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2人暮らしで『食費を月3万円』に収める人はやっていない…実は効果のない『3つの節約』とは?

  • 2025.8.28
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

2人暮らしで月の食費を3万円以内に抑えたい…そんな目標を掲げている人は多いですよね。節約のコツを調べてみると、スーパーの特売品だけ買う、インスタント食品に頼る、外食はゼロにするなど、さまざまな節約術が紹介されています。でも実は、それらの節約は「効果が薄い」「逆に浪費につながりやすい」ことがあるんです。今回は、2人暮らしの食費を月3万円に抑えている人が普段やっていない「効果のない3つの節約法」を掘り下げながら、本当に役立つ節約のポイントをお伝えします。

効果のない節約を知ることで見えてくる『食費管理のポイント』

まず知っておきたいのは、単純に「安いものを買う」「量を減らす」だけでは、安定的に食費3万円以下を実現し続けるのは難しいという事実です。例えば、特売品ばかり買う節約は、一時的には支出が減りますが、冷凍保存や使い切りの計画が甘いと食品ロスが増え、結果的に無駄な出費がかさみやすくなります。また、インスタント食品を頼り切る運用も健康面でのリスクがあり、体調不良による医療費負担が増えることも。さらに外食を減らさなければ!と、バランスを考えずに無理をするとストレスが溜まり、かえってコンビニやテイクアウトの利用に走ってしまう場合もあります。

こうした失敗例からわかるのは、「節約=とにかく食費を抑えること」ではないということ。むしろ、「効率的かつ継続可能な食費管理」がポイントです。要は「賢く買って、ムダなく使い切る」「健康的な食生活を維持しながら節約する」ことのほうが、結果的に家計に優しくなるのです。

逆効果になってしまう「3つの節約術」とは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ここで、多くの人が効果を感じにくい「3つの節約術」とその理由、そして効果的な改善策をご紹介します。

1、特売品だけを買いだめする

特売の安さに飛びついて大量購入しがちですが、消費しきれずに腐らせてしまうことがあります。冷凍保存など適切な管理ができないと、結果的に無駄が増えがちです。
【改善策】週ごとの献立計画を立てて、本当に必要な分だけ買い、冷凍保存できる量を見極めましょう。

2、インスタントやレトルト食品の常用

手軽に安く済ませられますが、インスタントやレトルト食品ばかり食べていると栄養バランスが偏ってしまったり、満足感が少なく食べ過ぎることが多いです。外食代の節約にはなりますが、体調を崩せば医療費増加のリスクもあります。
【改善策】簡単に作れる野菜やタンパク質が豊富な鶏肉などを購入し、自炊による食材のバランス調整を心がけましょう。

3、外食や惣菜を完全にカット

節約のために0にするのは精神的プレッシャーが大きく、ストレスが爆発するとコンビニやテイクアウト、デリバリーなど、高くつく買い物に走りがちです。
【改善策】月に1~2回程度の「ご褒美外食」を計画的に取り入れ、気持ちのゆとりを持つことが支出コントロールのにつながります。

賢い節約は「無理しない」「使い切る」「楽しむ」ことがカギ!

食費を2人で月3万円に抑えるには、単なる買い物の工夫だけでなく、「生活のリズムを整え、無駄を減らす総合的な工夫」が不可欠です。買い置きの適正化や週の献立決め、適度な外食での息抜きは、ストレスを溜めずに節約を継続する一番の方法。

健康面と精神面を犠牲にせずに、かつ無理なく続ける節約は、長い目で見れば家計にも体にもやさしく、理想の「食費3万円生活」につながります。ぜひ今回ご紹介した「やらない方が良い節約」を見直しながら、賢い食費管理を目指しましょう。


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。