『ひとり暮らしでお金が貯まらない人』に共通する…“３つのムダ習慣”とは？

自由気ままなひとり暮らしは魅力的ですが、同時にお金がなかなか貯まらない悩みもつきものです。毎月給料が入っても、気づけば出費がかさんでしまい、貯金がほとんどできていない…。そんな方は多いのではないでしょうか？実は「お金が貯まらない人」には、共通してしまいやすい３つの“ムダ習慣”があると指摘されています。

今回は、ひとり暮らしの支出が増えやすい背景を踏まえつつ、具体的にどんな無駄遣いのクセがあるのかをわかりやすく紐解いていきます。

お金が貯まらない人に共通する3つのムダ習慣とは？

まず、なぜひとり暮らしでお金が貯まらないのでしょうか？支出と収入は似たようなはずなのに、貯まる人と貯まらない人の差はどこにあるのでしょう。主に次の3つの習慣が関係しているケースが多いようです。

ムダ習慣その１：気軽な“ちょっとだけ”買いが積み重なる

コンビニでのスイーツや缶コーヒー、外食やデリバリーの頻度など、日常のちょっとした出費は気軽だからこそ見過ごされがちです。例えば、1日300円のコーヒー代は1ヶ月で約9,000円にもなります。1年なら10万円を超える計算です。

調査によると、ひとり暮らしの20〜30代は、外食やコンビニに頼る場面が多いとされています。その結果、食事代だけでなく、ついで買いなどで予定外の出費が増えやすくなります。特に計画を持たず“その日に気分で”買い物を重ねることで、知らず知らずのうちに無駄遣いが膨らんでしまうのです。

ムダ習慣その２：固定費の見直し不足で損している可能性

家賃や公共料金、スマホやネット回線の料金などは毎月必ずかかる「固定費」です。この固定費の中にも「無駄」が潜んでいることがあります。

例えば、部屋の広さや住むエリアに対して家賃が高過ぎる場合や、利用していないオプションサービスが付いたままの通信プランを使っているなど。定期的に見直している人は意外と少なく、そこを改善できれば毎月の支出を抑え、まとまった金額を貯蓄に回せる可能性があります。

また、電気やガスのプランも自由化が進み、使用スタイルに合ったプランを選べるようになりましたが、加入したままで見直しをしないと、必要のない負担が増えるおそれがあります。

ムダ習慣その３：食費や娯楽費のバランスが偏りがち

ひとり暮らしでは、自炊をしないで外食やテイクアウトに頼ったり、ひとりの気軽さから娯楽や趣味にお金をかけ過ぎたりする例も多いです。外食やデリバリーは便利ですが、コストがかさみがち。食材を適切に買って自炊すればもっと抑えられることもあります。

反対に、食費を極端に節約しすぎてしまうと健康面や生活の質に影響を与えかねず、トータルな出費や生活の満足度のバランスを欠くことにもつながります。娯楽費も抑えようと全く楽しみを持たない生活になるとストレスの原因になりやすく、結果的に余計な買い物でその欲求を埋めがちになる傾向があるようです。

ひとり暮らしの出費と上手に付き合うコツとは？

では、これらのムダ習慣を減らしていくためにはどうしたらよいでしょうか？まずは自分自身の生活を見直し、どの部分にお金が多く使われているかを把握することが大事です。家計簿アプリなどを使い、日々の支出を記録してみるのがおすすめです。

固定費は契約書や利用明細を確認し、不要なサービスの解約やプランの切り替えを検討しましょう。食費は週に1～2回、自炊を取り入れて外食費用を抑えつつ、好きなものも適度に楽しめるバランスを探ることが大切です。娯楽費は予算を決めて管理することで、無駄な浪費を防ぎやすくなります。

お金が貯まる暮らしへの第一歩を踏み出そう

ひとり暮らしでお金が貯まらない背景には、気軽にできる“ちょっとした無駄遣い”や、固定費の見直し不足、食費や娯楽費のバランス偏りといった３つのムダ習慣が多いようです。これらは意識して見直すことで少しずつ改善できるポイントでもあります。

大切なのは、完璧を目指すのではなく、自分の生活スタイルに合った無理のない取り組みを試してみること。毎月の使い方を整理して、どこにムダがあるかをつかみ、必要度の高いものから順に直していくことが「お金が貯まる暮らし」への大きなステップになるでしょう。

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監修者：石坂貴史

証券会社IFA、2級FP技能士、AFP、マネーシップス運営代表者。累計1,100件以上のご相談、金融関連の記事制作、校正・監修を手掛けています。「金融・経済、不動産、保険、相続、税制、教育」の6つのFP分野が専門。お金の運用やライフプランの相談において、ポートフォリオ理論と行動経済学を基盤にサポートいたします。

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