1. トップ
  2. 意外に間違える人が多いかも…?「9−0÷3+1」→正しく計算できる?

意外に間違える人が多いかも…?「9−0÷3+1」→正しく計算できる?

  • 2025.9.15
undefined

簡単に見える計算問題なのに、答えを見たら間違っていた。そんな経験はありませんか?

これは、計算の基本ルールを忘れてしまっている人に起こりがちなことです。

今回の問題も一見単純に見えますが...あなたは正しく計算できるでしょうか?

問題

次の計算をしなさい。
9−0÷3+1

解答

正解は、「10」です。

「4」と誤答してしまった人もいるかもしれませんね。

実はこの問題、計算のポイントを押さえれば、数秒で正しい答えを出すことも可能です。

では、その計算の「ポイント」とはなにか、見ていきましょう。

ポイント

この問題のポイントは、「割り算を最優先で計算すること」です。

もし、式に書かれている計算の順番通り左から計算をすると、答えは4になりますが、これは誤答です。

<左から順に計算した場合>

9−0÷3+1←引き算から計算
=9÷3+1←次に割り算
=3+1←最後に足し算
=4←誤答!

ここで、正しい計算順のルールを確認しておきましょう。

<計算順のルール>
次の順で計算します。

1.()の中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算

※同じ優先順位の計算がある場合(足し算と引き算が並んでいるときなど)は、左から計算します。

このルールでは、掛け算と割り算は、足し算と引き算よりも先に計算することになっていますね。

今回の式は、引き算、割り算、足し算で構成されているため、最も優先して計算すべきは割り算だと分かります。

9−0÷3+1

よって、正しい計算順は次のようになります。

9−0÷3+1←割り算から計算
=9−0+1←次に引き算
=9+1←最後に足し算
=10←正解!

さて、ここで、0÷3は割られる数が0であることに注目しましょう。割られる数が0であれば、割る数が0以外のどんな数でも(※)、答えは0になります。

※割る数が0(÷0)の場合は計算不可です。

最初の計算部分として0÷3を見たとき、割られる数が0であることに気が付けば、次のようにショートカットして計算をすることも可能です。

9−0÷3+1←割り算の答えは0になるのでこの部分の計算は式の答えに影響を与えない
=9+1←割り算をカットして計算
=10

すぐに10という答えにたどり着けましたね。

まとめ

今回は、複数の演算が登場する式の計算をしました。

足し算、引き算、掛け算、割り算は、計算の優先順が違います。掛け算や割り算は、足し算や引き算よりも先に計算します。このルールに従わず計算をすると、式の答えがまるで違ってしまうことは多いです。計算を始める前に、どこから計算すればよいのかを確認する癖を付けましょう。

また、0に注目すると、計算が楽になることもあります。式の中に0を見つけたら、計算が効率化できないか、考えてみるとよいですよ。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。