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万博に100回通った達人「もはや運ゲー」オンライン予約でも“長蛇の列”…今から入場できる?

  • 2025.10.9
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出典元;photoAC(画像はイメージです)

「チケットは持っているのに、万博に入れない──」

閉幕まで残りわずかとなった2025年大阪・関西万博で、入場予約枠が埋まったことによる未使用券(通称:死に券)が宙に浮いています。朝4時に起きてパソコンの前でスタンバイ。2時間格闘しても表示されるのはエラー画面ばかり。これは会場の話ではなく、予約サイトの現実です。

「もはや運ゲーですよね」

そう語るのは、万博に100回以上通い詰め、YouTuberとしても活動している万博ニキ(通称パクニキ)さん。万博ニキ(通称パクニキ)さん。

9月25日、大阪・関西万博協会公式HPで「公式サイトでのチケット販売とゲート前での当日券販売の終了および未利用チケットの当日券交換の実施について」が発表され、予約戦争はさらに激化しました。今、万博の現場では何が起きているのか?そして、今からでも入場する方法はあるのか?

万博の達人に、残された選択肢を聞いてみました。

「死に券」とは何か?

いわゆる「死に券」とは、チケットは購入済みであるものの、来場予約枠が駆け込み需要で取れず、結果的に入場できなくなってしまうチケットのことです。

「日時指定ができていない1日券はもちろんですが、通期パスを持っていても、残りの入場予約がほとんど取れないという状況に陥っています」とパクニキ氏。

つまり、1日券の保有者だけではなく、いつでも入場できるはずの「通期パス」の保有者も、本来の「好きな日に行ける」というメリットを失いつつあるといいます。

しかし実は、万博協会側も9月以降の来場予約の混雑をあらかじめ予測しており、8月の時点で対策を講じていました。

7月28日の公式発表では「過去の万博では会期終盤に非常に多くの方が来場しており、大阪・関西万博でも9月以降は会期末にかけて大変混雑する見込み」とし、早期の来場日時予約を強く呼びかけていたのです。

さらに、8月18日からは来場日時指定のチケットのみを販売する方式に変更。それに伴い、8月17日をもって日時未定の1日券および通期パス・夏パスの販売を終了することで、あらかじめ来場予約の空き状況を確認した上で入場チケットを購入できるような措置をとっていました。

9月25日の発表が「大きな転換点だった」

9月25日の協会発表について、パクニキ氏は「大きな転換点だった」と振り返ります。

協会は、閉幕日まで来場日時予約枠が概ね埋まっている状況を受けて、当日券と新規チケット販売の終了を発表しました。

この措置により、新規でチケットを購入しての入場は困難になったものの、すでにチケットを持っている人が入場しやすくなる仕組みへと転換したことになります。

変更点は以下の通りです。

  • 当日券の販売は9月26日で終了
  • 公式サイトでの新規チケット販売も9月30日で終了
  • 9月27日から10月12日までは、現地で日時未指定のチケットの当日引き換え方式に変更

「当日引き換え」には上限あり

ただし、この「当日引き換え」には1日あたりの上限があります。

パクニキ氏はこう警告します。「朝早く現地へ行ったとしても、その日の引き換えはすでに上限に達して終了していた、という可能性は十分に考えられます」

遠方から来た人や時間に余裕のない人にとっては、「当日引き換え」にかけるのはリスクが高い状況だといえるでしょう。

オンライン予約でも長時間待機

新規購入は不可能。では、すでに日時未指定のチケットや通期パスを持っている人はどうすればよいのでしょうか。現実的な選択肢は、厳しいオンライン予約競争に挑むことです。しかし、このオンライン予約も厳しい状況のようです。

パクニキ氏が、オンラインでの「来場日時」予約の現状を教えてくれました。

オンライン上でも2時間待ち

チケットを持っていても、万博に入場するには「来場日時」の予約が必須です。この予約枠は毎朝7時に「2日後」の入場分が解放される仕組みです。

たとえば、10月8日に入場したければ、10月6日の朝7時に予約枠を狙うことになります。

パクニキ氏は「この毎朝7時に解放される『2日後』の入場枠を狙うしかありません」

重要なのは、朝の4時から5時までにサイトにアクセスし、そこから2〜3時間待機すること。5時では遅いこともあるといいます。

会場のパビリオン待ちと同じように、オンライン上でも行列に並ばなければならない。万博に行くために、まずネット上で並ぶ。会場に足を踏み入れる前に、ネット上での長い戦いが待っているのです。

万博の達人も「もはや半分は運ゲー」

「7時ちょうどになると、サイトにアクセスが殺到してクラッシュし『エラーが発生しました』と表示され予約できない、ということが何度も起こります」とパクニキ氏。

さらに、彼はこう語ります。

「それでも諦めずにサイトを更新し続けて、ようやく取れるかどうか。もはや半分は運要素が絡む『運ゲー』です」

頻発するエラー、タイムアウト。予約成立前に切断されるなどリスクが常につきまといます。「それでも挑戦し続ける」──この粘り強さが、予約を勝ち取るポイントです。

「絶対に行きたい」という強い意志と覚悟

チケットを持っているだけでは入れない。予約が取れても安心できない。これが2025年、万博終盤の現状です。

確実な方法があるわけではありません。しかし、早朝からの粘り強いアクセス、エラーにもめげずに挑戦を続ける姿勢が、わずかなチャンスをつかむ鍵となっています。

万博協会側も当日引き換えの仕組みを用意していますが、上限があるため確実性は保証されません。結局のところ、「絶対に行きたい」という強い意志と、運を味方につける覚悟が求められる状況といえるでしょう。


取材協力:万博ニキ(パクニキ)さん(YouTube
大阪市内在住の20代後半男性。大阪・関西万博に100回以上訪れ(2025年10月時点)、全パビリオンを制覇済みの万博マニア。週に複数回、「インパク」(万博に入場すること)することが多く、万博の魅力を発信している。


参考:

公式サイトでのチケット販売とゲート前での当日券販売の終了および未利用チケットの当日券交換の実施について」(EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト)

早期の来場日時予約のおすすめと来場日時指定でのチケット販売への移行について | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト」(EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト)