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老後に『借金返済を続ける人生』にしないために…40代からやっておきたい“3つのポイント”【お金のプロが解説】

  • 2025.9.6
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

人生100年時代と言われる今、老後に借金返済が続くなんて避けたいですよね。40代はまだまだ現役世代の真っ只中ですが、実はここからの対策が将来の生活の質を大きく左右します。借金を抱えたまま老後を迎えると、生活費や医療費の負担が重くなり、安心して暮らせなくなるリスクも。

そこで今回は、老後に借金返済に追われる人生を回避するために、40代のうちにぜひ取り組みたい3つのポイントをわかりやすく解説します。

借金と老後問題の現実を知る―今から始めるべき理由とは?

まず押さえておきたいのは、老後の資金計画に「借金返済」が絡むと、想像以上に家計への負担が増すということです。総務省の家計調査によると、60歳以上の高齢者でも住宅ローンやカードローンなどの借金を抱えるケースが増加傾向にあります。特に40代からの借金は完済までに長期間を要し、その間にリストラや病気で収入が減少した場合、返済計画の見直しを迫られることも。

また、多くの人が「住宅ローン」「教育ローン」「カードローン」など複数の借金を抱えている現実も無視できません。返済負担が長期化すると自己破産などの深刻な事態につながることもあるため、老後の安定を目指すなら今から着実に返済計画を立てることが不可欠です。

今日からできる3つの借金返済&防止アクション

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ここからは、具体的に40代のうちに実践したい「借金返済に追われない老後」をつくる3つの大切なポイントをご紹介します。

1、 家計の見直しと返済計画の再設定

まずは現在の家計の流れを正確に把握しましょう。毎月の収入と支出、借金の返済額を一覧にし、どこで無駄な出費があるかをチェック。専門家のサポートを受けるのも有効です。そのうえで、無理のない返済スケジュールを組み直し、繰り上げ返済に充てられる余裕資金を明確にすることが重要です。

2、節約と収入アップの両輪でキャッシュフロー改善

支出の見直しに加え、副業やスキルアップで収入を増やすことも効果的です。最近は資格取得支援や特定のスキルに該当する受講であれば、一部費用の補助を受けられる「教育訓練給付金」といった公的制度も充実しているため、40代からでもしっかりキャリアアップが可能。無理のない範囲での収入増は、借金返済を加速させ、老後資金の蓄えにもつながります。

3、借金の一本化や金利交渉を活用

複数の借金がある方は、借り換えやローンの一本化がおすすめ。銀行や信用金庫など、金利の低い金融機関にまとめることで返済総額の軽減が期待できます。また、返済が難しい場合は金利交渉や返済期間延長の相談も積極的に行いましょう。日本賃金業協会や消費生活センターなどのサポート窓口を利用するのも安心です。

40代からの賢い借金返済が老後の安心をつくる

老後に借金返済が続くリスクは決して他人事ではありません。しかし、40代からしっかり現状を把握し、適切な返済計画と収支の見直しを始めれば、負担を軽くし、安心できる老後生活を実現できます。節約や収入アップ、借金の一本化は、すぐにでも取り組める現実的な手段。長い人生を豊かに過ごすために、借金の悩みを前向きに解決していきましょう。


監修者:有限会社バード商会 代表取締役 鳥谷 威(https://financialplanertk2021.com/

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得意分野は、家計管理(とくに光熱費)と資産形成。福岡の大学を卒業後、大手ガス会社にて家庭の光熱費削減や新電力の業務に約4年間従事。クレカ請求業務も経験。
現役世代の人の家計が『今より豊かになるように』という想いのもと、約3年かけてCFP(R)資格を取得。
現在は、各種金融メディアでの執筆・監修・日本FP協会の支部相談員としても活動中。
20・30代の人に、早いうちから家計の見直しや資産形成の大切さを伝えたく日々奮闘中。