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<第49回日本アカデミー賞>最優秀監督賞は『国宝』李相日監督! 第30回『フラガール』以来2度目の栄冠

  • 2026.3.14
第49回日本アカデミー賞・最優秀監督賞は李相日監督 (C)日本アカデミー賞協会 width=
第49回日本アカデミー賞・最優秀監督賞は李相日監督 (C)日本アカデミー賞協会

「第49回日本アカデミー賞授賞式」が13日、都内で開催され、映画『国宝』のメガホンをとった李相日監督が、最優秀監督賞を受賞した。李監督は『国宝』により、多くの映画賞でスピーチを行っているが「一度だけ」と前置きすると、妻や子供への感謝を述べていてた。

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映画『国宝』は、吉田修一の同名小説を、映画『怒り』や『流浪の月』などの李相日監督が映画化。任侠の一門に生まれた喜久雄は抗争で父親を亡くし、上方歌舞伎名門の当主・花井半二郎に引き取られる。歌舞伎の世界に飛び込んだ彼は、未来を約束された御曹司・俊介と出会う。生い立ちも才能も異なる彼らは、ライバルとして芸を磨き、青春を捧げていくが……。

李監督は「長時間お疲れさまでした」と挨拶すると「僕が初めて『フラガール』という映画でこの場に立たせていただいたのですが、その時はお酒も出て、いっぱい食べ物があって、この時間になると酔っ払いが結構いて(笑)。『映画界ってこういう場所なんだな』というのを昨日のことのように思い出しました」と語ると「本当にこの映画は総力戦というか、俳優たちの献身がまずなければ全く成り立たないですし、先ほども述べたように、このスタッフの力というものが本当に隅々まで、スクリーンいっぱいにほとばしっているからこそ、多くの人の心を打つことができたのだと確信しています」とスタッフを労う。

また李監督は「自分には、まだ本当の意味での映画の作り方が分かっていないのですが、『こういったものを作りたい』『何かこうしたい』という衝動だけで走っていることも多いです。ですが、やはりその衝動をスタッフも俳優も皆信じてくれていて、色々な人の信頼があって、監督というものは存在できているのだなと今も感じております」と映画作りはチームワークであることを強調。

さらに李監督は「この映画を吉田さんから託されて、最初に映画にしようと思ったのはもう5年、6年、もしかしたら7年ぐらい前かもしれませんが、とにかく『美しい映画を作りたい』と思っていたんです」と語ると「今まさに酷い状況が多いですが、その“芽”というか“予兆”はすでにその頃にもあって。色々な人間同士の不信や、格差や、信頼というものが人と人との間で色々揺らいでいる。何か色々なトゲが人の心の中に刺さっているような、そうした空気感がありました。だからこそ、美しい映画――その“美しい”というのは、歌舞伎という伝統芸能の舞台の美しさだけではなくて、何か芸に対して、何か人として、どこまでも何かを極めていくという、そうした人間だからこそある美しさを描きたいと思ってこの作品に臨みました」と作品作りのモチベーションになった思いを明かす。

最後に李監督は映画の大ヒットに「人は美しいものを見たいと心の底から思っているのだなという実感を、この結果が改めて教えてくれました。映画で世界を変えられるとまでは言い切れませんが、この流れを食い止めるというか、映画には何か悪い方、悪い方に行く流れを食い止める力があるのではないかと思っています」と映画の力に期待すると「生涯にそう何度もある機会ではないので、一度だけ個人的なことを」と前置きし「16歳の頃から共に人生を歩んでくれている、こんな男を支えてくれている妻と、映画監督であることに全く無関心を装ってくれている子供たちに、この場を借りて感謝したいと思います。どうもありがとう」と照れくさそうに語っていた。

■優秀監督賞(★は最優秀賞受賞者)
・内田英治(ナイトフラワー)
・大友啓史(宝島)
・塚原あゆ子(ファーストキス 1ST KISS)
・永井聡(爆弾)
★李相日(国宝)

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