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『年金だけでは足りない』と気づいたら…手放すべき“3つの生活習慣”

  • 2025.11.26
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

年金だけで生活が成り立つかどうか、漠然と不安を感じたことはありませんか?現在の日本では、年金受給額が十分とは言えず、老後の生活資金に不安を抱く人が増えています。そのような中で、生活習慣を少しだけ見直すことが、家計の負担を減らし、将来に向けての資産形成に余裕をもたらします。

この記事では「年金だけでは足りない」と感じた時に、手放すと良い3つの生活習慣についてご紹介します。

収入と支出の現状を把握しよう

公的年金の月平均支給額は約15万円程度(厚生年金受給者の場合)となっており、多くの人にとって生活費を完全にカバーするのは難しいのが実情です。また、物価上昇や医療・介護費の増加も重なって、年金だけで安定した生活を送ることへの懸念は高まっています。こうした背景があるからこそ、毎日の生活習慣の見直しが重要になるのです。

生活習慣とは言っても、極端な節約やストレスになるようなことではありません。むしろ「無駄遣いを減らす」「健康維持につながることを選ぶ」「必要以上のサービスを断捨離する」といった、小さな工夫の積み重ねが将来の経済的なゆとりを生むと言えます。では早速、具体的にどんな生活習慣を見直してみると良いのかを見ていきましょう。

手放してみたい3つの生活習慣

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出典:photoAC(※画像はイメージです)
  • 不要なサブスクリプション契約
  • 過剰な外食やテイクアウト利用
  • 無理のあるローン契約

不要なサブスクリプション契約を見直す

最近は動画配信、音楽、雑誌、フィットネスなど、さまざまなサブスクリプションサービスが存在します。気軽に始められる反面、利用頻度が低いにもかかわらず契約を継続しているケースも多いようです。例えば月額1,000円のサービスを3つ利用していると、年間で36,000円の支出となります。この金額が家計に負担をかけている可能性があることを意識しておくと良いでしょう。

見直すポイントは、「本当に必要なサービスかどうか」です。使っていないサービスは思い切って解約することで、支出の削減につながります。新たに契約する際には無料期間の活用や、複数の家族で共有できるプランの検討もおすすめです。

過剰な外食やテイクアウトの習慣を控える

忙しい日々の中で、つい手軽さに頼ってしまいがちな外食やテイクアウト。これらは便利ですが、継続的に利用すると食費がかさみ、生活費の圧迫要因になります。

週に数回だけでも自宅で簡単な料理を作る習慣を取り入れると、食費の節約だけでなく健康面への配慮にもつながります。さらに、冷凍保存やまとめ買いなどを活用すれば、無駄を減らすことができ、結果として家計への負担を減らせます。

無理のあるローンや借り入れを避ける

住宅ローンや車のローンなどの借入を利用する際には、無理な返済計画となっていないか確認するようにしましょう。契約時には返済できると思っていても、ライフスタイルの変化や金利の変動が原因で返済が難しくなるケースもあります。将来のことを考え、余裕を持った返済計画を立てましょう。

年金生活に入る前に余裕を持った返済計画や、負債の整理を検討することは非常に大切です。家計の全体収支を見直し、無理なく続けられる返済額を設定することで、老後の安心感につながる場合が多いです。

日々の見直しが老後の経済的安定に結びつく

今回紹介した生活習慣の見直しは、決してストレスを感じるような節約や我慢をすることではありません。自分の生活スタイルを見つめ直し、よりシンプルで効率よいお金の使い方を心がけるということです。年金だけに頼らず、将来に向けて準備を進めたいと感じた時こそ、自分の支出パターンを振り返ってみましょう。

また、健康的な生活習慣を取り入れることも長期的に医療費や介護費の負担を抑えることにつながります。生活習慣の見直しは、経済面だけでなく心身の健康面にもプラスの影響をもたらしていきます。日々の小さな選択の積み重ねが、未来の自分を助ける大切な一歩となるでしょう。


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。