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一人暮らしの息子と半年振りに再会→「焼きそばつくるけど食べる?」と提案され…その後、母が涙した“感動のワケ”

  • 2025.12.10
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出典:photoAC(写真はイメージです)

親子の距離感というのは不思議なものです。

毎日顔を合わせていた頃は衝突ばかりしていても、離れて暮らすことで、互いの大切さや変化に気づくことがあります。

今回は、40代女性・パート勤務のAさん(仮名)から寄せられた、料理に苦戦した過去と、大人になった息子さんとの再会エピソードを紹介します。

「料理が苦手」な母と、辛口だった息子

現在25歳になる息子がいます。

大学と同時に家を出て、そのまま就職となったので、実家を出てからもう8年になります。

息子はなにせ料理にうるさく、料理が苦手な私をかなり悩ませました。「まずい」「無理」「食えない」と、かなり手厳しい言葉を投げかけてきましたが、外食ばかりにするわけにもいかないので、なんとか食事を作り続けました。

そして、半年ぶりに遠方に住む息子さんの元を訪ねました。

「きたよ」

半年振りに会う息子は、少しだけ痩せたようにも見えたし、男らしい顔にもなったようにも見えました。そして、びっくりするほど部屋がきれいでした。

「部屋きれいだね」

「うん。きれいにしてる」

「あんたうちじゃ汚くしてたじゃん」

「あ、そうだったっけ」

ぽつりぽつりと始まった親子の会話が、だんだん氷が溶けるように馴染んでいきます。

「あ、いまから焼きそばつくるけど食べるだろ?」

「うん。食べる食べる!作ってくれるの?」

「まあね。来るって聞いたから用意してあるんだ」

息子はドヤ顔をしながら、ミニチュアのような台所で手際よく作り始めました。たしか小さいころ私が作った焼きそばが不味いとブーイングがあった気がしましたが、それは言わないでおきます。

「出来たよ」

ベッドに腰掛けている私の手に、かつおぶしがかかった焼きそばを渡されます。いい匂いです。

「いただきます」

手を合わせて麺をすすります。

「やっ!おいしいよ!おいしすぎるよ!」

世辞ではなく、本当に美味しかったのです。

「……。ご、ごめんね。ママの料理。不味かったね。こんなに美味しい焼きそば作れるんだね。すごいね……」

「そんなことないよ」

息子は謙遜していましたが、私がつい弱音や本音をもらし涙目になっている傍らで、優しい声音が届きます。

「いいんだって。そっちが必死に飯作ってくれたのわかってるし、やれることだけやればいいし、好きに生きればいいんだよ。ママは」

「うん。うん。ありがとう」

私は焼きそばが美味しくて泣いていましたが、息子の優しい言葉にも泣いてしまって、最後に昔呼んでいたみたいに「ママ」とつい口走ってしまった息子のママという呼び方にさらに泣きました。

「また来てもいい?」

「一年後なら」

「なにそれ」

きゃっきゃっとじゃれつつ、私は息子の部屋を後にしました。

息子の成長と変わらない親子の絆

料理が下手だった母親への息子の優しい言葉と、久しぶりの再会で見せた成長した姿が印象的なエピソードでした。

かつて母親の料理を厳しく評価していた息子が、今度は手料理でもてなし、母親の努力を理解する言葉をかける姿からは、時間の経過とともに培われた思いやりの心が感じられます。一人暮らしを通じて、料理の大変さや親への感謝を実感したのかもしれません。

親子の関係は時とともに変化していくものですが、お互いを思いやる気持ちは変わらず受け継がれていくのですね。


アンケート実施日:2025年12月8日
投稿方法:TRILL 募集フォームより
投稿者情報:40代女性・フリーター・アルバイト
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※本記事は自社で募集したエピソードの回答結果をもとにAIが本文を作成しておりますが、社内確認の後公開を行っています


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