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伝統の駅伝チームを率いる主将が思い描く、強くて優しいリーダー像に迫る!【立命館大学】

  • 2025.10.23

2025年、annaが注目するのは、自分の“夢”にまっすぐな学生アスリートたち。

第4弾は、立命館大学女子陸上競技部の長距離パートで主将を務める土屋 舞琴(つちや まこと)さん。強豪チームを率いる主将として普段から心がけていることや、オフの時間の過ごし方などについてたっぷりとお聞きしました。

( Index )

  1. 小さな頃からかけっこが大好きな女の子だった
  2. 強さと優しさを兼ね備えた主将を目指して
  3. オフの日は予定を入れず、ひとりで気ままに過ごすのが好き
  4. 試合前のルーティーンはまつ毛パーマ! まつ毛を上げれば気分も上々

土屋 舞琴(つちや まこと)

立命館大学スポーツ健康科学部4回生。岡山県出身。女子長距離パート主将。主な競技は長距離。2024年、関西女子駅伝2位。2024年、全日本女子駅伝と富士山女子駅伝で2冠達成。2025年のワールドユニバーシティゲームズにてハーフマラソン個人で銀メダル、団体優勝。映画鑑賞とマンガを読むのが好き。

小さな頃からかけっこが大好きな女の子だった

陸上を始めたきっかけを教えてください。

保育園児の頃からかけっこが好きだったのを覚えています。小学5年生のときに先生から、県大会に出てみないかと声をかけていただいて、100m走に出場したのですが結果は惨敗。走ることに自信があったので本当に悔しかったですね。「もっと速くなりたい」と思い、地元のクラブチームに入ったのが陸上を始めたきっかけです。

悔しさが陸上を始めるスイッチになったんですね。長距離に惹かれた理由は?

クラブチームで走り幅跳びやハードル、長距離など、いろいろな種目をやってみたところ、800m走の記録が良い感じで手ごたえがあったんです。監督にも長距離でいけるんじゃないかと言っていただいたので、それから長距離をメインに取り組んでいます。

強さと優しさを兼ね備えた主将を目指して

現在は立命館女子長距離パートの主将として、チームを引っ張っていらっしゃいますよね。主将として、普段から心がけていることや、大切にしていることがあれば教えてください。

行動で示す強さと、相手の立場に立つ優しさです。私自身、大会で強い走りを見せてくれる先輩がかっこいいな、ついていきたいなって思っていたので、大きな大会で結果を残せる強い選手になることは必須。さらに、練習でも先頭に立って引っ張っていく、心身ともに強い選手になることを心がけています。

まずは、ご自身の行動で示すんですね。

はい、でも強さや厳しさと同時に、優しさや思いやりも大切にしています。1回生や2回生のうちは、うまくいかないこともたくさんあります。私もうまくいかないことの方が多かったので、自分の経験を踏まえたうえでのアドバイスを心がけています。私自身、先輩方に助けていただきました。自分がやってもらって嬉しかったこと、支えになったことを自分なりに工夫しながら実践しています。

先輩からたくさんのことを学ばれたんですね。後輩たちへどんなことを伝えたいですか?

立命館の強さの秘訣とも言える、アットホームな環境と雰囲気は歴代の主将が大切にしてきたことだと思っています。昨年、駅伝に出場させてもらって、仲間のことを思う走りが一番大事なのだと改めて実感しました。アンカーの私が落ち着いて走れるようにと、タイムの貯金をつくるため、チームメイトが渾身の走りでタスキを繋いでくれたんです。ランナーはもちろん、サポートの選手もふくめて全員の想いがあったからこそ、一番でゴールすることができたと思っています。立命館ならではの団結力は、次の世代にもしっかりと引き継いでいきたいです。

オフの日は予定を入れず、ひとりで気ままに過ごすのが好き

主将としてチームのために全力で取り組んでいるんですね。ハードな日々のなか、オフの時間はどのように過ごしているんですか?

友達やチームメイトと出かけるのも好きなんですけど、午前中にみんなとご飯を食べたら午後はひとりで映画を観に行くなど、ひとりで考えたり好きなことをする時間を大事にするようにしています。

ひとりで過ごす時間でリフレッシュされるんですね。

はい、マンガを読むのも好きなので、マンガを置いている温泉にもよく行きますよ。最近ハマっているのは『ブルーロック』というサッカーマンガ。ずっと恋愛マンガが好きだったんですが、高校生のときに『鬼滅の刃』を読んでから、ヒーローものなど主人公の努力や成長を描いた少年マンガに夢中なんです。温泉に浸かって、マンガを読んで、岩盤浴をして……、とひとりでのんびりと過ごすのがいいリフレッシュになります。

自分のペースで過ごすんですね。

普段の競技生活で規律やスケジュールを守って過ごしている分、オフの日はできるだけ縛られたくなくて。だから予定は入れずに思いつくままに、やりたいことをやるようにするのが私のご褒美時間です。疲れていたら、とりあえずお昼寝してから考えたり。とにかく自由に過ごすのが私流です。

試合前のルーティーンはまつ毛パーマ! まつ毛を上げれば気分も上々

試合前のルーティーンはありますか?

まつ毛パーマには必ず行きます。顔を洗って鏡で自分の顔を見た時に、まつ毛が上を向いていると気分も上がるんです。それから、美容院に行ってヘアスタイルも整えます。表情が良いと調子も上がりますし、見た目がきまると自信にもなるし気合も入りますね。

競技のなかでもおしゃれを楽しむことを忘れないんですね。勝負メシはありますか?

試合の当日か前日には必ずいなり寿司を食べます。海外遠征ではいなり寿司は手に入りにくいので、そういう時には電子レンジで温めて食べられる、いなり餅を持っていきますね。試合直前には糖質を手軽に摂取できるカステラを必ず食べます。

試合後のご褒美に食べるものはありますか?

決まったものはなくて、その時に食べたいものを食べに行くことが多いです。この夏、ドイツで開催された「ワールドユニバーシティゲームズ」からの帰国後は、ついに“ひとり回転寿司”デビューをしました。チームメイトがちょうど帰省の時期で誰もつかまらず、でもどうしても日本食が食べたくて…。最初は緊張したけど、意外と大丈夫でしたね(笑)

チームで毎年ポーズを決めており、今年は“LOVE”を表現したポーズに!

ますます、ひとり時間が充実しそうですね。では最後に、今後の目標を教えてください。

今年の「全日本女子駅伝」と「富士山女子駅伝」で優勝し、2年連続2冠を達成することです。立命館大学を志望した一番の理由は、えんじ色のユニフォームを着て駅伝を走る先輩方の姿に憧れたから。次は私の姿を見てくれる、陸上が好きな子たちに「かっこいいな」って思ってもらえる走りをしたいですね。大学卒業後も陸上選手として、挑戦し続けたいと考えています。そして将来的には、子供たちにスポーツの楽しさを伝えられる存在になるのが夢です。

主将としての心がけとして「かっこいい走りで引っ張る」という言葉が印象的でした。自らの行動で示すというのは、どんな組織においても信頼されるリーダー像かもしれません。また、競技生活で張り詰めた緊張を上手に緩めることが、高いパフォーマンスを発揮する秘訣のようです。慌ただしい毎日に疲れを感じている人は、土屋さん流のリフレッシュ方法を参考にしてみてはいかがでしょうか。

写真/松井ヒロシ 文/内山真紀

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