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【伝説の料理人ふーみんママの魚料理】え、ただの焼いたぶり!?中華だからオイスターソース焼きなのよ♡

  • 2025.11.12

ぶりを焼くと言ったら、“照り焼き“か“塩焼き“の二択だと思っていた筆者。ですが、かの東京・南青山の超有名中華料理店「ふーみん」の元名物ママことふーみんママが、NHK「きょうの料理」で紹介していたのは、なんとブリのオイスター焼きでした。オイスターソースを使ったら確かに中華っぽくなるんじゃないの!?と驚きと心配が渦巻き始めましたので、さっそく作ってみました!



台湾人の両親を持ち、日本で生まれ育った斉風瑞(さいふうみ)さんは南青山にある中華風家庭料理店「ふーみん」の創設者で、その料理も人柄も多くの有名人から愛され続けています。「ふーみんママ」の愛称で慕われていましたが、70歳をきっかけに45年にわたって立ち続けた「ふーみん」の厨房から勇退し、現在は溝の口で1日1組だけの店「斉」を営んでいます。

ふーみんママの「ぶりのオイスター焼き」の材料と作り方

最初に「オイスターソースだれ」を作ります。

【材料】※数回分のタレができます。
オイスターソース…大さじ1
砂糖…大さじ1
酢…大さじ1
しょうゆ…大さじ1
ゴマ油…大さじ1
ラー油…適宜(お好みで)



【作り方】※調理時間:3分
1. ボウルに全ての材料を入れ、砂糖が溶けるまで混ぜ合わせて出来上がりです。


※冷蔵庫で2週間保存できます。


続いて「ぶりのオイスター焼き」を作ります。

【材料】※2人分
ぶり (切り身)…2切れ(200g目安)
オイスターソースだれ…大さじ1
しょうが汁…小さじ1/2
大根おろし…適量
塩…適量
サラダ油…適量



ぶりは水気を拭き、軽く塩を振っておきます。

【作り方】※調理時間:10分
1. ボウルにオイスターソースだれとしょうが汁を入れて混ぜ合わせます。



2. フライパンにサラダ油を引いて弱めの中火で熱し、ぶりを入れて両面をこんがりと焼きます。


※厚みがあるぶりの場合はフタをするのがおススメです。

3. 火が通ったら1を加えて絡めます。



4. 器に盛り、軽く絞った大根おろしを添えて出来上がりです。



ぶりをこんがりと焼くところまでは照り焼きとほとんど同じでしたが、タレを絡めたとたんにまったく違う匂いが広がりました。オイスターソース独特の香りとしょうがのさわやかな匂いに加えて、ちょっとツンとした酢の刺激も入ってきて、これなら脂の強いぶりにもきっと負けないだろうと思えました。

味が濃い分、特有の魚臭さを持つぶりですが、口へ運ぶとタレのコクがしっかりと絡みついてまったく臭みは感じられず、ぶりのおいしいところだけが強調されていました。しかも大根おろしを少し乗せて食べるとさっぱりとして、いくらでも食べられそうなおいしさです。

ぶりのレシピと言われてすぐ頭に浮かぶのは、やはり照り焼きか塩焼き、あとはぶり大根といった王道のレシピです。が、冬場の脂が乗ったものを好む人もいれば、腹の部分よりも背の部分を好む人もいます。それぞれに違ったおいしさがあるので、わたしはどっちも大好きですが、目の前に両方あったら、おそらく脂の乗った腹を選ぶ気がします。

しょうゆをかけるとはじかれてしまうほど脂が多いのがいいところで、そこにあえてしょうゆを少しかけた大根おろしを乗せて食べると口の中が幸せになります。魚の脂は体にいいとよく言われますが、魚のおいしさは心にもいいような気がして、わたしは大好きです。

ふーみんママのルーツは台湾ですので、割合は別としても中華と和食のいいとこどりを無意識にしているように思います。長い間ふーみんの厨房に立って料理を作ってきたことで、中華と和食がいつしか融合して、多くの人に愛される料理を提供できたのかなと勝手に想像してしまいます。長い間変わらない料理もあれば、時間と共に進化していく料理もありますし、生まれたところとは別の地方に広まった料理もあります。変わらないのは、そこには必ず人がいて、その料理を食べているということです。今回の料理を作ってみて、ふとそんなことを考えてしまいました。

普段食べる照り焼きとはまた違うおいしさに出会えますので、ぜひ作ってみてください!

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