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「納戸にタンスが6棹も…」90代母の施設入居で実家の片付け。“福祉整理”のプロが見つけた『7年越しの宝物』

  • 2025.12.1

高齢になった親の家、モノが溢れてどこから手をつければいいか分からない…。そんな悩みを抱えていませんか?親が安全に暮らすために生活環境を整えたり、施設入居に伴って家財を整理したりすることを「福祉整理」と呼びます。

単なる不用品処分とは異なり、これからの生活を前向きに送るための大切なステップとして、近年注目されています。

今回ご紹介するのは、そんな整理の現場を数多く発信しているYouTubeチャンネル「遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)」の投稿です。あるご家族の「福祉整理」を通して見つかった、心温まるエピソードをご紹介します。

7年ぶりの再会!信頼できるプロへの「SOS」

今回の依頼主は、なんと7年前にも一度、大阪の実家の整理を依頼したことがあるというリピーターの奥様。以前の作業の際、ご自身がピリピリとした空気の中でも、スタッフが「これは残しておきますか?」と一つひとつ丁寧に確認してくれたことが心に残っていたそうです。

「あのときの対応がありがたかった」と、今回は兵庫県にあるお母様の家の整理を依頼されました。

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出典:『遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)』 (YouTube)

今回はご主人のお母様が90歳を迎え、施設に入居することになったための整理依頼です。

しかし、家の中は「もったいない」の精神を大切にしてきた世代ならではの状態。現代の複雑なゴミ分別は高齢者には難しく、どうしてもモノが溜まってしまいがちです。

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出典:『遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)』 (YouTube)

「すごいぞこれ…」納戸を埋め尽くすタンスと衣類の山

特にスタッフを驚かせたのが「納戸(なんど)」の状況でした。

扉を開けると、そこにはタンスが6棹(さお)以上もひしめき合い、部屋の奥まで見通せないほど。おしゃれ好きだったお母様の衣類や、日用品が天井近くまで積み上がっています。

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出典:『遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)』 (YouTube)

「なかなかやないか」と声を漏らすスタッフたちですが、そこはプロの腕の見せ所。動線を確保するために手前から少しずつ、しかし確実に仕分けを進めていきます。ただ捨てるのではなく、ご家族にとって大切なものが混ざっていないか、目を凝らしながらの作業が続きます。

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出典:『遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)』 (YouTube)

「置いてくれてたんや」片付け作業は“思い出を振り返る日”に

作業が進み、納戸の奥が見えてくると、そこからはご家族の歴史を物語る品々が次々と発見されました。昭和初期の貴重な文書や、木彫りが趣味だったお父様が作った金婚式の記念品、そして依頼主であるご主人の学生時代の通知表。「各種能力に秀で…」と書かれた所見欄を見て、懐かしさに顔がほころびます。

そして、納戸の最も奥深くから出てきたのは、カビが生えてしまうほど長く保管されていた「日本拳法の防具」でした。

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出典:『遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)』 (YouTube)

その防具を目にした奥様は、思わず涙ぐみながらこう語ります。 

「ずっと日本拳法の防具を、置いてもらってたっていうのは、やっぱりすごくね、嬉しかったね」

汗をかき、カビが生えてしまうほど奥にしまわれていた防具。しかしそれは、ご両親が長年捨てずに大切に残してくれていた証でもありました。ご主人の「置いとったんや」という一言とともに、奥様の「心があったまったね」とあふれる感謝の想い。

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出典:『遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)』 (YouTube)

作業を終えたご主人も、「いやいや、もう大満足でありがとうございました」とスタッフの丁寧な仕事ぶりに深く感謝を伝えました。

ただ部屋を片付けるだけではなく、親の愛情や思い出にきちんと向き合えたこの日は、ご家族にとってかけがえのない「いい一日」となったようです。

依頼者の心を救う「丁寧さ」と「思い出の尊重」

こちらの投稿には、さまざまなコメントが寄せられていました。

丁寧に横尾社長が写真を最後に見てサヨナラしてもらう時間を作っておられたのが、あたたかさを感じますね。
7年越しのリピーターさん。何から何まで和気あいあい、素敵なお片付けでした。
何年たってもリピーターさんに頼られるのは、さすがですね。

「福祉整理」は、単に部屋をキレイにするだけではありません。モノに埋もれてしまっていた「家族の愛情」や「思い出」を掘り起こし、心の整理をつけるための大切な儀式でもあります。

どうしても自分たちだけでは抱えきれない実家の片付け。「メモリーズ」のような信頼できるプロの手を借りることは、ご家族揃って笑顔で次のステップへ進むための、前向きな選択肢の一つと言えるのではないでしょうか。



動画:「【納戸にタンス6棹以上!?】依頼者と7年越し感動の再会!思い出話に花を咲かせるが…タンスで埋まった納戸に片付けは大苦戦!思い出に向き合うメモリーズの福祉整理。

取材協力:「遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)」、「公式Webサイト

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています


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