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『将来のお金に不安がない人』はやっている…定年退職後に後悔しない“3つのポイント”【お金のプロが監修】

  • 2025.9.7
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「定年退職後の生活って、お金のことで不安がつきない…」そんな心配を抱える方は多いですよね。年金だけで生活できるのか、貯蓄が足りるのか、老後の医療費や介護費用はどうしようかなど、不安は尽きません。でも、実は多くの人がお金の不安を減らし、心豊かに定年後を過ごすために取り組んでいる“3つのポイント”があるんです。

今回は、そのポイントを解説します。これを知って取り入れれば、退職後も後悔なく安心して暮らせる未来に近づけますよ。

「お金に不安がない人」が実践する3つのキホン

退職後のお金の不安を減らすには、やはり「備え」と「計画」が鍵となります。まず1つ目は早期の資産形成と無理のない資産配分です。できれば早いうちから、貯蓄や投資でコツコツと老後に向けた準備を始めておくことが重要。貯蓄や投資で資産を積み上げておくことが重要。とはいえ老後に向けた運用にはリスクもあるため、株式や債券、不動産、現金など複数の資産に分散させて自分自身に合ったリスクヘッジを心掛けているようです。

2つ目は支出の見直しと生活スタイルのシフト。定年後は収入が減るため、無駄な支出を減らしたり、生活をコンパクトにすることが安定に繋がります。一人暮らしの人は特に、光熱費や保険料、スマホプランの見直しなど小さな節約の積み重ねで大きな安心感を得ています。

最後に3つ目はライフプランを見据えた副収入の確保やスキル活用です。働き方の多様化が進み、退職後もアルバイトや趣味を活かした仕事、これまで培ったスキルや経験を活かすことで収入源を持つ人が増加中。これにより、収入の途切れを防ぎ、お金の心配を大幅に減らせています。

いつまでにいくら必要か把握することが大切

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

これらのポイントは言葉にすると簡単ですが、実際に取り組むための第一歩としては、「いつまでにいくら必要か」を数値で把握することが必要です。総務省の最新データによると、老後に必要な生活費は夫婦2人(無職)世帯で、月平均25万円前後といわれています。一方で年金受給額は年々変動し、単独生活の場合は年金だけでギリギリのケースも珍しくありません。

例えば、退職前にファイナンシャルプランナーなどと相談し、「退職後の5年、10年後までの収支予測表」を作成している人が増えています。これにより、足りない分を退職前に追加で資産運用したり、副業準備をしたりと計画的な行動が可能に。また、支出見直しでは、健康維持に注力し医療費リスクを軽減したり、趣味を通じたコミュニティで心の充足感を得つつ質素な生活を楽しむ例もよく聞かれます。

さらに最近は「シニア起業」や「オンライン講師」など技術や経験を活かした在宅ワークも広がり、これが収入の柱として機能するケースも増加傾向にあります。背景には働く意欲の高まりとIT技術の普及があり、これが安心をもたらす新しいお金の柱となっています。

お金に不安なく豊かに過ごす定年後への最良の備え

退職後に後悔しないために大切なのは、「早めの準備」「実態に即した計画」「柔軟な発想」の3つです。特に資産形成から支出の見直し、副収入の確保までをバランスよく進めることで、お金の不安は大幅に軽減できます。

また、ライフスタイルの変化や働き方の多様性を前向きに捉え、楽しみながらできることを探す姿勢も豊かな老後には欠かせません。無理なく計画的に資産を管理しながら、自分らしい暮らし方を追求することが、結果的にお金の不安を遠ざける最大のポイントなのです。

この記事で紹介したポイントを取り入れて、明るい老後の生活イメージを持ち、着実な一歩を踏み出してみてください。今からの行動が、将来の安心と笑顔につながります。


監修者:有限会社バード商会 代表取締役 鳥谷 威(https://financialplanertk2021.com/

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得意分野は、家計管理(とくに光熱費)と資産形成。福岡の大学を卒業後、大手ガス会社にて家庭の光熱費削減や新電力の業務に約4年間従事。クレカ請求業務も経験。
現役世代の人の家計が『今より豊かになるように』という想いのもと、約3年かけてCFP(R)資格を取得。
現在は、各種金融メディアでの執筆・監修・日本FP協会の支部相談員としても活動中。
20・30代の人に、早いうちから家計の見直しや資産形成の大切さを伝えたく日々奮闘中。