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「なるべく避けてください」ガジェットのプロが警告。スマホのバッテリー寿命を縮める“NG行動”

  • 2025.12.16
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

スマートフォンのバッテリーがすぐに劣化してしまい、「なぜ充電方法がバッテリー寿命に影響を与えるのか?」と疑問に思ったことはありませんか?

多くのスマホやノートパソコンに使われているリチウムイオン電池は、使い方次第で寿命が大きく変わることが専門家の調査で明らかになりました。

この記事では、スマホバッテリーの劣化を防ぐための充電のコツや使い方のポイントについて、専門家の見解を交えてわかりやすく解説します。これを読めば、バッテリーの悩みがぐっと減り、長く快適にスマホを使い続けられるヒントが得られますよ。

なぜスマホの長時間充電はバッテリーに悪影響を与えるのか?

---スマホバッテリーが100%充電状態で長時間放置されると劣化が進む主な要因として、どのような電気化学的なメカニズムが働いているのでしょうか?

ヒロさん:

「スマホやノートパソコンなどの多くに搭載されているバッテリーはリチウムイオン電池を使用しているのですが、バッテリー残量が100%になっても充電を長時間行うとスマホのバッテリーに負荷がかかります。

過充電して負荷がかかることによって、リチウムイオンが過剰に放出されるので、バッテリーの温度も上がります。バッテリーは熱に弱いため、放電と再充電を繰り返すと発熱し、温度が上がることによってよりバッテリーに負荷がかかります。

また、リチウムイオン電池は0%と100パーセントといった極端なバッテリー残量の状態では負荷がかかります。バッテリー残量が100%の状態が続くと、バッテリー寿命に影響を与える要因となるのは抑えておきたいです。

最近のスマホは80%程度までは通常に充電されるものの、そこから100%まではゆっくり充電されるように調整してくれます。スマホ本体でバッテリー充電の最適化を行なってくれますが、それでもバッテリーの劣化に影響はあります。スマホやパソコンなどの機器に使われている電子部品は特に熱に弱いので、発熱する状態での長時間使用や高温下で使用したりすることはなるべく避けた方が良いです。」

バッテリーを劣化させない充電のタイミングと使い方は?

---100%充電が劣化を早めるのであれば、逆に充電残量が何%を下回ったら充電すべきなのか、バッテリーに優しい充電タイミングの目安を教えてください。

ヒロさん:

「スマホのバッテリー残量が0%と100%の状態では極端な状態になるので、スマホを充電するタイミングとしては極端に少ないバッテリー容量で充電するよりも、20%から30%くらいになったタイミングで充電を開始するのが良いと思います。

また、100%の状態から長時間放置するのはバッテリー寿命に影響を与えるので、できれば80%くらいで充電を止めるのが良いとされています。

20〜30%あたりになったタイミングで充電を開始し、80%まで充電をするサイクルを繰り返すことで、バッテリーの劣化を遅らせることができる要因となります。厳密には守れなくても、バッテリー残量が20%〜80%の間でキープすることが、バッテリーへの負荷を少なくすることに繋がるのは抑えておきた方が良いでしょう。

そして、スマホのバッテリー残量が100%から0%になるまで使い切るというのは、バッテリーにリスクがかかるのも知っておいた方が良いのかなと思います。

最近のスマホには、「バッテリー充電の最適化」といった、80%以降の充電を緩やかにしてくれる機能があるので、それを活用するのも良いですが、バッテリー充電をするタイミングなどは個々である程度決まりを作っても良いでしょう。」

スマホのバッテリーを長持ちさせるその他のポイントは?

---スマホのバッテリー寿命を延ばすために、今日からすぐに実践できる「充電の仕方」や「設定のコツ」を具体的に教えていただけますでしょうか。

ヒロさん:

「スマホのバッテリー寿命を延ばす方法としては、端末に負荷がかかるバッテリー残量を0や100の状態になることを避ける事や、バッテリー残量を20%から80%の間で使う事です。

充電する時には、バッテリー残量が20%から30%ほどの状態になってからするのが良いでしょう。またiPhoneを販売しているAppleのサイトでは、バッテリーを長持ちさせるには画面の明るさを落とすこととWi-Fiを使うという事が記載されています。明るさはiPhoneのコントロールセンターで調整することができますし、Wi-Fi接続をすることで携帯電話のネットワークよりも電力消費を抑えることができます。

また、充電中にアプリなどを使用するとよりスマホに負荷がかかるので、負荷によって本体が高温になりやすい動画再生やゲームなどは控えた方が良いと思います。あとは充電器も純正品であったり、あるいは知名度があるメーカーの製品を使うのがベターではあるでしょう。

個人的には、自宅ではスマホをあまり使用せず、タブレットやノートパソコンを使ったりして、使うデバイスをスマホに集中をしないようにしています。あとはスマホの画面の明るさも、明るくしすぎないように設定するようにしていますし、充電中はあまりスマホを操作しないようにしています。」

明日からできるバッテリー長持ちのための習慣

スマホのリチウムイオン電池は、極端な残量状態や過充電、発熱が大きな劣化要因です。

バッテリー残量を20%〜80%の間で保つことや、充電は20〜30%で始めて80%で止めるサイクルを意識することが劣化を遅らせるポイントです。また、画面の明るさを抑えたりWi-Fi接続を活用すること、充電中のスマホ操作を控えるといったちょっとした工夫も効果的。

まずは自分の生活に合わせて無理のない範囲で充電のタイミングを見直し、熱を避けながらスマホを使う習慣を作ってみましょう。シンプルな対策が、長期的に快適なスマホライフへとつながります。


監修者:ヒロ
ガジェットブロガー、Webライター。東京都出身東京都在住。2021年よりApple製品などを中心とするガジェットやゲーム、PC周辺機器や通信回線などをテーマに関するブログを運営。継続的に更新を続けてブログ記事公開数は250を超える。noteも2024年9月よりコンスタントに投稿している。iPhoneやiPadなどの多くのスマホやタブレット端末の使用経験あり。カメラやゲームなどのガジェットやスポーツ観戦にも興味があり趣味にしている。ブログやnoteでは商品やサービスの特徴やメリットデメリットなどを分かりやすく、読者の方にとって有益に感じられる記事作りを心がけている。


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