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ディーン・デュボアが映画『ヒックとドラゴン』について語る【sweetムービーインタビュー】

  • 2025.8.18

今夏、実写版が大ヒットし、そのオリジナルとなった『リロ・アンド・スティッチ』(02)にも注目が集まっています。当時クリス・サンダースと共に監督したディーン・デュボアは、じつはもうひとつ名作アニメーション映画を作ってるんです。それが『ヒックとドラゴン』(10)。大人まで確実に泣かせると評判になり、シリーズ化もされました。その実写版がついに公開。オリジナルを手がけたデュボア監督が初の実写映画に取り組みました。

Dean DeBloisディーン・デュボア

Dean DeBlois
1970年6月7日、カナダ生まれ。90年代からディズニー・アニメーション・スタジオの企画に参加し、02年の監督作『リロ・アンド・スティッチ』で高評価を得る。10年に本作のオリジナルとなる同名長編アニメーションを発表し大ヒット。今年のアカデミー賞候補になった『野生の島のロズ』(24)の製作総指揮を務めている。


「ユニバーサル・スタジオが『ヒックとドラゴン』実写化企画で私に声をかけてくれたとき、率直に言ってどうすればいいか分かりませんでした。私はアニメーションが専門ですからね。でも、仮に誰か他の人が実写版を監督したら、それを私が観たいかというと“ノー”。そのため、私は新人の実写映画監督として一から学び直すことになりました」

オリジナルのアニメーションから飛び出してきたような世界観とキャストによって、よりリアルに、さらに人間味ある感動物語になった実写版。とはいえ、ドラゴンは現実にいないのでCGとアニマトロニクス(可動式の模型)です。主人公ヒックの相棒トゥースをはじめとするドラゴンの描写は「特にトゥースが難しかった」といいます。

「あらゆる種類のドラゴンが出てきますが、ワニやセイウチなど、インスパイアされた動物をもとに近づけることができました。が、トゥースはかなり難しくて。アニメ版は私とクリス・サンダースの2人で考え出したドラゴンでしたが、他のドラゴンと違って哺乳類をベースにデザインしたんです。全体の見た目はサンショウウオと黒豹をかけ合わせてますが、大きな目や口、それに人になつく様子はネコがベース。これをCGにするとなると、アニメっぽくなってしまうし、実体を持つアニマトロニクスのデザインにして説得力をもたせるのは難しかったですね」

また、舞台となるバイキングの時代の村も、実際に作り込まれました。これが本当にすごい。「アニメーション出身で実写映画をやると、リアルな質感にこだわることができることを知りました(笑)。それによって間違いなくファンタジーの世界への没入度が変わります。ヒックの村を再現するために、アイスランド、フェロー諸島、スコットランドなどをヘリコプターで観察して最適な場所を見つけ出し、本物の村を建設しました。そこに最高のスタッフとキャストが乗り込んで作り出した世界と物語は、特殊効果に慣れた映画ファンでも驚いていただけるほどだと思いますよ」

『ヒックとドラゴン』
Story:ドラゴンの脅威にさらされている島。バイキングの族長ストイック(G・バトラー)の息子ヒック(M・テムズ)は、剛健な父と違いか細く気弱だが、発明好きで優しい少年。そんな彼がある日、自作の発明品で捕獲したのはドラゴンのなかでも最も凶暴とされるナイト・フューリーだった。とどめを刺すことができず、彼はドラゴンにトゥースと名づけ、友情を育んでいく。

監督・脚本:ディーン・デュボア/出演:メイソン・テムズ、ニコ・パーカー、ニック・フロスト、ジェラルド・バトラー ほか/配給:東宝東和/公開:9月5日より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
© 2025 UNIVERSAL PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

text : MASAMICHI YOSHIHIRO

web edit : KIMIE WACHI

※記事の内容はsweet2025年9月号のものになります。
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