『なぜか幸せが逃げない人』は知っている…「仕方ない」でも「まあいいか」でもない、“前向きに切り替える言葉”とは？

 

「なんとなく心が軽い」「いつも良い気分でいられる」人たち。たとえ困難な状況にあっても、なぜか幸せから遠ざからず、毎日を穏やかに過ごせている秘訣はなんでしょうか。実は、彼らが心の中で使っている“前向きに切り替える言葉”によって、幸せが逃げにくいのかもしれません。

今日は「仕方ない」や「まあいいか」ではない、新しい言葉の使い方について一緒に探ってみましょう。

“仕方ない”でも“まあいいか”でもない言葉がもたらす変化

人はつい、困ったときや失敗したときに「仕方ない」「まあいいか」と自分に言い聞かせることがあります。これらの言葉はある程度気持ちを楽にさせてくれますが、気持ちが止まりやすい表現になりがちなため、長く続けると気分が停滞してしまう恐れもあるようです。反対に、前向きに切り替える言葉は、『受け入れつつ変化に目を向けやすくする』と指摘されることがあります。

例えば、「次はこうしてみよう」「これは成長のチャンス」などのフレーズは、自分の感情や状況を肯定しつつ、未来への期待をこめた前向きな気持ちに切り替えやすくしてくれます。

また、ストレスやネガティブな気持ちを抱えたときは、ただ諦めるのではなく「解決策を探す」「気持ちを整理する」といった言葉を自分に向けると、気持ちの安定に役立つといわれています。

言葉で前向きな自分を育てるコツ

それでは、具体的にどのように“前向きに切り替える言葉”を日常に取り入れていけばいいのでしょうか。まず大切なのは、無理に明るく言い換えるのではなく、ありのままの気持ちを認めつつ、肯定的な視点を添えること。たとえば、こんな言葉が挙げられます。

• 「大変だけど、これも自分らしく進むための道」
• 「今はうまくいかなくても、挑戦したこと自体が価値」
• 「できることから少しずつ取り組もう」
• 「完璧じゃなくていい、成長していけばいい」

これらのフレーズは、自分への優しさや期待感を含みつつ、未来へ意識を向けるきっかけになります。自分がしっくりくる言葉を繰り返し使うことで習慣化し、自然な切り替えにつながるといわれています。

言葉の力を大切に

幸せが逃げない人たちが知っている秘密の一つは、心の中で起こる出来事を単なる「仕方ない」や「まあいいか」で終わらせず、前向きにリフレーミングする“言葉の習慣”にあるようです。これらの言葉は、自分自身を無理なく励ますような優しさと、未来に向かう力を同時に育ててくれます。

たまには立ち止まって、使っている言葉を振り返ってみるのもよいかもしれません。少し言葉を変えるだけで、気持ちの切り替えがスムーズにできると、さまざまなものが、違った視点で見えてくるかもしれませんよ。

---

監修者：あゆ実社労士事務所

人材育成とキャリア支援の分野で約10年の経験を持ち、社会保険労務士・国家資格キャリアコンサルタントとしても活動。
累計100名以上のキャリア面談を実施し、1on1面談制度の設計やキャリア面談シート作成などを通じて、組織の人材定着と成長を支援してきた。
新入社員向け「ビジネスマナー」「マインドセット」「ロジカルシンキング」研修やキャリア研修では、企画・コンテンツ作成から講師まで一貫して担当。
人間関係構築や部下育成、効果的な伝え方に関する豊富な実務経験を活かし、読者や受講者が一歩踏み出すきっかけとなる関わりを大切にしている。