小学生も分かる問題にチャレンジ！「1.8×0.4÷8」→正しく計算できる？

小数を含んだ計算では、小数点の位置を正しく扱うことがとても大切です。

一見簡単そうに見える計算でも、小数点の位置を誤ると全く違う答えになってしまうことがあります。

今回は、小数を使った掛け算と割り算の計算方法を確認してみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
1.8×0.4÷8

小数点の位置に気をつけて、正しく計算してみましょう。

解説

今回の問題の答えは「0.09」です。

どのように計算を進めればよいか、順を追って見ていきましょう。

この式には掛け算と割り算が含まれているため、左から順に計算します。

まずは「1.8×0.4」から計算を始めましょう。

小数を含んだ掛け算

小数どうしの掛け算は、次の手順で計算できます。

＜小数の掛け算の手順＞
(1) 「掛ける数」と「掛けられる数」が整数になるように、小数点を右に動かす。
(2) 整数どうしで掛け算をする。
(3) (1)で動かした小数点の合計分だけ、答えの数の小数点を左に動かす。

「1.8×0.4」の場合で考えましょう。

まず、それぞれの数を整数にします。

1.8→18（一桁右へ）
0.4→4（一桁右へ）

次に整数の掛け算を行います。

18×4=72

最後に、小数点を元に戻します。

右に動かした合計は二桁なので、答えの小数点を左に二桁戻します。
72→0.72

よって、掛け算の結果は「0.72」です。

これで元の式は「0.72÷8」となります。

小数を含んだ割り算

次に「0.72÷8」を計算します。

割り算に小数が含まれる場合も、同じように手順を整理して計算しましょう。

＜小数の割り算の手順＞
(1) 「割られる数」が整数になるように、小数点を右に動かす。
(2) 整数の割り算を行う。
(3) 動かした小数点の分だけ、答えの数の小数点を左に戻す。

「0.72÷8」で考えます。

まず「0.72」を整数に直します。

0.72→72（小数点を二桁右へ）

次に整数どうしの割り算を行います。

72÷8=9

最後に小数点を元に戻します。

右に動かしたのは二桁分なので、答えの小数点を左に二桁戻します。
9→0.09

したがって、今回の答えは「0.09」となります。

まとめ

小数を含んだ掛け算・割り算では、「小数点を動かす回数」と「戻す位置」を正確に意識することが大切です。

計算の流れを理解していれば、電卓を使わなくても正しい答えを導くことができます。

計算の基本をもう一度確認しておきましょう。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

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文（編集）：SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」

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