アリアナ・グランデに突撃した迷惑系インフルエンサーに実刑判決

映画『ウィキッド 永遠の約束』のシンガポールプレミアで、アリアナ・グランデを突撃したジョンソン・ウェンに、公的不法妨害の罪で懲役９日の有罪判決が言い渡された。『The New York Times』によると、シンガポール地方裁判所は11月17日（以下、現地時間）、ウェンを「注目が欲しいだけ」と断じ、自身の行動がもたらす影響を軽くみていたと指摘。自ら有罪を認めたウェンは「二度としない」と約束したものの、「明らかな反省の欠如」を理由に挙げ、懲役刑を言い渡したそうだ。

26歳のオーストラリア出身のウェンは、11月13日に開催されたレッドカーペットイベントで、アリアナが共演者らとともにファンと交流していたところ、柵を乗り越えて彼女のもとに突進。驚いて逃げようとする彼女の肩に手を回し、飛び跳ねてポーズを取りアピールして見せた。彼は「パジャママン」として活動する迷惑系インフルエンサーで、過去にもケイティ・ペリーやザ・ウィークエンドのコンサートに乱入し、SNSで公開するなどしている。ウェンは今回も一連の様子を自身のインスタグラムに投稿し、「親愛なるアリアナ、イエローカーペットで一緒にジャンプさせてくれてありがとう」とコメント。また14日にはインスタグラムストーリーズにて「釈放された」と報告していた。

なお、2017年にマンチェスターで開催したコンサートの直後に会場で自爆テロが起き、ファンやその家族22名が死亡したほか、800人以上が負傷するという大惨事を経験し、PTSDとの闘いを公表しているアリアナは、14日にインスタグラムを更新し、シンガポールプレミアで撮影した写真を数枚投稿。「ありがとうシンガポール。大好き」とのみ綴っている。

Text: Tae Terai