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【第98回アカデミー賞】クロエ・ジャオ監督『ハムネット』でジェシー・バックリーが主演女優賞受賞!キャリア初のオスカーに

  • 2026.3.17

現地時間3月15日に開催された第98回アカデミー賞の授賞式において、作品賞など8部門にノミネートされていたクロエ・ジャオ監督の最新作『ハムネット』(4月10日公開)が主演女優賞を受賞。受賞者のジェシー・バックリーは初のオスカーを獲得した。

【写真を見る】「素晴らしい母親の魂にこの賞を」監督・原作者・共演者への感謝のスピーチを披露

マギー・オファーレルの同名小説を映画化した本作は、16世紀イギリスの小さな村を舞台に、劇作家ウィリアム・シェイクスピア(ポール・メスカル)とその妻アグネス(バックリー)、そして彼らの3人の子どもたちに降りかかる不幸が描かれる。第50回トロント国際映画祭で観客賞に輝き、第83回ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)と主演女優賞(ドラマ部門)を受賞するなど、本年度の映画賞レースの有力コンテンダーの一本として注目を集めてきた。

1989年にアイルランドで生まれたバックリーは、チャーリー・カウフマン監督の『もう終わりにしよう。』(20)で注目を集め、翌年にマギー・ギレンホール監督の『ロスト・ドーター』(21)で第94回アカデミー賞助演女優賞にノミネート。その後もA24製作の『MEN 同じ顔の男たち』(22)や第95回アカデミー賞脚色賞受賞作『ウーマン・トーキング 私たちの選択』(22)など話題作に立てつづけに出演してきた。

前年『ANORA アノーラ』で受賞したマイキー・マディソンと歓喜のツーショット [c]A.M.P.A.S.
前年『ANORA アノーラ』で受賞したマイキー・マディソンと歓喜のツーショット [c]A.M.P.A.S.

壇上でオスカー像を手にしたバックリーは、アイルランドから授賞式に参加している両親に向けて「夢を見ることを教えてくれてありがとう」と感謝の言葉を述べると、ジャオ監督や原作者のオファーレルに対し「母の愛というものを描いてくれて、教えてくれました。すばらしい母親の魂にこの賞を捧げたいです」とスピーチ。さらに友人でもある共演者のエミリー・ワトソンにも感謝を伝えていた。

『ハムネット』は4月10日(金)より公開 [c]2025 FOCUS FEATURES LLC.
『ハムネット』は4月10日(金)より公開 [c]2025 FOCUS FEATURES LLC.

新たな主演作『ザ・ブライド!』(4月3日公開)がすでに北米で公開されており、次回作にはジョシュ・オコナーとダコタ・ジョンソン、シアーシャ・ローナン共演によるアリーチェ・ロルヴァケル監督作『Three Incestuous Sisters』が制作準備中のバックリー。今後の活躍にも注目しつつ、まずは『ハムネット』での珠玉の演技を目撃あれ。

<スピーチ全文>

【写真を見る】「素晴らしい母親の魂にこの賞を」監督・原作者・共演者への感謝のスピーチを披露 [c]A.M.P.A.S.
【写真を見る】「素晴らしい母親の魂にこの賞を」監督・原作者・共演者への感謝のスピーチを披露 [c]A.M.P.A.S.

「まずは少しだけ時間をとって、ここにいるすばらしくて、⼼を⿎舞してくれる皆さんの顔を⾒渡したいと思います。この会場にいるたくさんの⼈たち、そしてここにいない多くの⼈たちのおかげで、私は⼤きく変えられてきました。⾃分の⼼を⾒せてくれる、勇気あるすばらしい仲間たちと共に。こんなふうに⼈⽣を過ごせるなんて、本当に幸せなことだと思います。ありがとう。

アイルランドからこの場に参加してくれている⽗と⺟へ、夢を⾒ることを教えてくれてありがとう。クロエ、マギーは、⺟の愛というものを描いてくれて、教えてくれました。素晴らしい⺟親の魂にこの賞を捧げたいです。今夜ここで、特別に感謝を伝えたい⼈がいます。素晴らしい友⼈で、今夜のパートナーでもあるエミリー・ワトソンです。

『奇跡の海』を観たとき、私は思わず⾃分にこうささやきました。『私も、こんな仕事がしたい』と。そして『ハムネット』であなたとあのシーンを共にできたことは、私にとって⼀⽣⼤切な思い出になるでしょう。あなたの奔放な想像⼒、勇敢で束縛されない⼥性としての在り⽅、そして激しさと優しさをあわせ持つその姿は、私にとって道を照らしてくれる光です。エミリー・ワトソン、本当にありがとう。

そして、あなたがいつも私にくれる最⾼のアドバイスは、『ただ⼈間であること、その原点に⽴ち返りなさい』という⾔葉です。すべては、そこから始まる。このコミュニティに対して、私もこれから何か意味のあるかたちで貢献しつづけていけたらと願っています。本当にありがとうございます。このような栄誉をいただき、⼼から光栄に思います」

文/久保田 和馬

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