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『知らずに無駄遣いしてる人』には“ある共通点”があった…意外と見落としがちな“3つの支出”とは【お金のプロが解説】

  • 2025.8.28
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

毎月の出費、見直していますか?「いつもの買い物だから」「これがないと不安」と何となく続けてしまう支出こそが、実は“お金の落とし穴”かもしれません。ファイナンシャルプランナー(FP)が警鐘を鳴らすのは、見過ごされがちな生活費のなかに潜む無駄遣い。その支出、本当に必要かどうか、ちょっと立ち止まって考えてみませんか?この記事では、知らず知らずのうちにお金が減っている理由や改善ポイントを探ります。

支出の“盲点”はどこに?お金の落とし穴を多角的に見つめる

生活していると、毎月決まった形で出ていくお金がいくつもあります。例えば、サブスクリプションサービス(サブスク)の利用料、スマホの料金プラン、保険の掛け金、外食費や飲み会の交際費など。これらは一見「必要な支出」に見えますが、実は多くの人が“不要な継続”や“重複契約”に気づいていません。

サブスクに関しては「使っていないのに契約したまま」というケースが多く見られます。特に『1ヶ月無料』などの謳い文句でついつい加入し、そのまま月額を払い続けている場合も。

また、携帯料金はプランの見直しで年間数万円の節約が可能にもかかわらず、高い料金を払い続ける人も少なくありません。保険についても、勧められるままに多くの特約を付けていたり、あるいは保障障内容そのものを正確に把握できていないまま過剰な保障に加入しているケースも少なくないのです。

さらに、日常的に発生する交際費についても注意が必要。友人付き合いや職場の飲み会で「断りにくい」からと出費が重なり、知らず知らずのうちに月間数千~数万円の支出になっていることも。こうしたケースは、家計簿をつけていないとなかなか把握しづらいのが現状です。

具体例から学ぶ!無駄遣いを防ぐための意識改革

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では、具体的にどんな点に気をつけるべきなのでしょうか?

<サブスク>

たとえば、月額1,000円の動画配信サービスを3つ契約していた場合、年間で3万6,000円もの支出になります。もしそのうち1つでもほとんど見ていないものがあれば、無駄と言わざるを得ません。利用頻度を見直し、本当に必要なものだけを厳選することが重要です。

<携帯料金>

大手キャリアで購入時のプランをそのまま使い続けている場合は、通話の頻度や通信環境(ギガ容量数)などによってプランを変更できる場合もあります。例えばほとんど通話をしないのに5分間通話無料プランに加入しているのは非常にもったいない状況です。

また、格安SIMや契約プランの見直しで大幅節約も可能です。実際、通信費を年間2万~3万円も減らせた事例は珍しくありません。一方で通信環境の制限などもあるので、自分にあった契約プランを見直しましょう。

<交際費>

無理のない範囲での付き合い方や断り方を考えることが大切。たとえば、予算を明確に定めたり「今月は控える」と周囲に伝えておくだけでも、支出コントロールの第一歩になります。時間と労力をかけて本当に価値のある付き合いを見極める感覚も必要です。

見えにくいお金の流れを意識して、無駄な支出を賢くカットしよう

「その支出、本当に必要?」というシンプルな問いかけから始まる節約や家計改善は、日ごろから意識しておかなければ意外と難しいものです。しかし、日常で何気なく発生する支出の中には知らず知らずのうちに膨らむ無駄遣いが潜んでいます。FPが指摘するように、家計の「見える化」と定期的な支出のチェックは無駄遣いの発見に欠かせません。

今回紹介したサブスクや携帯料金、保険、交際費の見直しは、多くの人にとって効果的な節約ポイントです。何となく払っている支出に対して、「本当に自分にとって必要か?」という視点を持つだけで将来のための貯蓄や夢への投資に回せるお金が増えていきます。ぜひ、日々の小さな心がけから賢いお金の使い方を目指しましょう。


監修者:有限会社バード商会 代表取締役 鳥谷 威(https://financialplanertk2021.com/

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得意分野は、家計管理(とくに光熱費)と資産形成。福岡の大学を卒業後、大手ガス会社にて家庭の光熱費削減や新電力の業務に約4年間従事。クレカ請求業務も経験。
現役世代の人の家計が『今より豊かになるように』という想いのもと、約3年かけてCFP(R)資格を取得。
現在は、各種金融メディアでの執筆・監修・日本FP協会の支部相談員としても活動中。
20・30代の人に、早いうちから家計の見直しや資産形成の大切さを伝えたく日々奮闘中。