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【大阪・関西万博】真夏の暑さ対策どうする?“2万歩”を歩いて検証!知っておきたいクールダウンのポイントを関西在住ライターが解説

  • 2025.7.18

真夏の『大阪・関西万博』を涼やかに楽しむには?

『大阪・関西万博』のゲート近くで出迎えてくれるミャクミャク。かわいい…。
『大阪・関西万博』のゲート近くで出迎えてくれるミャクミャク。かわいい…。

10月13日まで開催中の『大阪・関西万博』(以下、「万博」)。暑い夏にできるだけ涼やかに楽しむためのポイント、食と関連のあるパビリオン、注目フードなどをシリーズでお伝えします。第1弾のテーマは「万博の暑さを回避するポイント」です。夏休みや秋の大型連休に出かける計画を立てている人は参考にしていただけたらうれしいです。

『大屋根リング』がある時・ない時の暑さの違いを検証!

これが、大屋根リング。圧倒的な存在感で、上部スカイウォークからパビリオンを俯瞰して眺められます(写真は5月撮影)。
これが、大屋根リング。圧倒的な存在感で、上部スカイウォークからパビリオンを俯瞰して眺められます(写真は5月撮影)。

万博のシンボルとなっている「大屋根リング』。会場内の主要パビリオンをぐるりと取り囲む世界最大級の木造建築で、全周なんと約2km。リング上部のスカイウオークからは歩きながら会場全体を見渡すことができ、リング下部のグランドウォークは来場者が移動しやすいよう吹き抜け空間になっていて、日差しや暑さ避けの役目も果たしています。

取材を行った7月上旬お昼前後の万博会場の気温は、32~33度(※)。晴れたり曇ったりの天候でしたが、歩道の照り返しも強く、蒸し暑さはかなりのもの。日傘か帽子がないと、熱ストレスが半端なく感じられました。

ところが、大屋根リングの下に入ると、それだけで直射日光が避けられ、風通しも良く、涼しく感じられました。

大屋根リング下は、木陰のよう。日差しが避けられ、風が通り抜けると、涼やか!
大屋根リング下は、木陰のよう。日差しが避けられ、風が通り抜けると、涼やか!

リング下に用意されている休憩用の木製ベンチの数の多さも想像以上。会場のどこからもアクセスしやすく、急な雨が降った場合に雨宿りしやすいことも大屋根リングの利点だと感じました。

大屋根リング上部(上)、大屋根リング近くの屋外(下左)、大屋根リングから離れた中心部近く(下右)の3カ所で気温・湿度をチェック。とにかく蒸し暑い…。(※)筆者が手持ちの温度湿度計で計測した数値です。
大屋根リング上部(上)、大屋根リング近くの屋外(下左)、大屋根リングから離れた中心部近く(下右)の3カ所で気温・湿度をチェック。とにかく蒸し暑い…。(※)筆者が手持ちの温度湿度計で計測した数値です。

(※)筆者が手持ちの温度湿度計で計測した数値です。

知っておきたい!涼める休憩スポット

大屋根リング下のほかにも、万博では夏本番に向けた暑熱対策として「日よけパラソル増設」「ミスト設備の強化」「簡易型スポットエアコン設置」など、来場者の熱ストレスを軽減する工夫を行なっているとのこと。実際に会場を2万歩以上歩き、筆者がおすすめ!と感じたクールダウンポイントを具体的に紹介したいと思います。

地球に優しい涼しさ!「氷のクールスポット」

木造の格子に日本らしさも感じる、氷のクールスポット。まさに「未来型の氷室(ひむろ)」です。
木造の格子に日本らしさも感じる、氷のクールスポット。まさに「未来型の氷室(ひむろ)」です。

オランダパビリオンの近く、「進歩の広場」にある休憩所です。日本に古くからある「氷室(ひむろ)」をヒントに誕生したもので、室内の壁には10枚の氷パネルが配置。日中に屋根の太陽光パネルから蓄電池に電気を貯める→夜間に蓄電池からの電気で氷をつくる→日中に氷が解ける冷輻射で室内を冷やす、という自然エネルギーを活用した循環型のクールスポットとなっています。イスに座ると足元からも冷気が感じられ、心地よい涼しさを実感できます。30人ほどが座れる小規模な休憩所で、午前中は比較的空いていますが午後は人口密度かなり高めです。

冷房付きでスマホ充電もできる「休憩用EVバス」

休憩専用のEVバス「「Green Park Bus」」。グリーンが癒やし度満点!
休憩専用のEVバス「「Green Park Bus」」。グリーンが癒やし度満点!

「進歩の広場」の近くに停車中のカラフルなラッピング車体が目印のEVバス(電気バス)を利用した休憩所です。「Green Park Bus」と名付けられ、冷房が効いた木目調の車内の床面や天井に、芝生やグリーンが施された癒やし空間となっています。さらに、スマホなどが充電できる設備も整っています。

もう1台、「ミャクミャクハウス」近くにもEVバスを利用した休憩所が6月中旬から設置されています(こちらの車内はグリーン仕様ではありませんでした)。

夏休みは一般開放!広さが魅力の「団体休憩所」

大屋根リング内・東側「エンパワーリングゾーン」にある団体休憩所(公式MAP:P25)。壁一面に折り鶴が飾られ、とても印象的です。Wi-Fi環境あり!
大屋根リング内・東側「エンパワーリングゾーン」にある団体休憩所(公式MAP:P25)。壁一面に折り鶴が飾られ、とても印象的です。Wi-Fi環境あり!

会場内に複数ある団体来場者向けの休憩所が、夏休み期間中は一般開放されます。いずれも大人数が座れる広い空間で、日差しを避けてひと休みできます。

軒先からのミストシャワーに包まれる団体休憩所。大屋根リング内・西側「セービングゾーン」に2カ所あります(公式MAP:S19、S18)。
軒先からのミストシャワーに包まれる団体休憩所。大屋根リング内・西側「セービングゾーン」に2カ所あります(公式MAP:S19、S18)。

冷房付きの室内タイプ、ミスト設備付き半オープンエアタイプ、海に面した開放的な絶景タイプなど、休憩所によって特徴が異なります。

西ゲート側の「フューチャーライフゾーン」にある団体休憩所(公式MAP:団体休憩所西)。海を一望できる開放感が魅力です!
西ゲート側の「フューチャーライフゾーン」にある団体休憩所(公式MAP:団体休憩所西)。海を一望できる開放感が魅力です!

ちなみに、夏休み期間終了後も土日祝と平日14:30以降は一般来場者も利用できるそうですよ。

大量のミスト噴出が気持ちいい!「いのちパーク」

「いのちパーク」のミスト噴射。あっという間に幻想的な霧に包まれます!
「いのちパーク」のミスト噴射。あっという間に幻想的な霧に包まれます!

ほかにも万博内には、さまざまなミスト設備が整っています。日よけパラソルが設置されたベンチ近くでは大型のミストファンが首を振っていて、建物やオブジェからミスト噴射のおもてなしをしているパビリオンも。中でも遭遇したら驚くのが会場中心部「シグネチャーソーン」にある、「いのちのパーク」のミスト。15分おきに地面から大量のミストが約3分間噴き上がり、まるで霧に包まれたような雰囲気に。ミストの粒子が細かく衣服は濡れなかったのですが、瞬時で周囲が見えなくなります。人とブツからないよう注意しましょう。

マイボトル持参で利用したい「無料給水スポット」

会場内の「無料給水スポット」。マイボトルを持参して、ぜひ活用しましょう!
会場内の「無料給水スポット」。マイボトルを持参して、ぜひ活用しましょう!

熱中症予防で重要なのが、こまめな水分補給です。会場内には「無料給水スポット」が46カ所以上あり、今後さらに増設予定とのこと。この取り組みは、来場者と運営スタッフの熱中症予防対策、プラスチックごみ削減を目的とした実証実験を兼ねたもの。給水器には給水カウンターが搭載され、給水回数は7月7日時点で450万回を突破(※)。450万本以上のペットボトル削減につながったことになります。

熱中症予防になるだけでなく、給水するたびに地球環境に貢献していることが実感できて、誇らしい気持ちも。万博をきっかけにマイペットボトルを持ち歩く人が増えてほしいと思いました(会場内には「マイボトル洗浄機」も複数設置されています)。※)給水器メーカーの特設サイトで給水スポットのMAPや給水回数・Co2削減量が確認できます

備えあれば憂いなし!個人でできる「暑さ対策」

万博持参アイテムの一例。必須のマイボトル、凍らせたペットボトル・スポーツドリンク、塩アメ、帽子、ネッククーラーなど。
万博持参アイテムの一例。必須のマイボトル、凍らせたペットボトル・スポーツドリンク、塩アメ、帽子、ネッククーラーなど。

最後に、栄養士目線で万博へお出かけの際に「暑さ対策として用意したいもの」、心がけていただきたいポイントをお伝えします。

<暑さ対策として用意したいもの>

●飲み物の入った水筒(マイボトル)

おすすめの飲み物は、カフェインレスでミネラル補給になる「麦茶」「ミネラルウォーター」です。のどが渇く前に「こまめに少しずつ」を意識して水分補給をしてください。また、マイボトルがない人はペットボトルに入った水などを凍らせて持参すると、ほてった身体を冷やしたり、溶ければ飲むこともできます。いずれも飲み干して空になったら、万博会場で給水しましょう。

●塩分補給・糖分補給の塩アメ

熱中症は高温多湿な環境で汗を大量にかき、体内の水分とミネラル(ナトリウムやカリウム)のバランスが崩れることで起こりやすくなります。失われた塩分を手軽に補える塩入りのアメやタブレットなどを持ち歩いておきましょう。糖分も含まれているため、歩き疲れた際のエネルギー補給にもなります。

●日よけの帽子・折りたたみ傘

広い万博会場では、直射日光を避けられない場所も結構あります。また、夏は突然の雨に見舞われやすいため晴雨兼用の折りたたみ傘もあると便利です。

ほかにも、首元を冷やすためのネッククーラーや冷感タオル、冷凍できるパウチタイプのスポーツドリンク、マイ扇子などもあると重宝します。そして、もしも万博会場で体調不良を感じたら、近くにいる運営スタッフへ助けを求めるようにしましょう。会場内の医療救護施設で応急処置を受けることができます

改めて、休憩がてら建築デザインも楽しめる「映え休憩スポット」、シニア世代や乗り物好きに人気の電動カート「パーソナルモビリィ」などをテーマに、関連記事としてご紹介したいと思います。併せてご活用いただけると幸いです。

※掲載情報は取材時点(7月上旬)のものです。最新情報は『大阪・関西万博』公式サイトにて、ご確認の上お出かけください。公式MAPもサイト内で配布されています※記事内の温度・湿度計の数値は取材時のものであり、あくまでも目安です※取材協力:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会・広報部

(野村ゆき)

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