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「この時代がたまらない」18年前の名作で証明…“当時20歳”・大人気女優が放った“別格の演技”を振り返る

  • 2025.12.19

2026年1月スタートのTBS系 日曜劇場『リブート』に女優の戸田恵梨香が出演することが発表された。そこで今回は2008年に放送された同じくTBS系のドラマ『流星の絆』での戸田恵梨香の演技や脚本の魅力を振り返りたい。ドラマ『流星の絆』は、東野圭吾の同名小説を原作に、脚本家・宮藤官九郎が手掛けたサスペンスと人間ドラマが融合した名作だ。両親を殺害された3兄妹が復讐を誓う物語は、重厚なテーマでありながら、宮藤官九郎ならではのユーモアが絶妙に溶け合い、今もなお語り継がれている。

当時20歳の戸田恵梨香が「可愛いすぎる」と話題に

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戸田恵梨香(C)SANKEI

1993年、小学生の3兄妹が両親に内緒で夜中に流星を見に行っている間、両親は何者かに命を奪われていた。3兄妹の長男・有明功一を二宮和也、次男・泰輔を錦戸亮、そして長女・静奈を戸田恵梨香が演じた。2008年、犯人は捕まらないまま14年が経ち、あと3か月で事件は時効を迎えようとしていた。両親を突然失った傷は癒えぬまま、大人になった今も3人は支え合って生きている。

静奈は大企業で働いていたが、上司・高山(桐谷健太)から嫌がらせを受けて退職。職を失った静奈は、“資格商法”という詐欺に引っかかり、30万円をだまし取られてしまう。そのことをきっかけに3人は詐欺師となる。詐欺師として働く静奈を戸田恵梨香は、コミカルに、キュートに、時にシリアスに、さまざまな顔を演じ分けた。

さらに、詐欺のターゲットであり両親の事件の鍵を握る戸神行成(要潤)に惹かれてしまう静奈の表情も、戸田恵梨香の演技力が光るポイントだ。兄たちといる時の快活な姿とは対照的に、復讐と恋心に揺れる戸惑いや淡い恋心が繊細に描かれることでキャラクターが一段と豊かになっている。

戸田恵梨香が『流星の絆』に出演したのは、彼女が20歳の時だ。SNSでは「可愛すぎる」「この時代がたまらない」など、今でも絶賛する声が数多く寄せられている。ただ可愛らしいだけでなく、幼少期の悲劇的な過去を抱えながらも強く生きる様や恋に揺れる繊細で別格な演技が高く評価され、彼女の代表作のひとつとなった。

東野圭吾×宮藤官九郎が生んだ“泣いて笑えるサスペンス”

脚本家・宮藤官九郎といえば、コメディやユーモア溢れる独特の世界観が魅力だ。『流星の絆』では、作家・東野圭吾によるシリアスな復讐劇というテーマでありながら、宮藤脚本ならではのコミカルな演出が散りばめられている。詐欺シーンでの軽妙なやり取りや、日常の巧みな会話劇は、緊張感の中にユーモアを添え、視聴者を安心させてくれる。その緩みがあるからこそ、物語後半に暴かれる衝撃の真実と感動がより際立つのだ。

また、セリフの絶妙な言葉選びも特徴。兄妹が互いを思いやる何気ないひと言、過去を語るとき、そのすべてにリアリティがあり、笑いの裏にキャラクターの切ない心情や複雑な人間模様が隠されている。人間味に溢れる脚本は、単なるサスペンスドラマに終わらず、“兄弟の絆”という普遍的なテーマをしっかり描き、ドラマ全体を温かな雰囲気にしている。

ネット上では「東野圭吾のミステリーにクドカンワールドがこんなにマッチするとは」「シリアスとコメディのバランスが絶妙」といった脚本に関する感想も多く上がっている。2026年1月4日には、同じく宮藤官九郎が脚本を手掛けた2024年のTBS系ドラマ『不適切にもほどがある!』の新春スペシャルドラマが放送される予定だ。ぜひ正月からその世界観を堪能したい。

令和の今も愛され続ける『流星の絆』

東野圭吾の人気小説×宮藤官九郎の脚本、それに加えて、二宮和也・錦戸亮・戸田恵梨香の豪華キャストとなればヒットしないわけがない。令和の今でも『流星の絆』を視聴するファンは多く、詐欺を実行する時のコメディタッチの演出は、今見ても新鮮で笑える。そして最終話での犯人を突き止めるシリアスなシーンは、何度見ても泣ける。

放送終了から十数年経った今も、再放送を望む声が後を絶たない。戸田恵梨香の女優としての転機のひとつとなった『流星の絆』を振り返ることで、来年1月の新ドラマでの彼女の活躍がますます楽しみだ。