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『貯金ゼロの人』には“ある共通点”があった…無意識にやっている“3つのNG習慣”とは?【お金のプロが解説】

  • 2025.8.28
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「毎月給料は入るのに、なぜか貯金ができない…」そんな悩みを抱えている人は少なくありません。実は、貯金ゼロの人には本人も気づかずに繰り返している“3つの習慣”があるのです。この記事では、紹介する3つの習慣が貯金できない原因になっている理由を掘り下げ、生活の中で使える改善のヒントをお伝えします。

貯金ゼロの原因は“無意識の習慣”にあり

貯金ができない原因は「収入が低い」「生活が苦しい」だけではありません。多くの場合、無意識にやってしまっている習慣が大きな壁になっているのです。

例えば「気づくとコンビニでちょっとした買い物が増えている」「ポイントやクーポンでの値引きを理由に不要なものを買ってしまう」など、日々の細かい支出が積み重なり、大きな出費につながってしまうことです。さらに個人の感情やストレスによる衝動買いも、意外と大きな割合を占めています。

つまり、貯金を妨げる“3つの習慣”を認識しコントロールすることが、貯金を増やすための第一歩と言えるのです。

3つの習慣を深堀り!改善策は…

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

それでは具体的に、貯金ゼロの人が続けてしまいがちな3つの習慣と改善策を紹介します。

1、衝動的な少額支出の積み重ね

日々の食事代や雑貨、飲み物の購入など、小さな支出を気にせず「まあいいか」と続けてしまう癖です。毎日カフェでコーヒーを買うことや、スマホアプリ内での課金もこれに含まれます。1回の支出は少額でも、長期間続くと大きな金額に膨らんでしまいます。

2、収入増よりも「今の生活の満足度」を優先する思考

たとえ給料が増えても「将来のことより今日の生活を楽しみたい」と考え、浪費につながる支出が増えてしまう人もいます。これは「貯蓄よりも生活の質を落としたくない・今を楽しみたい」という心理が働いており、結果的に支出を優先してしまうのです。

3、無計画な支出管理と把握不足

「家計簿をつけない」「毎月の収支を明確にしていない」「資産形成のプランを立てていない」など、管理の甘さが貯金できない状態を作り出しています。現状を把握せず、将来に向けたプランを立てないことは、貯金のモチベーション低下にもつながりかねません。

では、どのような改善策があるのでしょうか。まずは「支出の可視化」を徹底しましょう。アプリや手書きで家計簿をつけ、どこにお金が流れているか明確にします。

次に、衝動買いを抑制するための“購入前ルール”を作りましょう。たとえば「欲しいものができたら24時間は買わずにじっくり検討する」というルールを自分に課すとよいでしょう。これが無駄遣い防止になります。

最後に、将来の目標を明確にしてモチベーションを維持しましょう。「旅行資金」「マイホームの頭金」「子どもの教育費」など、具体的な目標があると貯金の意義がはっきりし、日々の節約にもつながります。

目指せ脱・貯金ゼロ!今日から始める無意識習慣の見直し

貯金ゼロの状態は、多くの場合、無意識の生活習慣によって作られていることがわかりました。特に「衝動的な少額支出の積み重ね」「生活満足度を優先した浪費傾向」「計画性の欠如」の3つは大きなポイントです。これに気づき意識的に改善していくことが、堅実な資産形成への第一歩となります。

お金の使い方は日常のクセのようなもので、変えるのに少し時間がかかるかもしれません。しかし今回ご紹介した、家計の見える化、購入前の冷却期間、目標設定という3つのステップをゆっくり生活に取り入れていけば、無理なく貯金できる体質へと変わっていくでしょう。安心できる生活のために、ぜひ今日から実践してみてください。


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。