FP「結果的に損をするかも」　リサイクルショップで“買うべきもの”と“避けた方がよいもの”

2025.11.29

最近、環境意識の高まりや節約志向からリサイクルショップを利用する人が増えています。新品にはない掘り出し物が見つかる楽しさがあり、家具や家電、衣類に至るまで幅広く揃っているのが魅力です。一方で「買ってみたけど結局損をしたかも」と感じるケースも少なくありません。この記事では、リサイクルショップの利用で失敗しないために、お金のプロの視点でどんな品物が合理的かを考えてみましょう。

リサイクルショップで狙いたい「買うべきもの」とは？

リサイクルショップで買うべきものは、状態に左右されにくく、なおかつ新品との差額が大きい商品です。具体的に挙げると、家具類やブランドバッグ、アクセサリーなどが該当します。

家具類
特に木製家具やアンティークは、新品よりも価格が大幅に抑えられている場合が多いです。しかもしっかりした作りのものは長く使えるため、結果的にコストパフォーマンスが良い買い物になりやすいです。
ブランドバッグやアクセサリー
人気ブランドのバッグやアクセサリーは、新品よりかなり安く手に入ることがあります。特に限定品や廃盤商品などはリサイクルショップでしか入手できない場合も。相場をチェックし、偽物ではないか慎重に見極めることが重要です。
書籍・CD・DVD
新品を購入するよりも格安で楽しめるため、お得に手に入れることができます。状態のチェックは必要ですが、中古でも十分楽しめるものが多いでしょう。

これらの商品は、状態や品質を見極めやすく、中古で購入しても価値を感じやすいアイテムと言えそうです。

避けた方がよいリサイクル品は？

一方で、リサイクルショップでの購入に注意が必要なものもあります。特に家電製品や衣類、子ども用品などは結果的に損をしてしまう可能性があるのです。

家電製品
中古の家電は修理歴や劣化が見えにくく、保証が短い（ない）場合が多いです。消費電力や性能も最新のものと比べると劣りがちです。電気代や修理費用がかえって高くつくこともあるため慎重に判断しなければなりません。
子ども用品
ベビーカーやチャイルドシートは、安全基準が年々厳しくなっており、古い中古品では安全面で不安が残るものも。また使い方の履歴もわからないため、慎重になる必要があります。
靴
一見劣化がないように見えても要注意。長年使用していない靴の場合、劣化に気づきづらい場合があります。購入時には問題がなくても履き始めたら靴の底が取れてしまったり、ゴムが切れてしまったりということもあるのため、よく確認して選ぶことが大切です。

新品との性能差や安全性、衛生面を踏まえた上で、後から追加費用がかかるリスクを考慮することが重要です。

賢くリサイクルショップを活用するためのポイント

リサイクルショップを有効活用するためには、以下のようなポイントを押さえておくと良さそうです。

事前に相場を調べる
欲しい商品の中古価格と新品価格を比較し、どの程度お得かを判断しましょう。
商品の状態をよく確認する
傷や破損、欠品の有無を自分の目で確かめることが大切です。家電なら動作確認を入念に行うと安心です。
保障や返品ポリシーを確認する
万が一トラブルがあったときにどう対応してもらえるか把握しておくと、損失リスクを減らせます。

こうした準備と目利き力を養うことが、リサイクルショップでの購入を成功させる秘訣とも言えそうです。

リサイクルショップでの賢い買い方を学ぼう

環境保護の観点からも、使えるものを再利用するリサイクルショップの役割は今後さらに重要になると見られています。経済的に見ても、限られた予算を有効活用できるメリットがあります。一方で、購入する際には「何を選ぶか」「どのように選ぶか」が問われるでしょう。

リサイクルショップを上手に活用しながら、サステナブルで経済的な暮らしを実現できるといいですね。

監修者：石坂貴史

証券会社IFA、2級FP技能士、AFP、マネーシップス運営代表者。累計1,100件以上のご相談、金融関連の記事制作、校正・監修を手掛けています。「金融・経済、不動産、保険、相続、税制、教育」の6つのFP分野が専門。お金の運用やライフプランの相談において、ポートフォリオ理論と行動経済学を基盤にサポートいたします。

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