朝ドラ“２度目の出演”となる演技派に称賛の声「演技力えぐすぎ」「素敵な女優さん」注目高まる『ばけばけ』【１週間解説】

2025.10.12

髙石あかりがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は、第2週「ムコ、モラウ、ムズカシ。」が放送された。松野トキ（髙石あかり）は家計を支えるために婿を取ろうと奮起するも、前途多難な展開となった。

この記事では、一週間の見どころを視聴者の反応とともに振り返る。

※以下本文には放送内容が含まれます。

占い結果に落胆

貧しい暮らしから抜け出すため、結婚を目指すトキ。チヨ（倉沢杏菜）、せん（安達木乃）と恋占いをした結果、ひとりだけ不吉な内容を告げられて落ち込む。そんなトキを励まそうと、司之介（岡部たかし）とフミ（池脇千鶴）はお見合い相手探しに奔走する。

一方、工場ではせんの結婚が占いどおりに決まり、チヨと雨清水家の三男・三之丞（板垣李光人）が祝福していた。占いの結果が現実になったことに、トキは焦りを募らせる。

励ましのランデブー

早く結婚したいと焦るトキだが、工場ではチヨの結婚も占いどおりに決まってしまい、さらなるショックを受ける。落ち込むトキを冗談まじりに励ましたのは、親友の野津サワ（円井わん）だった。互いに家庭を支えるために、トキは婿をもらおうとし、サワは教師になろうと勉学に励んでいる。それぞれの苦労を労いつつ笑いに変える様子は微笑ましく、このシーンに「もう最高」「テンポの良さとかほんと良い」という声のほか、円井わんに対して「演技力えぐすぎ」「キャスティングがアツい」「素敵な女優さん」など視聴者の注目が集まっている。

円井わんは、伊藤沙莉と須賀健太ダブル主演の『獣道』（2017）で映画デビューを果たし、映画『MONDAYS／このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』では主演を務め、数々の映画やドラマ作品に出演している実力派女優のひとり。連続テレビ小説への出演は『虎に翼』（2024）に次ぐ2作目となる。今後の登場にも注目だ。

トキを見かねた工場の社長で親戚の雨清水傳（堤真一）は、彼女を励ます“ランデブー”に誘う。そして、傳とタエ（北川景子）の尽力により、お見合いが決定した。

いよいよお見合い

いよいよ貧乏脱出のチャンスとなる初めてのお見合いの日。司之介、フミ、勘右衛門（小日向文世）、仲人の傳とタエに見守られながら、トキは元士族の商人・中村守道（酒井大成）と対面することに。お茶を出すほんの一瞬しか見合い相手を見ることができない当時の見合い様式のため、トキは慎重に、かつ集中して見合い相手の顔を覗き見るのだった。互いに好印象を抱き、和やかな雰囲気の中で話が進む。帰宅後、松野家では夕食の場でそれぞれが感慨に浸っていた。そしてついに、お見合いの結果が明らかに。

見合い相手の顔を覗き見るトキの姿に、「ガン見笑った」「今の世ではありえない」と視聴者の感想が多く上がっている。

父の決意

せっかくの縁談は、司之介と勘右衛門の行動が原因で破談に。ショックを受けたトキはサワに泣きつく。大泣きするトキに対し、サワはただ「よしよし」と言いながら抱きしめるのだった。そっと寄り添う友の優しさが見えたこのシーンに視聴者からは「涙出た」「刺さる」「尊いよね」など反響が起きた。

仲人の傳とタエは、これ以上機会を逃さぬようトキに嫁入りを強く勧める。しかし、家族を置いて1人だけ幸せになるのは嫌だとトキは断ってしまう。そんななか、彼女に2度目のお見合いの話が舞い込む。見合い当日、緊張するトキの前に現れた司之介は髷を落としていた。トキの縁談をまとめるためにと、迷った挙げく断髪したのだ。

しかし、見合いの相手は鳥取藩の元士族。武士の心を忘れていないと言い、髷姿で現れた。その姿を目にした司之介は、「切らなければ良かった」と崩れ落ちる。そんな彼を見て、山根銀二郎（寛一郎）は思わず笑みをこぼし、場の空気は一転して和やかになった。

揺れるトキの心

両家の親同士も打ち解け、トキと銀二郎のお見合いは順調に進む。このままいけば結婚は確実かと思われたが、現実味を帯びてきた話にトキは迷いを見せる。そんな彼女に、銀二郎は“特別な場所”への散歩を提案。果たして、2人の縁談はどうなるのか。

お見合いを通してトキの人生が大きく動き出した今週。来週は、彼女の“運命の相手”との関係がどのように展開していくのかに注目だ。新たな出会いと決断の行方から、ますます目が離せない。

NHK連続テレビ小説『ばけばけ』毎週月曜〜土曜あさ8時放送
NHK ONE（新NHKプラス）同時見逃し配信中・過去回はNHKオンデマンドで配信