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『なぜか毎月お金が残らない…』を抜け出せた人はやめた→意外とやりがちな“3つの出費”とは?【元銀行員が解説】

  • 2025.8.17
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「特に大きな買い物をしていないのに、なぜか毎月お金が残らない…」と、悩んでいる方は少なくありません。

原因の多くは、気づかないうちに積み重なっている「無意識の出費」です。放置すると家計を圧迫しかねません。

この記事では元銀行員としての知見から、なぜ無意識の出費が起こりやすいのか、どう防ぐかを解説します。赤字から抜け出せずに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

知らぬ間に家計を圧迫する無意識の出費とは?

家計を赤字に追い込む原因は、気づかずに続く日常的な支出です。ここでは、影響が大きい3つの出費に絞って解説します。

1.ついで買いのクセ

ついで買い」は買い物の際、予定になかった飲み物やお菓子、日用品を購入してしまう習慣です。1回あたり数百円でも、毎回繰り返せば年間で数万円規模に膨らみかねません。

コンビニやドラッグストアは陳列やレジ前の配置が工夫されており、衝動買いを誘発しやすい環境にあるため、注意が必要です。

2.使っていないサブスク継続

動画配信や音楽ストリーミング、アプリ課金など、一度契約すると解約を先延ばしにしてしまうケースは少なくありません。月額500円〜1,000円程度でも、複数契約が積み重なると大きな支出になります。

3.キャッシュレスでの感覚麻痺

クレジットカードやスマホ決済は、現金のように財布の中身が減る感覚がなく、「お金を使った感覚」が薄くなりがちです。ポイント還元やキャンペーンがあると「お得だから」という理由で予定外の買い物をしてしまうケースも少なくありません。

お金との心理的距離が遠くなり、無意識の支出が加速する要因になっています。

無意識の出費を減らす3つの改善アクション

無意識の出費は、気づかないうちに家計を圧迫します。ここでは、改善アクションを3つ見ていきましょう。

1. 支出の「見える化」

家計簿アプリやネットバンキングを活用し、1か月分の入出金を一覧化しましょう。全体像を把握して数字で見ると、意外な支出が浮き彫りになり、節約の優先順位を付けやすくなります

2. 不要な契約を整理

使っていないのに続けているサブスク費の支払いやライフステージに合っていない保険は見直し対象になります。年間で数万円規模になるケースもあるため、契約内容を見直して整理しましょう

3. キャッシュレス利用の工夫

クレジットカード決済やスマホ決済は現金より支出感覚が薄れるため、利用明細を定期的にチェックしましょう。また、決済ごとに通知を受け取る設定にし、支出額を意識できる状況をつくりましょう。

ポイント還元を目的とした不要な買い物を控えたり、必要なものだけに絞った買い物リストを作ったりすることも効果的です。

無意識の出費を意識化すれば赤字は防げる

赤字の原因は、大きな浪費ではなく小さな無意識の出費の積み重ねである場合が少なくありません。ここで紹介した「ついで買い」や「使っていないサブスク」、「キャッシュレスでの感覚麻痺」は意識して管理を始めれば改善できます。

支出を可視化し、見直しや利用方法の工夫を意識的に行う習慣がある人ほど、長期的に安定した家計を維持しています。出費を意識できれば、赤字からの脱却は近づくでしょう。


執筆:河野 義広
政府系金融機関で17年半勤務した経験を持つWebライター。現在は独立し、金融やお金に関する幅広いテーマを執筆している。
法人営業・融資事務・預金業務・インターネットバンキングコールセンターの統括などの業務を経験してきた。証券外務員一種・FP2級・簿記2級などの資格も保有。
現場経験と専門知識を活かし、日々の暮らしや事業運営に役立つマネー情報をわかりやすく発信。事業の融資相談や家計相談も承っている。