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万博のプロが断言「予約ナシで最短10分」9月混雑期でも長時間待ちを回避できる“穴場パビリオン”

  • 2025.9.13
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

「人気パビリオン、全然予約が取れない…」 「朝から並んだけど、結局何も見れなかった…」

閉幕が迫る9月の万博。SNS上では、そんな悲痛な叫びが溢れています。もはや「並ぶ」ことすら許されない状況は「そもそも並べない万博」とまで揶揄される始末。

しかし、落ち込むのはまだ早い。50回以上万博に通うプロ、万博ニキ(通称:パクニキ)は断言します。「予約に縛られない方が、むしろ万博は楽しめる」と。

「当日予約はもう諦めている、という方のための動線で、並ばない、かつタイパ(タイムパフォーマンス)のいいパビリオンを紹介できますよ」

今回は、彼が厳選した「予約ナシ」でも最高の満足度を得られるパビリオンを、その理由と共に詳しくお届けします。

「予約ナシの王様」はインドネシア館 

数あるパビリオンの中で、パクニキ氏が「予約ナシの王様」として真っ先に名前を挙げたのがインドネシア館です。

「インドネシアは『予約なしですぐ入れる』パフォーマンスで有名ですね。並んでる最中も係員が結構盛り上げてくれるので、とにかく楽しいんですよ。最近ではJKT48の『ヘビーローテーション』の替え歌を披露したりと、パフォーマンスもどんどん進化しています」

待ち時間さえもエンターテイメントに変えてしまうその姿勢は、多くの来場者の心を掴んで離しません。さらに、プロならではの狙い目の時間帯があるといいます。

「私のおすすめは19時半から20時半の間。なぜかというと、その時間は皆が水上ショーやライブイベントに行くので、海外パビリオンに並ぶ人が結構減るんです。そのタイミングなら、普段でも30分かからないぐらいの待ち時間が、本当に最短10分ぐらいで入れると思いますよ」

20時15分から始まるインドネシア館独自のステージショーと合わせて楽しむのが、プロの歩き方。待ち時間を極限まで短縮できる上、並んでいる時間でさえもパフォーマンスを見ながら楽しめる、まさに最強のエンタメパビリオンです。

映え女子集うフランス館、待ち時間は意外と30分前後

長蛇の列を見て、思わず尻込みしてしまうかもしれない。しかし、パクニキ氏は「見た目に騙されてはいけない」と力説します。

「フランス館は、列が長いように見えて進みが早いのがポイント。隣のアメリカ館と同じぐらいの人数が並んでて、『3時間待ちかな』と錯覚してしまうのですが、並んでも本当に30分〜1時間ぐらいで入れます。回転率がすごく良いんですよ」

その理由は、内部の展示がスムーズな動線で設計されているから。しかも、驚くべきはその中身の濃さです。

「中身がより充実しているので、所要時間は40分から1時間ぐらいはかかるイメージです。ディオールとルイ・ヴィトンの展示が有名で、おしゃれ女子がよくインスタに写真をあげてますね。それでこの回転率はすごいですよね。まさに、タイパ(タイムパフォーマンス)と、内容のボリュームと、あとは“映え”。この3つが揃っていて、すごくおすすめです」

驚異の回転率と超一流のコンテンツを両立させた、文句なしのパビリオンです。

9月13日はフランス・デー!

パクニキ氏からホットな情報がもたらされました。

「ちなみに、9/13(土)はフランスナショナルデーなので、かなり混雑が予想されますが、一日中フランスのイベントが盛りだくさんですよ」

彼の情報によれば、フランス柔道の金メダリスト、テディ・リネール選手をはじめとする柔道家たちのパフォーマンスや、フランスのバンドによるライブイベントなどが予定されているとのこと。

「私も行こうかなと思ってるんですけど」とパクニキ氏は語る、この特別な一日。普段以上の混雑は覚悟の上で、お祭りムードを味わいに行くのも一興かもしれません。

「‟Chaumet, an Ode to Living Nature – ショーメ、自然美への賛歌 -”」も見所のひとつ

また、9/1(月)から閉幕日の10/13(月)まで開催されている「‟Chaumet, an Ode to Living Nature – ショーメ、自然美への賛歌 -”」も見所のひとつという。

「開催初日のオープニングセレモニーでは、公式アンバサダーの朝比奈彩さんをはじめ、瀬戸康史さん、西野七瀬さん、本田翼さんなど豪華な面々が勢揃いし、盛り上がりました。万博が初めての方も、万博玄人の方も、必ずおさえておきたいパビリオンのひとつです」とパクニキ氏は語る。

クウェート、UAE、サウジアラビアはあえて一つに絞る

せっかく万博に来たのなら、日本とは違う文化に触れたい。そんな願いを叶えてくれるのが中東エリアのパビリオンです。ただし、ここにもプロならではの楽しみ方がありました。

「万博初回の方がこの3つ(クウェート、UAE、サウジアラビア)を全部行くと、逆になんか『全部中東で飽きたな』ってなっちゃうと思うんですよ。なので、あえて一つに絞るのがポイントです」

パクニキ氏が提案するのは、万博を一日で巡る「世界旅行」という考え方。

フランスでヨーロッパの芸術を、インドネシアで東南アジアの活力を感じて、最後にクウェートかUAEかサウジアラビアのどれか一つで、異国情緒でアラビックな雰囲気を味わう。これが私のおすすめですね」

ちなみに、クウェートはコンテンツがしっかりしている分少し並びますが、UAEはユニークな建築をほとんど並ばずに楽しめます。旅の仕上げに中東の風を感じてみましょう。

それでも困った時の駆け込み寺は?

人気パビリオンの行列を横目に、「もう見るものがない…」と途方に暮れてしまったら、思い出してほしい場所があります。それが「コモンズ」です。

「コモンズもおすすめですよ。本当に並ばない。単独でパビリオンを持たなかった国々がまとまって入っていて、ABCDEFまであるんですよね。それを巡ってみるというのもいいかもしれないです」

例えば、コモンズCを覗けば、イエメン、エチオピア、赤道ギニアといった国々のブースがあなたを迎えてくれます。それぞれのブースは小さいながらも、その国の文化や特色が凝縮されており、まるで小さな世界旅行をしているような気分を味わえます。

「しかも、展示内容も充実しているので、予約が取れずに困った時のコモンズ、みたいなイメージですね」

予約も待ち時間も気にせず、ふらっと立ち寄れるコモンズ。そこには、有名パビリオンとはまた違った、素朴で温かい出会いが待っているはずです。世界旅行の思わぬ寄り道が、あなたの万博で最高の思い出になるかもしれません。

「並ばない」選択肢が、万博の楽しみ方を広げる

閉幕が迫る9月の万博は、もはや「情報戦」の様相を呈しています。スマホに張り付き、分刻みの予約争奪戦に挑む。もし、その戦いに乗り遅れてしまったとしても、決して落胆する必要はありません。

待ち時間さえもエンターテイメントに変えるインドネシアの熱気、長蛇の列からは想像もつかない速さで辿り着くフランスの洗練、異国情緒あふれる中東の風、そしてコモンズでの思わぬ発見の旅。これらはすべて、予約という「縛り」がないからこそ、心ゆくまで味わえる贅沢です。

予約がないからこそ、時間を気にせず会場のあちこちで始まるイベントやライブショーに足を止めたりできる。万博の贅沢な楽しみ方の一つなんです」とパクニキ氏は語ります。

予約が取れなかったから、仕方なく他のパビリオンへ行く。その考え方を、今日から捨ててみませんか。

予約に縛られず、待ち時間に一喜一憂せず、自分の足で面白いものを探しに行く。それこそが、今の万博を最高に楽しむための、新しい歩き方なのです。


取材協力:万博ニキ(パクニキ)さん
大阪市内在住の20代後半男性。大阪・関西万博に50回以上訪れ(2025年8月時点)、全パビリオンを制覇済みの万博マニア。
週に複数回、「インパク」(万博に入場すること)することが多く、万博の魅力を発信している。