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『家計が回らない人』には“ある共通点”があった…見逃しがちな“3つの固定費”とは?【お金のプロが解説】

  • 2025.8.31
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「節約を心がけているのに、なぜかお金が貯まらない・・・」という人は、固定費の見直しが原因かもしれません。

固定費といえばスマホやネット回線、不要なサブスクの見直しなどが一般的ですが、それだけではありません。今回はつい見逃してしまいがちな、節約できる固定費を紹介します。

つい見逃してしまう節約すべき「固定費」3選

節約しているのに家計が回らない人は、次のような固定費を見直してみましょう。

住居関連費用

支出の中でも高い割合を占めるのが、住居関連費用です。住居に関連する費用の見直しは大きな効果があるため、見直しを検討してみましょう。

持家の場合

持家の場合は、住宅ローンの借り換えが有力な選択肢です。住宅ローンは借入金額が数千万円と高額なため、借り換えによって金利が下がることで節約の効果は大きいです。たとえば借入残高3,000万円で、融資期間が30年残っている場合を考えてみましょう。

  毎月の返済額 総支払利息
金利1.5%の場合 103,536円 7,272,960円
金利1%の場合 96,491円 4,736,760円

金利が0.5%下がるだけで、月の返済が約7,000円、総支払利息で約250万円得することがわかります。借り換えでメリットが出るのは一般的には、借入残高1,000万円以上・借入期間10年以上・金利差1%以上といわれますが、実際にはそこまでの差がなくてもメリットが出ます。住宅ローンの借入金利は上昇傾向にありますが、それでも借り換えで返済額を節約できる人は多いでしょう。

賃貸住宅の場合

賃貸の場合は、家賃の値下げ交渉をしてみましょう。一般的に家賃は入居時に提示された金額で決まり、そのまま払い続けている人が多いでしょう。しかし賃貸物件の家賃は、値引き交渉が可能です。

とくに交渉しやすいのが、数年毎にある契約の更新のタイミングです。オーナーから提示された金額を承諾するのではなく、値下げ交渉をしてみましょう。値下げ交渉をする際には、必ず周囲の賃料相場を調べ、根拠のある金額を提示しましょう。

保険料

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

固定費の節約では、保険の見直しも欠かせません。保険は簡単なようで、仕組みが難しく、必要な補償を必要なタイミングで準備できている人は多くありません。若いころに付き合いなどで加入して、なんとなくそのまま続けている人も多いでしょう。

保険料を見直すポイントは、結婚や出産・マイホーム購入・子どもの独立などライフイベントに合わせることです。大きなライフイベント前後では必要な補償が変わってくるため、定期的に見直すことで無駄な保険料を節約できます。

自動車関連費用

思い切って自動車を手放すのも、方法の1つです。車は持っているだけでガソリン代や車検代、駐車場代など想像以上にお金がかかります。カーリースやカーシェアなどが充実した今では、車を保有していなくても困ることは少ないでしょう。自動車関連費用は見直しの効果が大きく、月数万円のキャッシュフロー改善も期待できます。

固定費の見直しで家計を改善しよう

家計のキャッシュフロー改善には、固定費の見直しが欠かせません。毎月一定額の支払いが続く固定費は、節約効果が大きいです。住居費や保険料、自動車関連費用など、思い切って見直すことで、家計の改善に繋がります。


監修者:ゆきひろ
信託銀行に勤務する傍ら、金融系の記事も執筆する兼業ライター。日々富裕層顧客に金融や不動産を活用したウェルスマネジメントや税務に関する提案を行っており、培った知識と経験を活かして情報発信を行っている。過去には大手カード会社でクレジットの審査業務経験もあり、金融全般の知識に明るい。FP1級、宅建士を保有。