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ボーナスが減ってしまったら…お金のプロが教える“今やるべきこと3選”

  • 2025.11.30
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

年に数回のお楽しみであるボーナス。でも、減額されたり、期待ほどもらえなかったりすると、ショックを受ける方も多いでしょう。収入が減ると、どう家計を立て直そうか不安になりますよね。だからこそ「今、どう動くか」が大切です。

そこで今回は、お金のプロが現実的な視点から「ボーナスが減ってしまったときにやるべきこと」を3つに絞ってご紹介します。

減ったボーナス、どう影響する?収支の現状をまず把握しよう

ボーナスが減ると、そのぶん使えるお金が減るので、当然生活に影響が出ます。特にボーナスを旅行や大きな買い物、趣味に充てていた人は、計画の見直しが必要になることもあるでしょう。

しかし、焦って節約しすぎたり、逆に無理に元の支出を維持しようとすると、家計がゆがみやすくなります。まず重要なのは、今の収支を正確に把握することです。最初にこの整理ができていると、どの部分をどう変えれば実際の負担を軽くできるのかが、判断しやすくなります。

たとえば、毎月の固定費の見直しが必要か、趣味や交際費の減額でカバーできるかなど、具体的な対策が取りやすくなるのです。

見直しポイントはここ!ムダや優先順位を改めて考えよう

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

収支の状況がわかったら、次は支出の中で見直せるところを探す段階です。ボーナスが減ると、普段は気にならなかったムダ使いが家計に影響を与える可能性があります。

具体的には、通信費やサブスク(定額制サービス)、日用品の購入先や使い方、外食の頻度など、比較的柔軟に変えやすい部分から見てみるのがおすすめです。通信費は格安SIMへの切り替えやプランの見直し、サブスクは必要なものだけに減らすことで、こまめに支出を抑えられます。

その一方で、家賃や住宅ローン、保険料といった固定費は長期的に大きな負担になるため、可能であれば、見直しや相談も検討してみるとよいでしょう。優先順位をつけて生活に必須なものから調整し、生活の質を落としすぎないバランスを心がけるのが大切です。

ボーナス減額をきっかけに将来の資産づくりを見直すことも重要です。収入が安定しない時代だからこそ、無理のない範囲で継続的に貯蓄を続け、いざという時の備えをしておくと安心でしょう。ポイントは、ボーナス分の増額を目指すような一時的な負担ではなく、毎月の給与から一定額を積み立てる方法に切り替え、長期的な貯蓄を目指すことです。ボーナス分の増額を毎回繰り返していると、結果的に収支が安定しないというループに陥ってしまいます。

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出典:マネーシップス 石坂貴史

賢いお金の動かし方で暮らしに安心を

ボーナスが減ると、どうしてもマイナス面ばかり気になりやすいですが、まずは冷静に現状を把握し、支出と貯蓄のバランスを見直すことで家計を安定させやすくなります。通信費やサブスクの整理、固定費の相談、そして毎月の積立貯金など、できることは意外と多くあります。

また、無理のない範囲で資産づくりを続けることで、少しずつ家計のゆとりを作ることも期待できます。収入が減る局面はライフプランを再考するタイミングになることもあるため、この機会にじっくり向き合い、日々の暮らしの安心につなげるとよいでしょう。


監修者:石坂貴史

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証券会社IFA、2級FP技能士、AFP、マネーシップス運営代表者。累計1,100件以上のご相談、金融関連の記事制作、校正・監修を手掛けています。「金融・経済、不動産、保険、相続、税制、教育」の6つのFP分野が専門。お金の運用やライフプランの相談において、ポートフォリオ理論と行動経済学を基盤にサポートいたします。


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