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『食費を節約してもお金が貯まらない人』は見落としている…“3つの落とし穴”とは?【FPの監修】

  • 2025.8.24
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

毎日の食費を切り詰めているのに、なかなかお金が貯まらない。そんな悩みを持つ人は意外と多いものです。節約しているはずなのに貯金残高は増えず、モヤモヤが募るばかり。実はお金が貯まらない人には、食費節約の「見落としがちな落とし穴」が存在します。無理なく家計を改善するためには、その落とし穴を知ることが第一歩。この記事では、そんな意外な3つのポイントに迫ります。

節約疲れの罠?食費節約だけに注目する落とし穴

食費を減らせば家計に大きなプラスになるというのはよく知られています。実際、さまざまなアンケート調査でも、多くの世帯で食費は節約対象の上位に挙げられています。

例えば普段使う近所のスーパーではなく、より安さを売りにした店まで出向いたり、業務用スーパーや大量購入ができる店舗で、まとめ買いをするなど、さまざまな工夫をしている家庭も多いでしょう。しかし、さまざまな工夫をしている家庭も多いでしょう。しかし、食費を徹底的に切り詰めても、思ったほど貯金が増えないのはなぜでしょうか。

その理由の1つが「節約疲れ」です。節約すればするほど、ストレスが溜まって他の出費が増えてしまうことがあります。例えば、質の良い食材を我慢した代わりに、ストレス解消で外食やコンビニスイーツを買ってしまったり、逆に体調を崩して医療費がかさんだりすることも。そうなると、節約してもその効果がなくなってしまいます。

さらに、食費だけに集中していると、家計全体の無駄遣いを見逃しがちです。電気代や通信費、保険料といった生活に関わる固定費の削減を見落としていると、結果的にお金が貯まらない「節約疲れ」のスパイラルに陥ります。

3つの見落としがちな落とし穴とは?具体例と対策をチェック

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では具体的に、食費の節約で結果が出ない人が陥りやすい落とし穴を3つご紹介しましょう。

1、無意識の小さな浪費がかさむ

節約を意識した反動で、コンビニでのちょっとした買い物やコーヒー代が増えるケースです。これらは「雀の涙」と言われるほど少なくても積もれば大きな額に。食費節約の効果が打ち消されてしまいます。

2、食事の質が下がり健康コストが増加

無理に安い食材ばかりを選ぶことで栄養バランスが乱れ、疲労や免疫低下を招くこともあります。結果として病院通いやサプリメント代など、目に見えない医療費が増えがちです。

3、 家計全体の見直しを怠る

食費以外の固定費を見直していないのも要因の1つ。食費の節約には限りがあるので、他にも見直しが必要です。例えば、不要なサブスクの継続や高すぎる携帯プラン、無駄な光熱費の使いすぎなど、節約ポイントは食費以外にも多数存在します。ここを見逃すことで節約効果が限定的になってしまいます。

【対策案】
・小さな買い物も週単位で記録し、浪費の傾向を把握
・野菜中心のバランス食を心がけ、健康管理にも気を配る
・毎月の固定費を見直すため、家計簿アプリや専門サービスを活用する

こうした視野の広い節約を意識することで、食費の無理な切り詰めと浪費の両方を防げます。

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出典元:石坂貴史

「食費の節約」はスタート地点。貯蓄成功には“全体設計”が鍵

食費を減らしてもお金が貯まらない人が気づかないのは、「節約=食費だけを削ること」になってしまっている点です。実際にお金が貯まる家計は、収入と支出のバランスを見ながら、固定費の見直しや、無駄遣いの洗い出し、将来の目標に合わせた資産形成まで計画的に行っています。

つまり、食費節約は「お金を貯めるためのひとつの手段」に過ぎません。そこに固執しすぎず、家計全体の構造を見直すことが重要です。

例えば、電気やガスのプラン変更や、通信費の適正化、保険の見直し、さらに副収入や投資などの収入面の強化も検討しましょう。これにより、ストレスなく節約を続けられ、無理な我慢から解放されることで最終的な貯蓄アップにつながりますよ。


監修者:石坂貴史

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証券会社IFA、2級FP技能士、AFP、マネーシップス運営代表者。1,000件以上の金融関連の記事制作、校正・監修を手掛けています。金融、経済、不動産、保険、相続分野が専門。お金の運用やライフプランの相談において、ポートフォリオ理論と行動経済学を基盤にサポートいたします。

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