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日曜劇場【最終回】「だから彼だったのか」目黒蓮“耕一”が第1話から“ナレーション”をしていた理由に大反響の嵐

  • 2025.12.19

妻夫木聡が主演するTBS系日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』の最終話が12月14日に放送された。失明の危機を乗り越えたロイヤルファミリーは、有馬記念で勝利できるのか……。耕造(佐藤浩市)から耕一(目黒蓮)への受け継がれたもの、栗須(妻夫木聡)たちが見守ってきた、ロイヤルファミリーの有馬記念出走に視聴者がくぎ付けとなった。

※【ご注意下さい】本記事はネタバレを含みます。

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日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』最終話より(C)TBSスパークル/TBS

ロイヤルチームの夢、有馬記念へ…

ロイヤルファミリーは、2025年シーズンの有馬記念の舞台を目指す。苦境ではあったが、加奈子(松本若菜)の息子で騎手の翔平(市原匠悟)が、ロイヤルファミリーに騎乗することに。見事にジャパンカップを制し、有馬記念の切符を手中にした。ロイヤルファミリーは“今が最高”と考え、耕一は2025年の有馬記念を最後に引退することを決断。耕一は、快挙を遂げた椎名(沢村一樹)の息子・展之(中川大志)が所有するソーパーフェクト、そして椎名が所有するビッグホープを警戒していた。

いよいよ迎えた有馬記念の舞台。先に仕掛けてきたソーパーフェクトを交わしたロイヤルファミリーは、先頭へ躍り出る。このままゴールへ向かうかと思いきや、ビッグホープが驚異的な追い上げをしてきた。そして最後は、僅差でビッグホープがレースを制したのだった。それは、亡き耕造と椎名の2人で掴み取った勝利を意味していた。

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日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』最終話より(C)TBSスパークル/TBS

最終話冒頭、ロイヤルホープの子ども・ビッグホープを所有することを椎名は、耕一と栗須に伝えていた。そして、これまでロイヤルホープやロイヤルファミリーに騎乗してきた佐木(高杉真宙)が騎乗することも。終盤、椎名が第7話で、生前の耕造に渡していた封筒の中身が判明する。椎名は、自分たちが若い世代の壁となること、ロイヤルホープの子どもが有馬記念で勝つ約束をして、耕造からホープの種付けの了承を得ていたのだった。そして、椎名が所有するホープの子ども・ビッグホープは耕造が名付けたことも明らかに。視聴者から「予想外の展開」「最後の最後に大きすぎる伏線回収があるとは」「やられたって感じ」と驚きの声があふれていた。

ロイヤルファミリー、そして耕一、栗須はどうなる?

2025年の有馬記念の前に、栗須は競馬の世界に足を踏み入れたこれまでの軌跡に思いをはせていた。ロイヤルファミリーが引退した後は、競走馬の養老牧場を加奈子と営むと、耕造の墓で耕一に告げた。一方、ロイヤルファミリー引退後の耕一の進路は白紙だった。

レースの結果に、悔しさを隠せない耕一。いななき続けるロイヤルファミリーを見て引退撤回を考えるも、諦めようとしていた耕一。しかし、栗須は馬に決めてもらおうと助言した。その後、物語は一気に2030年へ。競馬記者の平良(津田健次郎)から、新たに馬主として参戦する気持ちを聞かれていた。耕一は、正式に“馬主資格”を取得していたのだ。

一方、栗須は、加奈子と養老牧場を営んでいた。牧場にはこれまでの馬たちとの写真が並ぶ。最後には、ロイヤルファミリーが2026年に凱旋門賞を含む数々の重賞レースを制したことが明らかに。そして、同年の有馬記念がロイヤルファミリーのラストランであることがレースの実況で告げられ、見事勝利していた。

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日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』最終話より(C)TBSスパークル/TBS

ロイヤルファミリーの底知れない可能性を示唆する描写も盛り込みつつ、最後の2026年の活躍は詳しく描かれなかった。引退が撤回され、翌年も走ったこと、そして大きな活躍をした様子が“回想”という形で描かれ、新鮮だった。SNSでも「絶妙な落としどころだった」「持っていき方が新しい」「その後の夢と勝利を回想にするところが美しい」との声が上がっていた。

大きな余韻を残し、視聴者を魅了! スピンオフを望む声も

放送後も、「最終回、社長の副音声入れてもう一回見たい」「完全にロス」「余韻の海で溺れそう」など大きな反響があった本作。2030年の耕一について多くは描かれなかったことも、視聴者の想像をふくらませた。

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日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』最終話より(C)TBSスパークル/TBS

第1話放送時から、耕一役の目黒蓮がナレーションを務めていた理由が、最終話へつながっていた。視聴者からも、「だから彼だったのか」「素晴らしい回収」「2030年の耕一君が昔を回想していた」「第1話から見返すっていう楽しみが出来た」という声も届き、まだまだ『ザ・ロイヤルファミリー』の余韻は続きそうだ。


TBS系 日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』毎週日曜よる9時

ライター:小松加奈
ライター/編集者。音楽・映画・ドラマ・アニメなどのエンタメ系を中心にインタビュー/レビュー/コラム記事などを手掛ける。