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『お金で喧嘩する夫婦』はやっているかも…今からでも決めておきたい3つの“お金のルール”【お金のプロが解説】

  • 2025.9.18
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「夫婦でお金の話をするとケンカになる…」そんな話、耳にしたことはありませんか?統計によると、夫婦間のトラブルの大きな原因の一つがお金の問題だと言われています。特に無計画な支出や誤解から生じるストレスが積み重なり、関係にヒビが入ることもしばしば。しかし、安心してほしいのは、遅すぎることはありません。お互いの価値観や生活スタイルに合わせて、きちんとルールづくりをすれば、かえって信頼関係が強まることも多いのです。

今回は、「お金で喧嘩する夫婦」に共通しているポイントをおさえ、今日からでもできる“お金のルール”をご紹介します。

お金での衝突はなぜ起こる?リアルな問題とその背景とは

夫婦間での金銭トラブルが生じる原因は多岐にわたりますが、大きく分けて「価値観の違い」「コミュニケーション不足」「お金の管理方法の不透明さ」が挙げられます。例えば、片方は節約志向なのに対し、もう片方が自由に使うタイプだと衝突は避けられません。また、収入や資産の状況を話し合わないことで不信感が募ることも多いです。

さらに、子育て、住宅購入、老後資金など人生の節目ごとにお金の問題は複雑化しやすいので、早めに土台となるルールを決めておくことが大切です。

後悔しないために!今からでも始めるべき3つのお金のルール

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

具体的にどのようなルールを決めるべきか見ていきましょう。ポイントは「透明性」「バランス」「柔軟性」です。

1、共通の財布(生活費口座)を作る

毎月の生活費用のお金は、収入割合に応じて1つの口座にまとめる方法が効果的です。家賃や光熱費、食費など共通の口座を設けることで、支出の全体像が把握しやすくなります。また、どちらか一方だけが金銭管理をするのではなく、共有することで透明性が保たれ、不信感を減らせます。

2、個人の自由費も尊重する

共通の財布とは別に、「自分の自由に使えるお金(小遣い)」を決めるのも大切です。無理なく自由費を設定すれば、お互いにストレスなく好きなことに使う場ができ、ケンカの種を防ぎやすくなるでしょう。相手に無断で大きな買い物をしないことを約束するのも忘れずに。

3、定期的な家計会議を開く

月に一度など、時間をとってお金の話をする場を設けるのがおすすめです。無理に堅苦しい会議にする必要はなく、「今月の支出はどうだった?」「来月はこんな出費があるね」というゆるい話し合いでも十分です。疑問や不安をその場で共有することで、誤解が生じづらくなり夫婦の信頼関係が深まります。

こうしたルールを軸にすれば、夫婦での金銭トラブルはグッと減るはずです。大切なのは、どんなことも早めに話し合い、互いの気持ちや事情を理解するスタンス。他にも家計簿アプリを利用するなど、テクノロジーを活用するのもおすすめです。

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出典:マネーシップス 石坂貴史

お金の話をタブー視しないで

これまでお金のことを話題にするのを避けてきたカップルや夫婦も多いかもしれませんが、むしろその回避こそが知らず知らずのうちに不満や疑念をため込む原因になりえます。お金は生活の基盤であり、共有する価値観やルールがないと心理的な溝が深まる可能性が高いです。

逆に、お金にまつわるルールをお互いに決めて守る習慣を持てば、家族の安心感が増し、未来設計も立てやすくなります。大切なのは「完璧を目指す」ことではなく「話し合い続けること」。たとえ問題が起きても、初めに決めていたルールを見直すことができます。

「お金の話は息苦しくなる」そんなイメージを一新し、夫婦で仲良くお金のルールをつくり直してみてはいかがでしょうか。


監修者:石坂貴史

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証券会社IFA、2級FP技能士、AFP、マネーシップス運営代表者。累計1,100件以上のご相談、金融関連の記事制作、校正・監修を手掛けています。「金融・経済、不動産、保険、相続、税制、教育」の6つのFP分野が専門。お金の運用やライフプランの相談において、ポートフォリオ理論と行動経済学を基盤にサポートいたします。

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