『貯金できる人』はやっている…やらなきゃもったいない、“銀行口座の活用術”とは？【お金のプロが解説】

2025.9.5

「なかなか貯金が続かない…」「毎月給料日前になるとお金が足りなくなる」そんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか？実は、貯金上手な人は“銀行口座の使い方”に工夫をしていることが多いんです。ちょっとしたコツやルールを取り入れるだけで、自然とお金の管理がしやすくなり、お金が貯まる仕組みを作ることができるんですよ。この記事では、「やらなきゃもったいない！」と感じる銀行口座の活用術をご紹介します。日々の支出管理や将来のための貯金をしっかり成功させたい人は必見です！

銀行口座をフル活用！お金がどんどん貯まる仕組み作りのポイント

まず、なぜ銀行口座の上手な活用が貯金につながるのかを理解しましょう。多くの人は「給料が入ったらそのまま通帳やカードから自由に使う」というスタイルをとっています。ですが、このやり方だと使いすぎてしまったり、何にどれだけ使ったかわかりにくくなります。そこでおすすめなのが、銀行口座を複数使い分ける方法です。

例えば、「給与受取用口座」「生活費口座」「貯金専用口座」といったように、役割別に口座を分けるとお金の流れが見えやすくなり、無駄遣い防止につながります。給与受取用口座に給料が入ったら、真っ先に必要な生活費だけ生活費口座に移します。生活費口座からは毎月の食費や光熱費、交通費などの支払いを行い、それ以外のお金は貯金専用口座へ自動的に振替える設定にするのがポイントです。

また、今はスマホアプリで残高や入出金履歴を簡単にチェックできる銀行が多いため、日々の支出管理もしやすくなっています。銀行が提供する「自動振替」や「定額自動積立」といったサービスを活用し、あらかじめ設定しておくことで手間なく着実に貯金を増やすことが可能です。

賢い銀行口座活用術の実践テクニック

例えば、Aさんは3つの銀行口座を使い分けています。一つは給与が振り込まれる口座。次に、生活費用として毎月○○円だけを振替える口座。そして趣味や交際費を別に管理する口座です。こうすることで、生活費口座の残高だけを見て無駄遣いをコントロールできますし、趣味用口座は好きなことに使ってOKと割り切れています。結果として予算オーバーを防ぎ、貯金用口座のお金を増やすことができています。

さらに、銀行の定期預金や積立預金機能を利用することもおすすめです。給料日前に一定額を自動で積立口座に移動させる設定をしておけば、“使ってしまう前に貯金”が叶います。金利は低い銀行もありますが、続けやすさや習慣化することが大切です。もちろん、ネット銀行の方が手数料が安く、スマホ1台で管理しやすい点も見逃せません。

また、家計管理アプリと連携して使うと、銀行口座の収支を一元管理できて便利です。どこにお金を使いすぎているかが一目瞭然になるため、見直しもしやすくなります。こんなに多彩なツールやサービスが銀行には揃っているのに、「給料口座一つだけ」「お金の管理はざっくり」という状態は非常にもったいないと言えるでしょう。

銀行口座を賢く使いこなして、ムダなく理想の貯金習慣を！

貯金が得意な人は「銀行口座の役割分担」「自動振替・積立サービス」「資金管理の見える化」を徹底しています。これらは難しいことではなく、毎月やりくりを行なう具体的な金額を決めて一度設定してしまえば、あとは自然と貯金が増えていく仕組みを自分で作ることが可能です。反対に、口座の使い方が雑だと無駄な出費や見落としが増え、貯まらない原因になってしまいます。

「貯金したいけど続かない」と感じるなら、まずは銀行口座の管理方法を見直すことが一番の近道。複数口座の使い分けや、スマホアプリの活用、定期的な振替で「先取り貯金」の仕組みをつくってみてください。ちょっとした工夫でお金の流れが整理され、将来の安心につながる貯金がグンとしやすくなりますよ。

監修者：有限会社バード商会代表取締役鳥谷威（https://financialplanertk2021.com/）

得意分野は、家計管理(とくに光熱費)と資産形成。福岡の大学を卒業後、大手ガス会社にて家庭の光熱費削減や新電力の業務に約4年間従事。クレカ請求業務も経験。
現役世代の人の家計が『今より豊かになるように』という想いのもと、約3年かけてCFP（R)資格を取得。
現在は、各種金融メディアでの執筆・監修・日本FP協会の支部相談員としても活動中。
20・30代の人に、早いうちから家計の見直しや資産形成の大切さを伝えたく日々奮闘中。