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『老後に余裕がある人』は“40代”からやっている→今からスタートしたい“3つの準備”とは【FPが監修】

  • 2025.8.21
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

人生100年時代と言われる今、老後の不安をどう解消するかは誰もが抱える大きなテーマです。特に40代になると、若さのピークも過ぎ、将来設計や経済的基盤の見直しが急務になります。老後に安心感を持って過ごす人は、実はこの時期からコツコツと準備を進めているもの。健康、資産形成、そして生活設計という三本柱をしっかり固めることが「老後に余裕をもたらす秘訣」なのです。

健康づくりの重要性:心身ともに充実した老後を目指して

40代からの健康管理が老後の安心感につながるのは周知の事実です。健康であれば日常生活の質も高まり、医療費の負担も抑制できるため、経済面での不安軽減にも繫がります。
具体的には、定期的な健康診断や、適度な運動、バランスのよい食生活が大切です。また、40代は加齢とともに生活習慣病リスクが高まる年代。高血圧や糖尿病の予防・早期発見に努めることで、将来的に大きな病気のリスクを減らせます。

加えて、精神的な健康も見逃せません。仕事や家庭のストレスは長期的に心身に悪影響を与えるため、趣味の時間を持つ、十分な休息を取るといったメンタルケアも重要です。こうした日々の積み重ねが、元気で自立した老後生活の基礎を作ります。

資産形成の黄金ルール:時間を味方につける賢い投資法

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

老後に安心感を持つ上で欠かせないのが、安定した資産形成です。40代は収入が安定する一方、子育て費用や住宅費の返済など支出も多くなりやすい時期ですが、長期的な視点を持って目的(何歳までにいくら準備するか)を逆算して計画的に資産を増やすことが重要です。金融庁のデータによると、老後に必要とされる平均的な生活費は無収入の夫婦で月約22万円ほど。そのため、公的年金だけでは生活が賄えないケースも多く、自助努力による貯蓄や投資が必要になります。

具体的な準備としては、まず「無理のない範囲での積立貯金」から始めること。さらに、iDeCoやつみたてNISAなどの税制優遇制度を活用して中長期的な投資を行い、複利効果を最大限利用します。老後資金の目標額を明確にし、計画的に資産配分を見直しながら資産を築くことが、安定した生活の支えとなるのです。

生活設計の見直しで未来をクリアに:具体的な目標設定と情報収集を欠かさずに

資金面だけでなく、生活そのものの設計も40代からじっくり行うべきポイントです。住宅や家族構成、仕事のスタイル、趣味や人間関係まで、老後にどう過ごしたいかを具体的にイメージしておくことで精神的な安心につながります。例えば、持ち家の維持管理やリフォーム計画、子どもの独立後の生活費の再計算などが当てはまります。

加えて、公的な医療・介護制度は年ごとに制度内容が改正されることも少なくないため、日ごろからアンテナを張り、必要な情報をアップデートしておくことが大切です。お住まいの自治体の高齢者支援サービスや介護保険の利用条件など、制度の変更は老後の生活に大きな影響を及ぼすため、最新の情報に基づき準備しておくことで安心感をもたらします。こうした暮らしのイメージを描きつつ、必要に応じて専門家に相談するのも効果的です。

老後の安心は“3つの準備”から始まる

以上のように、老後に安心感のある人は健康管理、資産形成、そして生活設計という大きく3つの柱を40代からしっかり整えています。これらは決して難しいものではなく、日々の積み重ねと小さな工夫で実現可能な準備ばかりです。40代はまだまだ若いと感じるかもしれませんが、この時期に始めた準備が老後の自由度や幸福感を格段に高めることは間違いありません。

ぜひ今日から「健康な体づくり」「堅実な資産運用」「ライフプランの明確化」という3つの準備を意識してみてください。未来のあなたが穏やかで充実した日々を過ごすための、最高のスタートになるはずです。


監修者:有限会社バード商会 代表取締役 鳥谷 威(https://financialplanertk2021.com/

得意分野は、家計管理(とくに光熱費)と資産形成。福岡の大学を卒業後、大手ガス会社にて家庭の光熱費削減や新電力の業務に約4年間従事。クレカ請求業務も経験。
現役世代の人の家計が『今より豊かになるように』という想いのもと、約3年かけてCFP(R)資格を取得。
現在は、各種金融メディアでの執筆・監修・日本FP協会の支部相談員としても活動中。
20・30代の人に、早いうちから家計の見直しや資産形成の大切さを伝えたく日々奮闘中。