツのメディア『Algemeen Dagblad』に掲載されたエメガのインタビューの内容であったとのこと。

当時オランダ代表に合流していたエメガは、2023年夏にシュトゥルム・グラーツからストラスブールに移籍したときのことについて以下のように話していたそう。

「正直に言えば、ストラスブールがどこにあるのか知らなかったんだ。ドイツにあるのかと思っていたんだけど、フランスにあったんだね。まあ、もうみんなストラスブールがどこにあるかは皆さんご存知だと思うけども」

ストラスブールはフランスとドイツの国境近くにあるアルザス地方の街で、長年両国の間で領有権を巡って争われた地域。その地政学的な理由もあり、過去に何度も戦火に見舞われてきた歴史がある。そのため、ストラスブール会長のマルク・ケレル氏らがこのエメガの発言に反発し、クラブも出場停止の処分を言い渡さなければならなくなったようだ。

エメガはそれを受けて自身のSNSで声明を発表。「誰かを傷つけるつもりはなかったし、僕は19歳からストラスブールのためにすべてを捧げてきた。キャプテンマークを巻けることにも誇りを感じている」と特に問題を起こそうとしたわけではないと明かした。

また「マルク・ケレル会長とも長い話し合いをした。率直に言葉を交わしたし、彼のアドバイスにも感謝している。僕がどれだけこのクラブを愛しているか、彼はわかってくれている」とも語り、内部ではすでに和解していることも告白している。

筆者:石井彰(編集部)

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