【映画】登場人物の様々な愛の形に、心揺さぶられる「ナイトフラワー」

こんにちは！リビングふくおか・北九州Web地域特派員のれいチェルです。

11月28日公開（配給：松竹）の映画「ナイトフラワー」の試写を鑑賞してきました!早速レポートします♪

映画が始まってすぐ、ストーリーの世界に引き込まれ、俳優の方々の熱演に圧倒される124分でした。

ドラッグを受け取る夏希とボディーガードの多摩恵

予告編＆ストーリー

まずは、予告編をご覧ください！

ストーリー ”借金取りに追われ、二人の子供を抱えて東京へ逃げてきた夏希（北川景子）は、昼夜を問わず必死に働きながらも明日食べるものにさえ困る生活を送っていた。ある日、夜の街で偶然ドラッグの密売現場に遭遇し、子供たちのために自らもドラッグの売人になることを決意する。そんな夏希の前に現れたのは、孤独を抱える格闘家・多摩恵（森田望智）。夜の街のルールを何も知らない夏希を見かね、「守ってやるよ」とボディガード役を買って出る。タッグを組み、夜の街でドラッグを売り捌いていく二人。ところがある女子大生の死をきっかけに、二人の運命は思わぬ方向へ狂い出す。”公式サイトより引用

印象的だったのは、関西弁を話す夏希役の北川景子さん。ほぼノーメイクで全編を演じきっています。夏希と共にドラッグの売人（ボディガード）多摩恵を演じるのは、朝ドラ「虎に翼」への出演が記憶に新しい森田望智さん。多摩恵の幼なじみとして登場する海を演じる佐久間大介（Snow Man）さんも、いい演技をしていました。今回トレードマークのピンクの髪色は封印して俳優に挑んでいます。

注目なのは、ドラッグの元締め役のサトウを演じるロックバンド”SUPER BEAVER”のボーカル渋谷龍太さん。堂々とした演技で、役がハマっていると感じました。

左から、サトウと、探偵の岩倉（渋川清彦さん）

不遇な中、巡り会い助け合う夏希と多摩恵に芽生える絆

原案・脚本・監督を手掛けるのは、５年前、トランスジェンダーの主人公と少女の絆を描き大きな話題となった『ミッドナイトスワン』の内田英治さん。今作を前作に続く”真夜中シリーズ”と名付けています。

作品を見て感じたのは、相対的貧困の描写がリアルだということ。

相対的貧困とは、生きることが困難（絶対的貧困）というほどではないけれど、平均的な生活水準と比較して困窮している状態をいいます。廃棄されたお弁当を、周りに誰も見ていないか確認して、持ち帰る夏希。すべては、子供の為とはいえ、見ていてとても衝撃的でした。夏希の家の夕飯のケチャップライスは、具がありません。 映画が進むにつれて、見えてくる夏希のシングルマザーの家庭の状況に胸がきゅうっとなりました。夏希は、いくつもの仕事をかけ持ちしながら、元夫の借金を返すために働いています。

私は、子を持つ同じ親として、もしも同じ状況だったら…どうするだろうと思わずにはいられませんでした。

そんな苦しい生活の中でも多摩恵と過ごすことで、夏希の家の中は変化していきます。 映画のストーリーの中で語られるのは、シスターフッド（女性同士で互いに支え合い、助け合う連帯のこと）、幼なじみが相手を大切に思い行動する姿、姉を思い嘘をつく弟の兄弟愛、母を思う子が貧困から抜け出すための愛を持った行動、子を包み込む母の愛、そしてその愛を支え手を差し伸べるサトウからのもう一つの愛（温情）など…

映画のカギを握る”一人の女子大生の死”をきっかけに、動き出した二人の運命はどうなっていくか、ぜひ劇場でご覧ください。 エンディングの角野隼斗さんのテーマ曲もお楽しみに♪

映画 「ナイトフラワー」
2025年11月28日（金）全国公開
出演: 北川景子 森田望智 佐久間大介(Snow Man) 渋谷龍太
渋川清彦 池内博之
田中麗奈 光石研
原案・脚本・監督:内田英治
音楽:小林洋平
エンディングテーマ:角野隼斗「Spring Lullaby」(Sony Classical International)
製作:「ナイトフラワー」製作委員会
配給:松竹
©2025「ナイトフラワー」製作委員会
PG-12 (本編 124 分)
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/nightflower
【福岡県内の上映館】
Ｔ・ジョイ博多、TOHOシネマズららぽーと福岡 、 ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、 ユナイテッド・シネマ福岡ももち、 、イオンシネマ戸畑 、小倉コロナシネマワールド 、ローソン・ユナイテッドシネマ 小倉 、Ｔ・ジョイ久留米、 ユナイテッド・シネマなかま16、イオンシネマ筑紫野、 イオンシネマ大野城、 TOHOシネマズ直方 、イオンシネマ福岡 、ユナイテッド・シネマ トリアス久山 、 セントラルシネマ大牟田、 TOHOシネマズ福津 、シネマサンシャイン飯塚