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『お金が貯まる人』には共通していた…食費を見直すときの“たった3つのコツ”とは?【お金のプロが解説】

  • 2025.8.29
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

家計を見直すとき、「節約は面倒」「食費は毎日必要だから減らせない」と感じがち。でも実は、食費の見直しだけでしっかり貯金体質に変わる人がいます。彼らは特別な収入や情報を持っているわけではなく、ちょっとしたコツを押さえているだけです。今回は、食費を見直してお金を貯められる人に共通する“たった3つのコツ”をご紹介します。これを知れば、あなたも今日から賢くお金を貯める生活へと踏み出せるはずです。

ポイントを押さえて賢く節約!知っておきたい食費のムダと改善策

まず、なぜ食費の見直しだけでお金が貯まるのか、その理由を考えてみましょう。食費は日々の買い物や外食、コンビニ利用など、無意識のうちに発生しがちな費用です。特に日本の一般的な家庭では、食費が家計の約25%を占めています(総務省「家計調査」より)。

しかし、具体的に何がムダになっているのかイメージできない人も多いですよね。例えば、毎日の献立を考えずになんとなく買い物をしたり、セール商品に手を出しすぎて使い切れずに廃棄してしまうケースがあります。また、外食やテイクアウトの頻度が高いと、それだけで出費はかさみます。こうした悪習慣が積み重なると、食費が膨れ上がるのは当然のこと。逆に言えば、そこに少し意識を向けて改善するだけで、簡単に無駄を省けるのです。

しかも食費は、収入や生活スタイルに左右されづらい定常的な出費。ここを効率化すれば長期的に家計が楽になり、その分を貯金や投資に回せるというわけです。

食費見直し成功の秘訣「たった3つのコツ」

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

それでは、具体的にどんなコツがあるのか?食費見直しで確実にお金が貯まる人に共通するポイントは次の3つに絞られます。

1、計画的な買い物と冷蔵庫管理で余分な買い物を防ぐ

欲しいものをリストアップしてから買い物に行くのは基本中の基本ですが、これを徹底している人は意外に少数です。特に週単位の献立をざっくり決めておくと、必要な材料だけを的確に購入できるため、無駄な買い物が減ります。また、冷蔵庫の中身をこまめにチェックし、賞味期限の近いものを優先的に使う習慣をつけることで、食品ロスが激減。結果として、新たな食材を買う頻度も減り、節約につながります。

2、外食やテイクアウトは「ご褒美」と割り切り頻度を制限

外食費は自炊に比べて約2~3倍高くなることもあります(日本政策金融公庫「生活費調査」より)。そのため、何も考えずに頻繁に利用すると、食費がかさむばかりです。一方で、完全に外食を排除するとストレスが溜まり、節約が続きません。ポイントは「ご褒美」として楽しむ日を決め、週に1~2回までとルール化すること。そうすることで、外食の満足感をしっかり味わいながらも、無駄な出費を抑えられます。

3、節約食材や冷凍保存を上手に活用する

健康に気を遣いながらも食費を抑えたい場合、季節の野菜や特売品の肉類を賢く活用する方法が効果的です。さらに、まとめ買いした食材は冷凍保存で長持ちさせると、食材を余らせるリスクが激減します。その結果、食費を削減しつつ栄養バランスも維持しやすくなるのです。例えば、冷凍保存が可能な鶏肉や魚、野菜は、冷凍の状態で小分けにすれば使いたい分だけ取り出せて便利です。

これらのコツは特別な技術や時間を要するものではなく、ほんの少しの意識の違いですぐに始められるものばかりです。ぜひ実践してみてください。

食費は見直す価値大!毎日の小さな意識が大きな貯蓄へ

食費を見直してお金が貯まる人たちは、特別な節約術を駆使しているわけではありません。計画的な買い物、適度な外食のコントロール、そして賢い食材の管理というたった3つのコツを丁寧に実践しているだけです。この3つのポイントを日々意識しながら継続すれば、無理なく自然と食費が抑えられ、家計に余裕と安心感をもたらしてくれます。

小さな工夫が未来の大きな貯蓄へとつながるかもしれません。


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。