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ベンゼマは2022年W杯に出場できたのか…デシャン監督を「ウソつき」と呼んだジャーナリストが名誉毀損で裁判に

  • 2025.11.23

元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(サウジアラビア1部アル・イテハド)のFIFAワールドカップ2022年大会の欠場をめぐって、同国のディディエ・デシャン監督がジャーナリストを名誉毀損で訴え、裁判所に出廷した。

フランス代表として97試合37得点を記録したベンゼマは、2009年から2023年まで在籍したレアル・マドリーで公式戦648試合354得点の活躍で、5度のUEFAチャンピオンズリーグ制覇や4度のラ・リーガ優勝に貢献。2022年にはバロンドールを獲得し、キャリアの絶頂期を迎えていた。

しかし2022年にカタールで行われたW杯はケガにより欠場。医療機関にてMRI検査を実施するも、太もも四頭筋を損傷していることが判明し、フランスサッカー連盟(FFF)よりW杯不参加が発表され、同国代表は決勝戦でアルゼンチン代表に敗れた。

当時、ベンゼマのW杯欠場について、ジャーナリストのダニエル・リオロ氏は「ウソをついた」とデシャン監督を非難。フランスのラジオ局『RMC』にて、同監督がベンゼマ選手の負傷を誇張したと伝えていた。

これを受けてデシャン監督は20日、フランスの裁判所で「私は、母国の司法制度が私に対する告発を非難し、一定の限界があることを示してくれると信じている。私は名誉を回復したい」と、リオロ氏の発言が名誉毀損であり、同氏に有罪を求めた。フランス『レキップ』ほか各主要メディアが伝えた。

リオロ氏は2023年1月に、ベンゼマがカタールのクリニックで受けた筋肉損傷のスキャンが適切に検査されていなかったと主張。ベンゼマは軽傷で、ワールドカップに出場できた可能性があったとした。

しかし、フランス代表チームの医師であるフランク・ル・ガル氏は、負傷が深刻なものであり、ベンゼマがワールドカップに完全に参加することは不可能だった裁判所に証言。

リオロ氏の弁護士は、単に「意見」を述べただけとして、無罪放免を求めた。

検察官は「リオロ氏がジャーナリストとして、すべての関係者への影響を考えていなかった」として有罪判決を求めている。

筆者:本田建(編集部)

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