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「俺はインフルエンサーだぞ!土下座しろ!」自分の肘でスープを倒したのにスーツ代を払えと怒鳴る男性客!動画を拡散すると脅してきたところに、常連の男性が現れて・・・

  • 2026.10.8
andGIRL

読者の実体験をもとにした衝撃のエピソードを紹介!カフェで店長をする私の前に現れたのは、自分でこぼしたスープを店のせいにする男性客。土下座まで迫られたそのとき、思わぬ人が動き出し・・・。こんな客に困ったことはありませんか?

駅前カフェの店長として働く私と、窓際の席の物静かな常連さん

私は駅前にある小さなカフェで店長をしていました。朝はモーニング、昼は日替わりのスープセットを目当てにしたお客さんで、店はいつもにぎやかでした。目の回るような毎日でしたが、「ここのスープが楽しみでね」と声をかけてもらえるたびに、この仕事を選んでよかったと思えました。スタッフとも仲がよく、閉店後にみんなで新メニューを試食する時間が、私にとって何よりの息抜きだったのです。

常連さんの中に、毎週火曜の昼になると奥の窓際の席で新聞を広げる年配の男性がいました。注文はいつもブレンドとトマトスープで、帰り際には必ず「ごちそうさま」と笑ってくれる方でした。どこかの会社の偉い人らしいとスタッフの間でうわさになっていましたが、本人は仕事の話を一度もしたことがありませんでした。あの火曜日も、その常連さんはいつもの席で静かにスープを口に運んでいたのです。

スマホを構えて来店したスーツの男性客。自分でこぼしたスープで大騒ぎ

その日の昼のピークに、光沢のある紺のスーツを着た男性が入ってきました。男性は席に着くなりスマホを構え、「映える角度で撮るから早く持ってきて」と大きな声で言いました。スープを運ぶと、男性は撮影に夢中で腕を大きく振り回し、自分の肘でカップを倒してしまったのです。熱いスープがズボンに広がるのが見えたので、私はすぐにおしぼりを何本も持って駆け寄り、「おけがはありませんか」と声をかけました。

ところが男性は私の手を払いのけ、「置き方が悪いからこうなったんだろ!」と怒鳴りました。さらに「俺はこういう会社の人間だぞ」と名刺をテーブルに叩きつけ、「スーツ代を払え!俺はインフルエンサーだぞ!土下座しろ!」とカメラを私に向け、「フォロワーは10万人いるからな」とすごんだのです。店内は静まり返り、スタッフもほかのお客さんも誰ひとり動けませんでした。私は床に膝をつくしかないのかと、震える手でエプロンの裾を握りしめていました。

「今すぐ拡散する」と迫る男性客。奥の席から歩いてきた常連さん

男性は「土下座しないなら、この動画を今すぐ拡散するからな」とスマホを突きつけてきました。ほかのお客さんは目をそらし、スタッフも青い顔で固まっていました。私が言葉につまっていると、奥の席で椅子を引く音がしたのです。いつもの常連さんが新聞をたたみ、ゆっくりとこちらへ歩いてきました。常連さんはテーブルに落ちていた男性の名刺を拾い上げ、眼鏡を押し上げながら、しばらくじっと見つめていました。

常連さんは静かに「君、うちの営業部の人だね」と言い、自分の名刺を差し出しました。男性は「は?誰だよ」と鼻で笑いましたが、その名刺を見た瞬間、顔色が変わりました。そこには、男性が勤める会社の社長の肩書きが書かれていたのです。常連さんは「最初から一部始終を見ていたよ。カップを倒したのは君の肘だ」とはっきり言いました。男性は口をぱくぱくさせるだけで、ひと言も言い返せないまま立ちつくしていました。

自分で撮った動画が決め手に。社長の前で黙り込む自称インフルエンサー

常連さんは「その動画、明日会社に持ってきなさい」と続けました。あとで聞くと、男性が撮っていた映像には、自分の肘がカップに当たる瞬間がしっかり映っていたそうです。男性は「いや、これはふざけただけで・・・」とスマホを隠し、ズボンのしみもそのままに店を飛び出していきました。常連さんは私に「うちの社員が申し訳ない」と深く頭を下げ、店内のお客さん全員にコーヒーを一杯ずつごちそうしてくれました。

翌週の火曜、常連さんはいつもの席で「あの社員には辞めてもらったよ」と教えてくれました。調べてみると、取引先でも会社の名前を出して無理を通し、何度も騒ぎを起こしていたことがわかったとのことでした。私が「あの日は本当に助かりました」と伝えると、常連さんは照れたように笑いました。それ以来、火曜の昼に窓際の席へいちばん熱いトマトスープを運ぶのが、私のひそかな楽しみになりました。


いかがでしたか?自分のミスを店のせいにして土下座まで迫る客に、ひとりで立ち向かうのはとても怖いことです。けれど、見ている人は必ずいるもの。理不尽な言いがかりには、謝りすぎないことも忘れずにいたいですね。

原案/andGIRL編集部 ※andGIRLが25〜35歳の読者を対象に行った独自アンケートの実体験をもとに制作しています

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