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万博のプロ「イタリア館は予約しないのが鉄則」なぜ?目から鱗な理由に「そうだったのか!」

  • 2025.9.5
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(C)SANKEI

多くの来場者で賑わう大阪・関西万博。「せっかく来たのに、ほとんど並んでいただけだった…」「予約システムの使い方がよく分からず、効率的に回れなかった」そんな声も少なくありません。万博を最大限に楽しむ鍵は、実は「時間帯」と「予約」の使い方にありました。

今回は、万博に年間50回以上通い詰める達人、万博ニキ(通称:パクニキ)さんに、多くの人がやりがちな“もったいない”予約術と、本当に効率的な1日の過ごし方について、詳しくお話を伺いました。

万博50回通いのプロが語る「時間帯別」攻略の鉄則

年間50回以上の来場経験から、万博のすべてを知り尽くしたパクニキさん。彼が提唱する「予約を最適化する立ち回り術」は、まさに目から鱗でした。

---人気のイタリア館は、予約なしで入るのは難しいイメージですが…。

「いえ、イタリア館はむしろ予約しない方がいい代表例です。実は、西ゲートの左端レーンから入ると、当日予約の発券端末のすぐ先にイタリア館があります。なので、朝一で入場してそのまま向かえば、ほとんど並ばずに入れるんですよ。逆にのんびり行くと、すぐに1時間待ちの行列ができてしまいますので、朝一が狙い目です」

---そう聞くと、事前に予約しておいた方が安心な気もしますが…。

「もちろん予約があれば並ばずに入れますが、正直、イタリア館に貴重な予約枠を使うのはもったいないです。朝の動き方次第で攻略できるので、予約は“予約がないと絶対に入れない館”に回すべきです」

---具体的には、どんなパビリオンに予約を使うべきでしょうか?

「代表的なのは、ガスパビリオンやヘルスケア館ですね。特にヘルスケア館は展示内容が充実していて、普通に見ても2〜3時間はかかります。午後の一番暑い時間に外で長時間並ぶのは体力的にもかなりきつい。そうした体験時間が長く、混雑するパビリオンを午後の時間帯に予約しておくと、効率が全然違います」

---ということは、午前中の予約は非効率、ということですか?

「その通りです。午前中は基本的にどのパビリオンも比較的空いていて、並べばすんなり入れることが多い。この一番動きやすい時間に予約枠を消費してしまうのは無駄と言えます。午前は予約なしで攻めて、午後に予約を集中させるのが鉄則です」

---なるほど!では、夕方以降はどのように動くのがベストでしょう?

夜6時〜8時も待ち時間がグッと短くなるゴールデンタイムなので、予約なしで人気館を回れるチャンスです。僕が50回以上通った経験から言える最も効率的なリズムは、『午前は並び、午後は予約で涼しく過ごし、夜は再び並ぶ』。これですね」

まとめ

パクニキさんが教えてくれたのは、単なる裏ワザではなく、万博での体験価値を最大化するためのタイムマネジメント術でした。最後に、プロが提唱する「1日の動き方の鉄則」をまとめます。

  • 午前(開場〜): 予約は使わない! イタリア館など、朝イチなら並ばずに入れるパビリオンを積極的に攻める。
  • 午後(13時〜): 予約を集中! ヘルスケア館など、体験時間が長く、涼しい屋内で過ごしたいパビリオンを予約しておくのがベスト。
  • 夕方以降(18時〜): 再びチャンスタイム! 待ち時間が減るため、予約なしで諦めていた人気パビリオンを狙う。

この「午前は並ぶ、午後は予約、夜も並ぶ」というリズムを意識するだけで、万博で過ごす時間の質は劇的に向上するはずです。ぜひ、このプロの鉄則を参考に、あなたの万博プランを立ててみてください。


取材協力:万博ニキ(パクニキ)さん

大阪市内在在住の20代後半男性。大阪・関西万博に50回以上訪れ(2025年9月5日時点)、全パビリオンを制覇済みの万博マニア。週に複数回、「インパク」(万博に入場すること)することが多く、万博の魅力をSNSで発信している。