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酪農家「牛乳は冬から春先に飲んで」“切実な理由”に「なるほど!」「もちろん飲みます!」

  • 2025.10.6
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

私たちの食卓に欠かせない牛乳。毎日飲んでいる国産牛乳が、もし突然手に入らなくなったら…。実は今、日本の酪農業界はそんな未来も現実味を帯びているのです。

千葉県にある金谷牧場のオーナー、酪農家のジョンディール@金谷(@kanayabeats)さんが、X(旧Twitter)に「特に冬から春先にかけて牛乳を飲んでほしい」と投稿し話題になっています。

冬から春先にかけて牛乳を飲んでほしい理由とは?

気になる投稿が、こちら!

※下記の日付のリンクからX(旧Twitter)に移動します

ジョンディール@金谷 酪農家(@kanayabeats)2025年9月9日

酪農業界のご心配の声、誠にありがとうございます

牛乳を飲んでいただく事が一番の解決方法になります。が、大事な点が1つ

特に冬から春先に牛乳を飲んでほしいのです

夏は暑く生産が厳しい時期、一方で牛乳消費は増えます
冬は寒く生産がしやすい時期、一方で牛乳消費は減ります

日ごろから「牛乳を飲んで産地を応援しよう」と発信を続けている金谷さん。今回の投稿では、「特に冬から春先に牛乳を飲んでほしい」と訴えています。

乳牛は暑さに弱く、寒さに強い動物です。そのため夏は生乳量が減るのに消費は増え、冬は生乳量がたっぷり増えるのに消費が減るという逆転現象が起こります。金谷さんは「冬から春先は牛乳が豊富にある時期。温かい飲み物や料理で楽しんでいただけたら嬉しい」と伝えています。

さらに金谷さんは、酪農業界を心配する農家の方の投稿もリツイート。そこには「エサ代は10年前の倍」「6割が赤字」「酪農家の戸数はこの10年で半減」といった現実がつづられており、厳しい状況に胸を痛める声も広がっています。

牛乳の消費量が減っていることはなんとなく知られていても、酪農家の数が激減していることをご存知の方はまだ少ないのではないでしょうか。

国産牛乳の冬の生産、工夫、そして楽しみ方

金谷さんに詳しくお話を伺いました。

ーーーなぜ冬は牛乳の生産量が増えるのですか?具体的に牛や酪農現場の環境にどんな違いがあるのでしょうか?

乳牛は暑さに弱く寒さに強い生き物のため夏の生乳生産量が減り、冬に生乳生産量が増えます。

気温24℃を超えると、暑熱ストレスを受け始め餌の採食量の低下などの症状が現れます。

エサを食べなければ搾る生乳の量も減ります。冬場は逆にエサをよく食べることで生乳はその牛の能力通りに搾れます。ですので、相対的にみて夏は生乳量が減り、冬は生乳量が増えます。

ーーー牛乳の需要と供給のバランスをとるために、今どんな取り組みが行われているのでしょうか?

酪農家の間では主に暑熱ストレスから乳牛を守る取り組みが非常に多いです。

牛舎の中に大型換気扇を何台も付けて暑さを和らげることや、ミストを設置し気化熱を利用して牛舎内の温度を下げるなど。他にもいろいろな取り組みを生産者単位で行っています。

業界全体では冬休みや春休みの消費拡大企画であったり、冬に牛乳が供給過多になった場合でも加工して保存できるようチーズ工場の建設などを行っています。

2028年あたりに稼働開始となりますので、そのころから国産のチーズが広く流通するはずです。

冬の牛乳のおいしさとは?

ーーー夏の牛乳、冬の牛乳など、季節によって牛乳に味やその他の差はあるのでしょうか?

夏場の牛乳は牛が暑くて採食量が低下するため、成分が低めになりがちです。そのためさらっとした軽い飲み口であることが多いです。冬場は逆にエサをよく食べることにより成分が高めになりがちです。

そのためコクのある濃厚な飲み口であることが多いです。ただし牧場ごとの特色や地域性もありますので、一概には語れないです。

いつも飲んでいる牛乳を夏場と冬場の味を意識して飲んでみると案外わかるくらいの違いはありますよ。

ーーー冬におすすめな牛乳の飲み方、食べ方(メニュー)などありましたら教えてください。

冬場のオススメの飲み方は、単純ですがホットミルク。レンジの「飲み物ボタン」一発で飲みごろにできます。

温めるといっても熱いミルク、温かいミルク、などピンキリです。私のオススメの温度は39℃のホットミルクです。

牛の体温が基本的に39℃のため、その温度に近づけるのが甘みを一番引き出すと感じます。40℃以上に加熱すると牛乳の表面に膜が張る現象が起こります。

特に健康に問題などありませんので熱めのホットミルクが好きな方は40〜60℃程度でもいいと思います。

ーーー牛乳のことを知れば知るほど、いつもの一杯がもっとありがたく思えてきますね。これからの季節、温かいミルクをゆっくり味わいたい気持ちになりました。

冬から春こそ楽しみたい!牛乳に寄せられたあたたかな声

こちらの投稿には、さまざまなコメントが寄せられました。

毎日牛乳飲んでます!
なるほど!あったかいチャイを飲むようにしますね。
冬の牛乳は味が濃いし甘いから温めるといいぞ!
1年を通してがぶ飲みしてます
もちろん冬も飲みますよ

皆さんのコメントからも、金谷さんの思いがしっかり届いているのが伝わってきます。

金谷さんがX(旧Twitter)でも紹介されている「Jミルク」では、「牛乳でスマイルプロジェクト」を通じて、冬から春に向けた消費拡大や新しい楽しみ方を広げています。

ただ一方で酪農家を取り巻く環境は決して楽ではありません。エサ代や燃料費の高騰に加え、夏と冬で大きく変わる牛乳の需要と供給のギャップに日々頭を悩ませています。

それでも新鮮な国産牛乳を届け続けたい。そんな思いが、酪農家の皆さんを支えています。

牛乳を飲むことが、酪農家の皆さんの力になる。そんなつながりを意識しながら、これからの季節、温かい牛乳を楽しんではいかがでしょうか。

取材協力:ジョンディール@金谷 酪農家(@kanayabeats)さん


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