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『ポイントアップの日だけ買い物する人』は気をつけて…実は“損をしているかもしれないワケ”とは?

  • 2025.11.25
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

多くの人が狙う「ポイントアップの日」。スーパーやネットショップで、普段より数倍のポイントがもらえるため、この日だけ集中して買い物をする人も多いはずです。でも、「ポイントアップの日だけ買い物する」という行動には、一見お得に見えて意外な落とし穴が隠れていることもあります。

今回は、ポイントアップの日だけ買い物する人が、“意外にも損をしている理由”にスポットを当てて、お金のプロが解説します。

ポイント狙いの買い物、その落とし穴とは?

ポイントアップの日は、確かにポイント還元率が高くて魅力的です。普段1%のところが5%や10%になることもあり、まとまった買い物をするほどお得感はプラスされます。では、なぜ“ポイントアップの日だけ買う人”が損をしている可能性があるのでしょうか?

まずポイントアップの日は、買い物のタイミングが制約されてしまいます。そのため、本当に必要な時に買えずに「後回し」や「まとめ買い」をしてしまう傾向があるのです。これは買い物の自由度が下がり、急ぎの生活必需品やセール品を逃すリスクという形で表れます。また、まとめ買いは消費スピードに合わないと結果的に無駄遣いにつながることもあります。

さらに、ポイントばかりを意識してしまうと「本当に安いのか?」という本質を見落としがちです。ポイント還元後の実質価格だけでなく、元々の商品の価格設定や類似商品の相場もチェックしないと、割高な商品を選んでしまうことがあります。いわゆるポイント惑わされている状態ですね。

また、ポイントには有効期限や利用規約があります。せっかく貯めても期限切れで使えなければ意味がありませんし、ポイント利用の条件によって、かえって買い物の自由度が狭まる場合もあります。これらを考えると、ポイントアップの日だけに絞って買い物をするのは、必ずしも家計の節約に結びついているとは言い切れないのが現実です。

ポイントアップを賢く活用!損をしないコツを押さえよう

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、ポイントアップ日は無駄なのかと言うとそうではありません。上手に活用すれば、買い物の満足度と節約効果を高めることが可能です。大切なのは「ポイントだけに踊らされない」ことと「普段の買い物行動を見直す」ことにあります。

  • 普段から価格や商品の価値を把握し、ポイントアップ日でも冷静に比較検討する
  • 賞味期限や消費計画を考え、必要な分だけ購入する
  • ポイントの有効期限や利用条件を理解し、無駄なく使い切る
  • まとめ買いは計画的に行い、必要に応じて普段の割引やクーポンも活用する

これらのコツを意識すれば、ポイントアップ日のメリットを最大化しつつ、無駄遣いや機会損失を減らせる可能性が高まるでしょう。買い物はポイントの額だけでなく「価値のある買い物か?」を意識することが節約への近道と言えそうです。

買い物の裏側にある“見えないコスト”を意識する

日用品の買い物で最も大切なことは、「必要な物を必要な量、購入する」ということです。ポイントの獲得は買い物の「おまけ」のようなものであり、本来の目的ではありません。ポイントアップだけで判断せず、買い物全体のバランスを見ることが長期的な節約につながります。ポイント狙いの日だけに買い物を集中するスタイルは、一見お得に見えても「使えないポイント」「必要以上の購入」「タイミングの制約」などの見えないコストがかかっている可能性があります。

いま自分が「本当に何を買うべきか」「その商品は日常生活にどのように役立つのか」を冷静に考える姿勢が大切です。それがあって初めて、ポイントを賢く利用する意味が生まれるでしょう。

ポイントアップは、上手に活用すれば日常の買い物に楽しみとお得をプラスできるチャンスです。賢い買い物で、損をしない日々を目指しましょう。


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。