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『ギャンブルで家計が崩壊する人』は知らない…避けるべき“3つの負けパターン”とは?【お金のプロが解説】

  • 2025.9.23
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ギャンブルの魅力はそのスリルと一攫千金の夢にありますが、一歩間違えれば生活の基盤を脅かす大きなリスクにもなります。特に家計がギャンブルで崩壊してしまう人は、自分の何気ない行動や思考のパターンに気付いていないことも多いんです。実は多くの人がやってしまいがちな“避けるべき3つの負けパターン”を理解することが、ギャンブル依存や財産破綻を防ぐ第一歩。この記事では、家計を守りながら賢くギャンブルと付き合うために、押さえておくべき重要ポイントを分かりやすく解説します。

無自覚に陥る「のめり込み」

ギャンブルにハマってしまう1つ目の理由は、「のめり込み」です。勝っていると気分が良くなり、負けていると取り返そうとしてさらに賭け金を上げてしまうという負のスパイラルにハマってしまうのが典型的なケース

こうしたパターンでは、理性的な判断が難しくなり、冷静にやめどきを見極めることができません。結果として、ギャンブルに費やすお金がかさみ、日常生活に必要な資金までギャンブルに投入。生活費や貯蓄を削ってしまうことは、家計に重大なダメージを与えます。日々の収支や資金管理をルール化する、あらかじめ予算を決めてそれを超えないことが、このパターンを避ける基本中の基本です。

勝てると思う「自己過信」のワナ

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ギャンブルで家計を崩壊させる人によく見られる2つ目の負けパターンは、自分の勝ちを過信しすぎる「自己過信」です。過去に数回勝った経験があると、「今度も勝てる」「自分には特別な勘がある」と信じ込みやすくなりますが、ギャンブルは確率のゲーム。継続的な勝利は統計的に極めて難しいのが現実です。

この心理は「コントロール錯覚」とも呼ばれ、実際には運に左右される部分が大きいにもかかわらず、自分の実力や直感で勝敗が決まると錯覚してしまうことが研究で示されています。結果的に、大勝ちを狙ってリスクを上げ続け、資金を急速に失うことが多いのです。

ギャンブルは運の要素が強いことを正しく理解し、勝ち負けではなく楽しむことに重きを置くべきと理解することが大切です。

借金で追い込まれ家計の危機に直結する「借金依存」

避けるべき3つ目のパターンは、借金によってギャンブルを継続してしまうケース。負けを取り戻そうとするあまり、クレジットカードのリボ払いや消費者金融から借金をしてしまい、返済が追いつかなくなることがあります。

ギャンブル関連の借金を抱える人は複数の金融機関から借入れをすることも少なくなく、その額は数百万円に及ぶことも珍しくありません。こうなると返済計画は非常に困難で、生活費や子どもの教育費まで圧迫されるケースもあります。もし借金がギャンブルの原因で増えているなら、専門家の相談機関やカウンセリングを受けることが回復への重要なステップとなります。

以上の「のめり込み」「自己過信」「借金依存」という3つの負けパターンを知ることで、家計を守る行動が見えてきます。

  1. ギャンブル用の予算を明確に設定して厳守する
  2. 勝敗は運次第と割り切り、冷静な判断を心掛ける
  3. 借金に頼らず、生活資金とは完全に分ける
    これらのポイントをしっかり守れば、ギャンブルで家計が崩壊するリスクを大幅に減らせます。

また、もし自分や身近な人がギャンブルに依存し始めていると感じたら、1人で抱え込まずに早めに相談窓口を活用することが重要です。お住まいの保健所、あるいは依存症対策全国センターのホームページからでも、ギャンブルの相談窓口や医療機関を探すこともできます。

家計を守るために、冷静な対策と意識が大切

ギャンブルはほどほどで楽しめれば、生活に彩りを加える趣味になり得ますが、一歩間違えると家計を崩壊させる大きな落とし穴になります。今回ご紹介した3つの負けパターンは、多くの方が無意識に陥りやすい罠であり、誰にでも起こりうることです。自分の行動を振り返り、予算の範囲内で冷静に楽しむ意識を持つことが何より大切です。

家族や自身の生活を守るためにも、ギャンブルとの付き合い方を見直し、「負けパターン」に染まらないよう日々の生活をしっかりコントロールしていきましょう。


監修者:有限会社バード商会 代表取締役 鳥谷 威(https://financialplanertk2021.com/

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得意分野は、家計管理(とくに光熱費)と資産形成。福岡の大学を卒業後、大手ガス会社にて家庭の光熱費削減や新電力の業務に約4年間従事。クレカ請求業務も経験。
現役世代の人の家計が『今より豊かになるように』という想いのもと、約3年かけてCFP(R)資格を取得。
現在は、各種金融メディアでの執筆・監修・日本FP協会の支部相談員としても活動中。
20・30代の人に、早いうちから家計の見直しや資産形成の大切さを伝えたく日々奮闘中。